「JIN−仁−」 第7回「アグリー・ベティ 3」 第8回 トルネード・ガール

2009年11月25日

「刑事 コロンボ」 祝砲の挽歌

 さて、今回の犯人はパトリック・マクグーハン演じる陸軍幼年学校の校長のラムフォード大佐。
殺した相手は学校創立者の孫である理事長のヘインズ(トム・シムコックス)。
 まぁ、コロンボの相手としては小粒かな・・・(´・∀・`)
対応がつねに後手後手だったし・・・生真面目すぎたのが敗因でしょうか・・
でも、陸軍幼年学校という特殊な場所が舞台であり、コロンボと学生さんとのふれあいも描かれ、
なかなかおもしろい内容となっております。

 殺人の動機は、ヘインズが経営難から脱するために伝統あるこの学校を
男女共学の短大にしようとしたからであります。

 創立記念日(日曜日)に祝砲を撃ったヘインズは爆死・・・
大砲の弾は普段は空砲であり、中には硝酸ナトリウムと綿が入っているんだけど、
ラムフォードは事前にその中身をゼリグナイトという火薬と摩り替えて、
大砲の出口には清掃用の布を詰めておいたのです。
で、火をつけたらボカーーーン!!暴発・・・

 こういう行事の時には本当は校長のラムフォードが撃つんだけど、式が始まる前に
ヘインズにケンカをふっかけ怒らせ、わざと一人で式典をやると言い出させたのよ。
そして、その状況は扉を開けておいたから、後で秘書が感情的になっていたヘインズが悪いと証言してくれたのさ・・

 さて、式典に参加しなかったラムフォード大佐は、ちょっと離れた場所から
自分の計画が成功するのを見つめております。
ヘインズが大砲の紐を引っ張るのをポーカーフェイスで見守っておりました。
暴発したのを確認しても表情ひとつ変えません。
 彼の計画がしっかりとした決意のもと、綿密に遂行されたものであることがわかります。
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 そして捜査責任者としてグラウンドに落ちている爆発物の破片を拾っていた
コロンボ(ピーター・フォーク)は、例によってラムフォードに一般人と間違われ、追い出されそうになるのです。

 コロンボがまず目をつけた証拠品は大砲の中に入っており爆発の時に
飛んだと思われる焼け焦げた布・・・
これを見せられ何でしょう?とコロンボに聞かれたラムフォードは最初わからないフリをするのですが、彼が他の人に聞いてみると言った途端、『大砲の清掃用ボロ』だと教えるのです。
 ここでまず、コロンボのレーダーに引っかかっちゃったよね〜

 コロンボは前日に大砲の清掃を担当したスプリンガーという少年と話をするんだけど、「ボロを忘れるのは不可能」とはっきり答えてました。
 ただ、この少年はラムフォード大佐とは馬が合わず、二度の停学をくらっている問題児だったのに、突然ラムフォードから名誉ある大砲の清掃という仕事を与えられたことにコロンボは違和感を感じたようよ・・

 さて、今回重要な役目を果たすのが生徒たちが内緒で作っているりんごの密造酒。
ラムフォードは朝、早起きして兵器庫に用意してある弾を摩り替えた後、
屋外にある大砲に清掃用のボロを詰めるんだけど、その時に兵舎(宿舎)の窓に
林檎酒がぶらさがってるのを見てしまう。

 そんな非常時に見たんだから、普通なら見なかったフリすると思うんだけど
ラムフォード大佐は規律に反することは許せない性質だから、すぐに犯人探しを始めるのさ・・

 ラムフォード大佐はコロンボの捜査状況を把握するために、学校の夕食に招待するの・・
で、コロンボは食堂で、この学校ならではのしきたりに目を白黒・・・
生徒と教官の大きな声が常に飛び交ってるし(○○番、食べて良し!!とか)、
食べる時に、直角にスプーンを移動させる『スクエアミール』という食べ方を
罰を与えられてると勘違いしてたぞ〜

 今回のコロンボの犯人へのアプローチは生徒たちと同じ目線に立つところから始まりました。
奥さんが里帰りしてるので泊まらせて欲しいと頼んで、生徒たちの兵舎に入りこんだコロンボは
陸軍幼年学校という世界と、そこで生きてきたラムフォード大佐という人間を知ろうとしたようです。

