「臨場」 第2話  「赤い名刺」「スマイル」 第2回

2009年04月24日

「アイシテル〜海容〜」 第2回

 警察署の相談室で智也(嘉数一星)と対面したさつき(稲森いずみ)・・・
「嘘でしょ?あなたがあんなことするなんて・・お願い、本当の事言って!」
「ホントだよ」
「何か理由があるんでしょ?ちゃんと説明しなさい!口があるんでしょ!」
その顔をじっと見ながら「お母さんこそ耳ついてんの?」と冷静に答える智也。
 そこに和彦(山本太郎)も来るが、一瞥もせず
「刑事さん、僕が殺しました」はっきり口にする智也・・・

 親への復讐なのかな・・・
頭の良さそうな子だから、大事件になるとはわかってたと思うんだけど・・・

 小沢家では相変わらずマスコミの取材攻勢に苦しめられていた。
TVのニュースでは聖子(板谷由夏)が留守にしていた「15分間」を強調し、暗に聖子のせいで清貴君(佐藤詩音)が殺されたと報じていた。
さらに、新聞でも『母親の暇つぶしランチの犠牲になった我が子』というタイトルが・・・
 「何で被害者がこんな言われかた・・・」憤りを口にする秀昭(佐野史郎)。
錯乱して庭で「キヨタンを返してよ〜!」と叫ぶ聖子を抑えることしかできない秀昭と美帆子(川島海荷)。
 
 さつき達は「状況証拠から見て、智也の犯行に間違いはない」という刑事の言葉を聞いていたが、まだ信じられなかった。
「本当にあの子が・・・」
「現実を受止めてください」刑事

 智也の部屋のものが証拠品として押収され、清貴君殺人事件の犯人が智也だということはあっというまに近所に広まってしまった。
さらに、DNA鑑定で智也のジャンパーに付いていた血痕は清貴君のものだと断定され
事実を認めざるを得ない状況に・・・
 今後は家庭裁判所が窓口となって智也と両親の調査が行われることになり、
智也は鑑別所に移送される。

 その後、警察は記者会見で「被疑者は10歳の少年だ」と発表、
そのニュースを見て、小沢家も犯人が捕まった事を知るのでした。

 実際、こんな感じなんだろうなぁ・・
事前に秀昭が電話した時も犯人のことについて一切教えてくれなかったし・・・

 がらんとした智也の部屋で呆然とするさつきと和彦・・・
「俺達の知らない智也がいたってことだ。
俺、正直、アイツに会うのが怖いよ・・・」
 窓ガラスが割られ、ショックを受けるさつき。
「俺達殺人犯の親だからな・・これが俺達の現実なんだよ」和彦
「私たち、これからどうすればいいの?」さつき
「さぁな・・・ただ一つ言えることは、これからは一生こういうものを背負いつつ生きていくってことだ」

 MSの入口にはマスコミが殺到していた。
清貴君の告別式に出席しようとしたさつきはあっという間に取り囲まれるが、
必死で振り切ってタクシーに乗り、会場へ向かうのでした。

 会場では父親の秀昭が列席者に挨拶をしており、清貴がどんなに優しくていい子だったのかを伝えていた。
「清貴は私たち家族の太陽でした。
犯人が誰であろうと、家族の思いはただひとつ。
清貴を殺さないで欲しかった!生きて返して欲しかった!!」
 
 とにかく謝らなければの思いで来てしまったさつきだけど・・・
搾り出すような父親の思いを聞いて、中に入ることはできませんでした。
外で泣き崩れるさつきに声をかける調査員の富田(田中美佐子)。

 富田がなるべく日常的な会話に持っていこうとしている姿を見て、
これは本当に大変な事態なんだというのがひしひしと伝わってきました。
謝りたいけど、それが許される状況ですらない。

 「一生懸命育ててきたんです。
あの子が生まれてからは、仕事も辞めて育児に専念して、母親としてやるべきことは一切手抜きせずに・・・精一杯育ててきたつもりでした・・・
 夫があの子に会うのが怖いって・・・
私、否定できなくて・・・母親なのに・・・
会いたい、会いに行かなくちゃって思うのに・・やっぱり会うのが怖くて・・」
 
