NHK連続テレビ小説 「つばさ」 第13週 「恋のバリケード」「ザ・クイズショウ」第1シーズン(深夜版) 第9話・第10話 

2009年06月29日

「ザ・クイズショウ」第1シーズン(深夜版) 第5話〜第8話まで 

 さてさて、第5・6話の解答者は、銀座ナンバー1ホステス内田清美(佐藤江梨子)。
オープニングから非常に高飛車な態度で田崎(片桐仁)のM気質を引き出そうとしております。
山之辺(戸次重幸)は案内人(中村靖日)から渡された清美のプロフィールを見ながら「4匹目の悪魔だ・・」とつぶやいておりましたョ。

 彼女の夢は「賞金を倍の2000万にして欲しい」ですってよ!
それを聞いて、ディレクターの松坂(津村知与志)は、すんごい慌てて、
田崎を止めようとするんだけど、「いいから・・好きにやらせてやれ」と微笑む山之辺。

 この余裕が逆に無気味ですよね〜
シーズン2の本間(横山裕)は、神山が想定外の行動をするとすぐにイラッとしてたような気がするんですが、山之辺はそのイライラすらも楽しんでいる感じで、
得体の知れない恐怖を感じますわ〜
 田崎が病室で記憶のフラッシュバックに苦しんでいた時も
「寝てろ・・あせることはない。ゆっくり、ゆっくりでいいんだ」

 この余裕は、非常に時間をかけて計画を練り、自信を持って実行しているからなんでしょうかね〜
田崎の記憶が徐々に戻ってくるのを喜悦の表情で待っているのが怖いわ〜

 さて、清美は過去に父親から盗んだお金で整形手術を4回行い、美しい外見を手に入れました。
そのことをクイズで暴露される訳ですが、その間の佐藤さんの
衝撃→怒り→あきらめ→開き直りへ至る心境の変化の表現がみごとでした。

 今回の「クイズショウ」は、罪を暴露するだけでなく、彼女に過去の罪を償わせる機会を与えました。
嘘で塗り固めた人生から、過去の自分を受け入れ再生する手伝いをしたってことで
いつになくさわやかなラストでしたよ〜

 で、ここまでで、蘇ってきた田崎の記憶は、過去に田崎が実演販売をしたスーパーでミユキと整形前の清美は働いていた。
ミユキが胸を刺されて死んでいるそばで、田崎は包丁を手に持って立っていた。
 その記憶の恐ろしさに怯える田崎の叫び声を聞きながら、
「あと少し・・・」と山之辺はつぶやいてましたわ〜

 第7・8話の解答者は真中昇( 岡田義徳)。
高校卒業以来まったく働いたことがない、部屋に篭りっきりのニート。
コンビニで立ち読みしている時に案内人に招待状を渡されるのですが、
あんまりにも無感動な態度に、案内人がっかり・・・

 さて、真中が立ち読みしている漫画に第2話の解答者だった新田瞳(高橋真唯)の漫画が連載されておりましたョ〜
タイトルは「がんばれ!田崎くん」・・・
ちゃんとがんばって漫画家になったようですね。
 さらに、案内人が手に取った「On On」という雑誌の表紙には第5・6話に登場した内田清美の姿が!
そういえば、第1話に登場した村瀬龍一郎(山本耕史)も逮捕されたって記事が載ってる新聞を山之辺が読んでたし・・・
 こうやって、解答者のその後を何気に知らせてくれるのっていいよね。

 そして田崎はどうなってるかな〜?
本番直前でしょうか・・・山之辺が病室に迎えに来たんだけど
「俺、これ以上思い出したくないです・・・俺MCやれません・・」とだだをこねる田崎。
「怖いんです!この部屋から出たくない・・・もう、いいんです、このままで・・」
倒れこんでいた田崎の首を掴んで立たせる山之辺・・・凶暴な目になっております。
「まだ、終わっていないよ。んっ?
ここでドロップアウトしてどうする?出番だ」

 舞台裏で出番を待っている田崎は、魂の抜けたかのような表情・・・
番組が始まったのに、しばらくぼ〜〜っとしてたし、途中で頭を抱えて苦しむ場面もありました。

 解答者として登場した真中昇はまるっきりやる気なし。
田崎が小バカにする発言を繰り返して煽っても、反応せず受け流してましたわ〜
夢は「今のままの生活が続けられれば、それでいいかな〜」というぼんやりしたもの・・
それじゃあんまりなんで「世界旅行」になりました。
 さらに、番組初、賞金200万を手に入れた段階でドロップアウトを要求。
田崎をすら驚かせます。