 で、爆発音が12キロ離れた町にまで聞こえたという通報があったことが
頭に引っかかって眠れなくなり、夜中の3時に部下に電話するコロンボ・・・
(釻ェ釻) 普通寝てるって・・・

 コロンボの疑問は学校では毎朝大砲を撃っているのに、なぜ今回に限って通報があったのか・・という事。
大音響だったために通報があったらしいんだけど、なぜ今回は大音響だったのか・・・
そこから弾の中身がすり替えられたことに気づくのです。

 そしてスプリンガーの書類を見せてもらってる間に卒業生であるヘインズの書類もチェック。
その性格の欄に『反抗的で相手が白と言えば黒と言う』と書かれているのを見て
コロンボはラムフォードが彼のこの性格を知っていて、大砲を撃つように誘導したことを確信。

 ラムフォードはスプリンガーがボロを大砲に忘れたから暴発したってことにしたかったんだけど、
コロンボがスプリンガーにあんまり興味を示さないもんだからあせったようです。
 スプリンガーに『お前は殺人罪に問われる可能性がある』と伝え、わざと逃亡するようにしむけたのです。

 でも、コロンボはスプリンガーが女の子と交換した指輪のネックレスをしてたのを覚えてたので、
彼女をつけて行って隠れていたスプリンガーと話すことができたのよ・・

 その結果、重要な情報を得ることができました。
実はスプリンガーは式の前日には、清掃をサボって彼女に会いに行っていたのさ・・
だからボロを忘れるはずはない。
大砲は前々日に空砲を撃ったままだから、誰かが意図的に布を入れない限り
入らないわけさ・・
 さらに、コロンボはヘインズの所持品の青写真から、彼がこの学校を改築して男女共学の学校にするという議題を理事会に提出する予定だったことを知りましたよ〜
そんな状況、根っからの軍人気質のラムフォードが許す訳はない・・・

 すべてはラムフォードの仕組んだことと推理したコロンボだけど証拠がない・・
そんな時、夜中の3時に起床点検が行なわれ、林檎酒捜索が始まりました。
こりゃ、ヤバイ!と生徒たちは冷静を装いながらもあせっております。
 んが、密造酒は秘密の隠し場所から見つかることなく捜索は終わり、不思議がる生徒たち・・・

 生徒たちは普段はトイレの天井の通風孔の奥に林檎酒を隠していたのですが
それに気づいたコロンボが自分の部屋に移動させておいたのです。
ほっとする子供たちにコロンボは林檎酒に関する情報を全て教えて欲しいと頼むのでした。

 さて、その明け方コロンボはラムフォードの部下に頼んで、林檎酒が見つかったと伝えてもらいました。
密造酒に関わった2年生の生徒たちがグラウンドに集められました。
そこに、どうしたんですか〜?と現れたコロンボはラムフォードに
一番最初に林檎酒を発見した日時を問い詰めるのです。

「木曜日だ」ラムフォード
「おかしいなぁ・・それなら金曜日からすぐ捜査を始めそうなもんでしょう?」コロンボ
「(生徒たちに)早くしろ!何をしておる!!」ラムフォード
「昼ですか、夜ですか?瓶を見たのは昼か夜か覚えてますか?」コロンボ
「昼だ」
「昼間のはずがありません。夜だったんですよ。
林檎酒密造に関係した全員は手を上げて「私です!」と言ってごらん!」コロンボ
「私でーす!」生徒全員
「昼間吊るしたことあるかね?」コロンボ
「ありませーーん!」生徒たち
「昼間のはずはないんですよ」コロンボ

「では夜だった。論理だよ、君。それが論理だ」ラムフォード
「水曜の夜?木曜の夜?」コロンボ
「ウィークデーだった」ラムフォード
「いいえ。土曜の夜なんです。
つまりヘインズさんが殺される前の晩のことです」コロンボ
「土曜の夜は外に出なかった」ラムフォード

