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2009年08月08日

NHK連続テレビ小説 「つばさ」 第19週 「太陽がいっぱいだ」

 さて、川越に戻って来て再出発するつばさ(多部未華子)・・・
久し振りにラジオぽてとに出勤する朝、千代(吉行和子)に
今まで自分と向き合って生きてこなかったと話すのでした。

「私が川越に戻って来たのは、私の夢を捜すため」
「その夢は、この店を継ぐ事ではないと・・」千代
「今の私は、ラジオの仕事を、人と人を繋ぐ事を夢にしたいって思ってる。
だからこそ、お祖母ちゃんには言っておきたいの。
ぽてとに戻れるようにしてくれて、ありがとう。ごめんなさい」

 ずっと自分と知秋を見守ってくれてきたことに感謝するつばさ・・・
そんなつばさに押し隠してきた思いを話す千代・・・
お嬢様として育って、娘の加乃子(高畑淳子)に母親として何も伝えることができなかった。
 なのに、自分と同じ生き方を加乃子にも無理強いし、その結果つばさたちに寂しい思いを味あわせることになってしまった。
「つばさ・・・羽ばたきなさい!
甘玉堂のことも加乃子の借金のことも気にしなくていいから。
新しく好きな人を見つけたら、今度こそ好きなようにしなさい。
つばさにはつばさの生き方で生きてほしい。
私や加乃子の繰り返しや裏返しじゃなくて、つばさだけの生き方、後悔しないように」

 つばさを抱きしめる千代・・・
それをそばで聞いていた加乃子も抱きしめられているように感じたでしょうね。
長い時間がかかったけれど、千代の心も加乃子の心も、やっと自由に羽ばたく時がきたのでしょうか・・
 いい朝です。

 そして、ラジオぽとてのみなさんにも改めて頭を下げるつばさ。
みなさん、心から歓迎してくれましたよ〜

 ふっきれたつばさに、真瀬(宅間孝行)もケジメをつけるのでした。
「俺は、オマエのこと仲間として好きだ」
「これからも真瀬さんの仲間としてよろしくお願いします」つばさ

 なんかあっけないような気もするけど・・・( ´゚д゚`)まっ、いっか・・
つばさはまだまだ、これからいろんな人と出会うんだろうしね・・

 さて、正太郎(ROLLY)が甘玉堂へ葛城(山本學)が入院したと知らせにやってきました。
奥さんも亡くなられて以前に腫瘍の手術をしたこともある葛城の事を心配する千代なんだけど、店から離れようとしない。
そんな千代に加乃子は
「つばさは十分強くなったわ。
だからこそ私は、母さんにも生きたいように生きて欲しい」と伝えるのでした。

 なんだか、玉木家に大きな変化が起こりそうな予感・・・
家族も何度も再生するものなのかもしれないわね〜

 そして、斉藤さん(西城秀樹)の所に、挨拶に行ったつばさは、新入社員として
翔太を紹介されるのでした。
 チームを辞めて、サッカーを諦める決意をした翔太は偶然会った斉藤さんに誘われて、働くことにしたらしい・・
てか、自分を変えたいと思っている翔太は、不思議な魅力の斉藤さんに賭けてみることにしたのかね・・・

 「玉木さんとラジオぽてとにはお世話になると思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」他人行儀に頭を下げる翔太・・・
( ゚Д゚)やりにくいわね・・・せっかく翔太の事忘れて再出発しようとしてるのにさ・・

 そんな入社したばかりの翔太ですが・・・
斉藤さんが、手紙を読みながら泣いているところに遭遇・・・
ブラジルから来たその手紙には「マリアが死んだ」と書かれていた(って、翔太、スペイン語読めるのか?!)
 「俺の太陽が消えた・・どん底だった俺を照らし続けた太陽が・・・。+゚(ノД`)゚+。」
 斎藤さん・・・人生二回目のどん底?

 千代からもう一度「川越キネマ」で思い出の映画を見たいと聞いたつばさは
ラジオぽてと主催で「映画の上映会」の企画を思いつく。
んが、肝心の映写機が壊れているらしい・・・
 そこに斉藤さんの部下たちが「社長が壊れた」と助けを求めにやってくる。
彼らによるとつばさは斉藤さんの『元気の源』なんだそうな・・・
行ってみると、はんてんを着てステテコ姿で生気なく横たわる斉藤の姿が・・・

 それでも、つばさの呼びかけに 
「俺が今生きていられるのは、ビバ・マリアとサンバのおかげだ・・」
マリアとの出会いを語る斎藤さん・・・

 加乃子との駆け落ちに失敗し、失意の底に沈んだ斉藤さんは、なぜか浅草へ流れ着き、ビバ・マリアと出会い、そのつてで劇場の映写技師&サンバダンサーズさんたちのお世話係として働いていたそうな・・・
 で、そこでダンサーさんたちやサンバの空気に触れるうちに、生きるパワーが戻ってきたんだって・・

 その後、斉藤さんは浅草で貯めた小金を元に、川越で仕事を展開し、
人々を励ますためにボランティアでサンバダンサーズを派遣しはじめたの。
マリアは故郷のブラジルに戻り、子供たちのために学校を作ったんだって・・・
で、斉藤さんは日本からお金を送ってマリアの活動を支援したそうな・・・
そんな固い絆で結ばれた斎藤さんの太陽・・・マリアさんが亡くなった〜!