 今回は真中と田崎のやりとりが非常に面白かった。
いつものように相手の心をグサグサと傷つけるような発言をしたと思ったら、
ねっとりと頼み込んだり、コンプレックスを刺激しながらコントロールする田崎の話術には聞きほれました。
 最初は自分の殻に篭って、何を言われても無反応だった真中が、
田崎の言葉を受けて、徐々に自分自身を露にしていく姿も見ごたえありましたわ〜

 クイズが進むにしたがって、真中はかなり経営や経済の勉強をしていたことがわかる。
幼い頃から、父親が経営する貿易会社で働くのが彼の夢だった。
んが、父親が跡継ぎとして選んだのは弟のタダオ・・・
ショックを受けた真中は、以来すっかりやる気を失くし、家に引きこもる人生になっちゃったのさ〜
 ところが『奥義』で『召還』されたタダオの口から、受け継いだ貿易会社は実は負債20億を抱えた倒産寸前だったことを聞かされ混乱するのでした。

 で、『夢』がわからなくなった真中は、「ドリームチャンス」に挑戦する直前でギブアップし、田崎に罵倒されてたわ〜
真中がうなだれたまま番組は終了したんだけど、この番組に出演したことで
生き方を変える決心がついたようで、面接の申し込みに行ってました。
 さすがよっちゃん・・・・魅せてましたわ〜

 一人っきりのスタジオで、呆けたように過去を思い出している田崎・・・
ミユキと一緒に誰かへのプレゼントの時計を買いに行き、店を出たところで
真中とぶつかっちゃってその時計を落としたもんだから、車に轢かれてぺっちゃんこ・・という。
 しかし、この程度の関わりなのに、よく真中を探し当てたな〜?
まさに行きずりの人じゃんね〜

 そうそう・・・それと、ミユキが死んでいる部屋に山之辺もいたことを思い出しましたぞ。
「山之辺さん・・・・アンタ・・誰?」田崎

 おもしろいわ〜
こりゃ、止まりませんよ〜
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田崎の呆けた顔が意外とツボというアナタもぽちっとね!(*`д´)b

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この記事へのコメント

1. Posted by coco   2009年07月03日 00:55
5、6話って脚本も戸次さんなんですよね。
同じ日に放送だった「33分探偵」の押し売りツンデレメイドのお姉さん、が
内田清美整形前と同じ人で、確認しようとして初めて気がつきました。
ウチの方だとさらに同じ日に放送の「ドラバラ鈴井の巣」で
戸次さんがキューティーハニーの恰好をしてたので、複雑な気持ちに。

7話の冒頭で漫画雑誌の表紙になってるMC、の記憶があったので
先日「小学五年生」の表紙がMC KAMIYAMAなのを見て、
デジャヴのように感じました。
この弟さん役、デスノートの夜神月役などで人気の声優さんですね。
2. Posted by きこり→cocoさん   2009年07月03日 18:04
>ウチの方だとさらに同じ日に放送の「ドラバラ鈴井の巣」で
戸次さんがキューティーハニーの恰好をしてたので、複雑な気持ちに。
(^∇^)アハハハハ!
なんか混乱しちゃいますよね。
私もこれを見る前は戸次さんって、コメディのイメージというかいつもにこにこしている印象だったので、最初は戸惑いましたわ〜
でも、すぐにシリアスな戸次さんの虜になってしまいました(笑
それぞれの解答者も、初めて見る役者さんもいたのですが、逆にそのおかげでストーリーに集中できたというか・・
役柄にもぴったりだったし・・
主役と脇役って感じじゃなくてキャスト全員で創り上げたドラマでしたよね。
3. Posted by coco   2009年07月04日 01:02
放送開始の時は、ちょうど前クールでBSフジの「スミレ16歳!!」(音尾さん出演)
が終わった直後で、脚本と音楽が、今作と同じ人だったので、
そういう御縁か、と思った記憶があります。
全然毛色の違う、シュールな学園コメディでした。
4. Posted by きこり→cocoさん   2009年07月04日 11:07
>ちょうど前クールでBSフジの「スミレ16歳!!」(音尾さん出演)
が終わった直後で、脚本と音楽が、今作と同じ人だったので、
「スミレ16歳!!」って全然知らなかったのですが、今チェックしてみると、すごくおもしろそうな設定ですね。
音尾さんも不思議なキャラで私の好きな雰囲気です(笑
おまけに掟ポルシェさんや穂積ぺぺさん、村野武範さんも出ている(笑
あそび心がいっぱいありそうな・・・
今度借りてみようかな・・・

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