「水曜と木曜の夜、瓶吊るしたことあるかね?」コロンボ
「ありませーーーん!」生徒たち
「金曜日は?」
「ありませーーん!」
「瓶を吊るす曜日は決めてあったかね?」コロンボ
「土曜日の夜であります!!」生徒たち
「私の記憶違いだった・・・土曜日だった」ラムフォード
「時間をはっきりできませんか?10時頃か夜中の2時頃か、あるいはもっと遅くか?
日曜の朝早く、6時半くらいか?」コロンボ
「早朝ということはないな。私は自室に居って、当番兵に起されるまで眠っておった」

「すると瓶を見たのは6時半に起きてからでしょうか?それとももっと早く?寝る前ですか?」
「さぁ、わからん。はっきりしない」ラムフォード
「日曜の早朝に林檎酒を中にしまった責任者は誰だ?!」コロンボ
「私です!」スプリンガー
「いつ引っ込めた?」
「6時25分です」スプリンガー
「どうしてその時間がわかった?」コロンボ
「起床ラッパ(6時半)の前に引っ込めないと見つかってしまうからです」スプリンガー

「ですから、起きてからじゃありませんねぇ。もうなかったんだから。
それに寝る前じゃ真っ暗で見えない。
つまり、あなたが瓶を見たのは6時15分から25分の間。10分のうちです。
それより遅くもなく早くもない。6時15分以前は暗すぎます。
 あの日の日の出は6時15分、気象台で調べました。
つまり15分から中に引っ込めた25分まで見えてたんです。
それにあなた、その特定に時間に見たばかりじゃありません。
その時あなたは、ある特定の場所に立ってたんです」
大砲の方を見つめるラムフォード・・・

「そうなんです。
ここからじゃ、木が邪魔になって窓が見えません。
窓が見えるのはあの台のあたりからだけ。
大砲の前に立って、初めて見えるんです。もっと続けましょうか?」コロンボ
「見事な調査だ。
君が最初、あのボロを見つけたと言ってきた時、私は、よっぽど言おうと思ったが言えなかった。
だが、私が後悔していると思ってくれるな。あれは必要だった。私は何度でもやるだろう」

 起床ラッパが聞こえ、生徒たちに決められた時間に食堂に集合することと、
その後に林檎酒製造に関わった者はルーミス大尉の所に行き罰を受けるよう伝えるラムフォード・・・
彼は堂々と胸を張ってコロンボを見つめておりました。

 この人は、この場所で軍人としてしか生きられなかったのだ・・・
自分自身のゆがみに気づくことなく・・・
コロンボの目には複雑な悲しみが感じられました。
その時間にそこに居たと推定できても犯人だとは断定できないでしょうけど、
コロンボの緻密な推理に感服したラムフォードは自白してくれるでしょう・・・

 終わってみるとやはり『刑事コロンボ』はおもしろい。
状況が段階を経てわかりやすく語られるし、無駄がない。
最近のドラマはスピーディだから、ドラマのテンポがゆったりしてる印象を受けるかもしれないけど、このドラマに関してはすべてにおいて丁度いいと思うわ〜
 そして、コロンボが、スーパーヒーローなんかじゃなく、犯罪は憎むけれど人間の愚かさや弱さを知っている普通の人間らしい人間であるところが魅力なんだよね・・
やはりピーター・フォークは名優です・・・
温泉 




今回スーツのズボンのまま(上はランニング)寝てたコロンボ・・・
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1. 刑事コロンボ「祝砲の挽歌」完全版  [ のほほん便り ]   2009年11月25日 17:21
このシリーズを見る楽しみは、何度もリピートしてるファンならでは 「わ????、こういうディテールを(オンエア時間の都合上、やむなく)カットしてたんですね」の発見部分や、圧倒的・画面の美しさ それと「なるほど、それが全部、はいると、えらく印象が違う…」と、...
2. 「祝砲の挽歌」  [ 映鍵(ei_ken) ]   2010年12月12日 18:58
濡れ衣をかけられた生徒の態度がやや不自然(もっと抗議したり騒いだりしてもいいはず)な気はしましたが、そのおかげでこちらに「推理する余地」が生まれ、その後の展開を楽しめました

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