 そんな時、ラジオぽととでは、入院している葛城がいなくなった報告を受けた
正太郎があわてておりました。
んが、ラジオぽてとにおっとりと現れる葛城・・・
思い出の川越キネマのシートに座り、つばさに「永遠の恋」を上映して欲しいと頼むのでした。
 葛城が祖母と同じ思いを抱いていることを知ったつばさは、二人のために上映会を実現することを約束するのでした。

 でも、壊れた映写機を直せる斎藤さんがあんな感じだしぃ・・・
つばさは加乃子に、斎藤さんを励まして立直らせて欲しいと頼むのでした。
「まかせといて!ヒロリンと私は同志なんだから!」
早速斉藤さんの元へ向かう二人・・・・
 でも、竹雄ちゃん(中村梅雀)がすんごい浮かない顔しているぞ〜
玉木家の「変わらなきゃブーム」に乗り遅れて、自分にもどかしさを感じてるのかしら・・・

 すっかり生きる気力を無くしたヒロリンを見てショックを受ける加乃子・・・
しかも、ヒロリンの元にマリアの遺族から形見の品が届いたのに、
開けることもできないヒロリン・・・

 で、家に持ち帰って勝手にそのダンボールを開ける加乃子を止めるつばさ。
「何言ってるの?ヒロリンは私にとって大事な同志なのよ」加乃子
「同志って?」つばさ
「いい?同志ってのはね、その人が死にそうなぐらいピンチの時は、何を置いても励ましてあげる、そういう家族みたいな存在なの。
ヒロリンは私にとってかけがえのない同志なんだから、元気にしてあげなくちゃならない義務がある。
そして、そのためのヒントがここにあるのよ」加乃子

 中には写真やビデオテープ、ヒロリンが送った手紙も入ってました。
手紙の中には川越にカーニバルの広場を作りたいというヒロリンの夢が書かれていました。

 斉藤さんに会いに行って会えなかったつばさは、翔太と喫茶店へ・・
なぜ斉藤さんの元で働く事を選んだのか尋ねるのでした。
「斉藤さんは、誰にも頼らず、たった一人で生きる強さがある。
それ、俺に一番足りないものだから・・・
それともう一つ、親父みたいな大人になりたくないから・・」翔太

 父親のようになりたくないと思って生きてきたけど、いつのまにか自分の中に
父親と同じ弱い部分があることに気づいた翔太・・・
「多分、親父は自分の弱さを認めることができなかったんだと思う。
でも、気づいたら俺・・つばさの前で親父みたいになってた。
それで、つばさのことさんざん傷つけて・・
だから、俺、自分の強さと向き合える強い男になるって決めたんだ」
 離れてしまったけど、前を向いて歩いていこうとする翔太が嬉しいつばさ・・・
翔太とつばさも、加乃子とヒロリンのように同志になれる日が来るんでしょうか・・

 ヒロリンがマリアに書いた手紙を見せて、ヒロリンが川越キネマをみんなのための広場にしようとマリアに誓ったこと、そのために強引にショッピングモールになるはずだった川越キネマを買い上げた事を伝えるつばさ。
 「私も広場を夢にしたい。
私も誰かのためじゃなく、自分のための夢をちゃんと見ないといけないってこと・・
ラジオぽてとを川越の人たちが気軽に集まって来られる広場にするって夢、私も見たいの。
だから・・・」つばさ
「絶対復活しよう。
川越キネマを町の人たちが集まってくる広場として復活させる。
俺にできること何でもします」翔太

 その頃、『こえど』に行った竹雄は麻子(井上和香)が元恋人結婚の知らせを受けて泣いている姿を見て、話を聞いてあげてました。
「私にとって竹雄さんは特別な人です」という麻子の言葉にドキッとする竹雄・・
 こちらも憎んできた父親と同じ部分が自分にもあると気づいたと話す麻子。
「優しくされても愛されても、この幸せが続くわけない・・冷めてしまう自分がいるんです」
「止めてくれえーーーー!!!」湧き上がる感情を抑えられず叫ぶ竹雄・・・
 竹ちゃんもずっと自分が幸せになれる訳がない・・って怯えながら生きてきたんでしょうか・・

 つばさが「永遠の恋」上映会のために動いている事を千代に伝え、初恋の人葛城と一緒に見に行って欲しいと伝える加乃子。
でも、千代は自分が加乃子と斉藤さんを別れさせたことが忘れられず、単純に喜ぶことはできなかったようです。

 「母さんが私やつばさを家や店に縛ろうとしたのは、自分が家を飛び出して恋や夢にいけなかった臆病さと後悔の裏返しだったのね・・」加乃子
「わかったようなことを・・」千代
「わかるわよ。私の中にだって母さんとおんなじ臆病と後悔の気持ちがあるんだから・・
だからもう1回言うわ。
母さんは葛城さんと「永遠の恋」をもう1回見るべきよ」
 加乃子は千代の手をにぎるのでした。

 今週は親子の繋がりがテーマでしたが、子供が自分の中に親と同じものを見出した時、それぞれの人生によって受け入れ方が肯定と否定に分かれるのがおもしろかったですね。
 ずっと千代から逃れようと生きてきた加乃子でしたが、千代という人間を理解できるようになって、受け入れ自分の中にも母的な部分があることを嬉しく思えるようにすらなった。
 翔太はまだ受け入れるまではいってないけど、勇気を持って見つめようとしている・・
そして麻子と竹雄は受け入れられずに苦しんでいる・・・

 親を受け入れるって自分の地盤を見つめるような事だから、それができないと大人にはなれないのかもしれないですね・・・
だとしたら、私はまだまだだなぁ・・・

 つばさは斉藤さんの所に行って、映写機を修理してくれるよう頼むのですが
まだ気力の出ない斎藤さん・・・
 でも「斉藤さんにとってビバ・マリアさんは家族でも恋人でもなくて、たとえ離れ離れでも心の奥底で繋がっている、そんな同志だったんですね」という言葉でスイッチが入ったようです。

 「同志か・・・そう、アミーゴ・インチモ(親友)だ!」
14年前、マリアと別れる時、彼女が言っていた言葉・・・
「ここ(心に)サンバがある限り」

 「斉藤さんが夢見たように、ラジオぽてとに川越の市民が集まって、カーニバルの広場ができるはすです!
だからお願いです、ビバ・マリアさんのためにも川越キネマ、絶対に復活させてください!」
『俺の手で必ず祭りを見せてやる』とマリアに誓った言葉を実現させなければ・・
やっと斉藤さんの目に力が戻ってきました。

 斎藤さんのおかげで映写機の修理は終わりました。
で、一般の上映会の前に、千代と葛城二人だけのために試写会が行われましたョ〜
 映画を見た後、すがすがしい気持ちで昔話をする二人・・・
「私は君に支えられて生きてきたんだなぁ・・・ありがとう」葛城
 この二人も心の奥底で繋がっていた同志だったんですかねぇ・・・

 斉藤の元へ行き、手を握る加乃子。
「愛してる、同志として。
私にとってヒロリンはいまでも大切な人なの・・」
「今のカノンはビバ・マリアにそっくりだ」斎藤さん
「ううん、私よりつばさの方が似てるかも・・」加乃子

 そんな二人に、形見の中にあった、亡くなる直前のビバ・マリアさんの生き生きと踊る姿、そして斉藤を励ます映像を見せるつばさ。
そして、じわ〜としたところにマリアさんの教え子たち(ブラジルから?!) with つばさダンサーズが登場!
 斉藤さんの心にもサンバが蘇ってきたようです。

 ラジオぽてとを人々のための広場にする、自分の夢がはっきりと見えたつばさは、
その夢が叶ったら、自信を持って甘玉堂に戻ってくると千代に伝えるのでした。
「おばあちゃん・・いつか必ず取り戻そう、蔵創り通りの店」

 う〜ん・・・今週も心の奥底にある人と人のつながりを見せてくれた1週間でしたね。
つばさだけでなく、周りのいろんな人たちが殻を脱ぎ捨てて楽になったような・・・
 竹雄ちゃんだけが、取り残されちゃって心配だけど・・・
来週には竹雄ちゃんもすっきりできるのかな〜?
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この記事へのコメント

1. Posted by ヨーコ   2009年08月10日 12:37
真瀬さんとつばさの気持ち悪い関係はこれで終わった様で良かったぁ〜。けど、こんなにあっけなく終わるなら必要あったのかなぁ?翔太と別れる為には必要なエピソードだったのか・・う〜ん、ごにょごにょ。竹ちゃんだけ何も解決しないまま、ず〜っとモヤモヤを引きずっている感じだけど、この後どうなるのかなぁ。またビックリ過去が出てきそうな雰囲気もあるし・・もぉ鉄砲玉みたいな無理な設定はやめて欲しいんだけど(笑。
2. Posted by きこり→ヨーコさん   2009年08月10日 17:32
>真瀬さんとつばさの気持ち悪い関係はこれで終わった様で良かったぁ〜
(^Д^)ギャハハ!
いや〜しかし、大人の男がこんなにあっさりあきらめるとは、不思議な感じ・・
ホント、わざわざふっつけなくったって良かったのにね・・
今となってはすごく不自然だわ・・
魅かれたのも唐突だったし、終わったのも唐突・・・
>竹ちゃんだけ何も解決しないまま、ず〜っとモヤモヤを引きずっている感じだけど、
もう何週間ももやもやしっぱなしだよね(笑
演じる方も大変だよ・・・
このドラマも9月一杯で終わりだから、案外ギリギリまで引っ張ったりしてね。
>もぉ鉄砲玉みたいな無理な設定はやめて欲しいんだけど
そうだよお〜
たとえやくざだったとしても寅さん的な感じとかね〜Vシネ系は違いすぎるよ〜
やくざじゃなくても、人に言えない過去ってなんかあるでしょうよってね〜
もうちっとテイストを統一して欲しいよ・・・

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