 富田は、そんなさつきに自分が調査官補の頃、裁判官から聞いた言葉を伝えるのでした。
「親子の関係は片思いの恋愛に似てるって・・・
相手の心を知りたくて、でも知るのが怖くて、傷つきたくないからなかなか一歩を踏み出せない。
 でも、その一歩を踏み出さないと相手の心には永遠にたどり着けませんよね。
片思いのまんま。
一緒に答えを見つけましょう」
 そして、去り際に「野口さん、智也君のこと好きですか?」と、尋ねるのでした。

 「片思い」・・・よくわかります。
大切な存在だから知りたいと思うけど、ずかずかと入り込む訳にもいかないし・・
そっと見つめるしかできないっていうか・・・
でも、想定外の言動が返ってくるとショックだし、すぐに自信がなくなります。
それは親子でも友達でも同じですョ。
親子だからと言って、免罪符を持ってる訳じゃないしね・・

 帰宅したさつきは扉に張られていた「死」「出て行け」という張り紙に衝撃を受ける。
さらに嫌がらせの電話もかかって来て、和彦は電話線を引抜いてしまう。
 さつきが告別式に行ったことに気づいた和彦は「お前はな〜んにもわかっちゃいない。智也のことも俺のことも・・」と捨てセリフを・・・
 
 会社に行った和彦は、部長に状況を説明したところ、自宅待機を命じられたんですよね。
子供が罪を犯したという理由で解雇はできないけど、事実上クビになりそうな・・・

 小沢家では遺影の前で喪服のまま呆然とする聖子の姿があった。
その姿を見て、自分を責める美帆子・・・
弟を大切にしなかったこと、「消えちゃえばいいのに」と思ったこと、事件が起こったこと、
母の苦しみ・・・すべてが自分のせいに思えて後悔と罪の意識で苦しんでいた。
「また会いたい・・・ケンカしたいよ・・・キヨタンのバカ」

 大切な家族を失った喪失感が、さらに家族の傷を広げていく・・・
いったいどうしたら・・・

 実家に戻ったさつきは、暖かく迎えてくれた母敏江(藤田弓子)と妹の彩乃(田畑智子)に本当の気持を話すのでした。
「わからないの・・・どうしてこんなことになったのか・・
ここ数日で私が信じていたものが弁部消えて、なにもかも変わっちゃった気がして・・
どうしていいかわかんない・・・答えがみつかんない・・母親失格よ」
「そんなことないよ」抱きしめる敏江

 自我が崩壊しそうなショックを受けて、なにもかもがわからなくなっていたさつきに普通の日常を味合わせてくれた母と妹。
これで、少しこちら側に戻ってくることができたような・・・

 自分を責め続ける聖子は自暴自棄になっていた。
そして・・・
「憎い・・・・キヨタンをこんなにした犯人が憎い!
その子にも死んでもらいたい!何歳だろうと関係ないわ」

 その頃、富田は鑑別所で智也と会っていた。
自分の息子に接するように気軽に話してくる富田に智也も興味を抱いたようです。
でも、智也が心を開くには時間がかかりそう・・
 さつきは智也のためにお弁当を作ってきたが、規則で渡せないらしい。

 「この間の答えですけど・・・私は智也が好きです。
私はあの子の母親ですから。
どうしたらいいのかはわかりませんけど、今わたしに出来る事をやりたいと思って」さつき
「大丈夫ですよ。
もう一歩は踏み出したんですから。その先に、きっと答えはあります」富田

 富田の存在が救いですね。
彼女がいなかったら、さつきは一歩踏み出す勇気がもてなかったかもしれません。
 智也の中には両親への怒りが溜まっていたんでしょうか・・・
一生懸命子育てに励んできたさつきですが、模範的な母親像を追い求めるあまり、
智也にも模範的であることを無意識に求めてしまったのか・・・
愛情はあるのにそれが智也には伝わっていなかった。
両親は自分をコントロールしようとする敵としか思えなかったのかなぁ・・

 それがキヨタン殺害にどうつながるのか・・・
両親に無条件に愛されてるらしいキヨタンにイラッとしてスイッチ入っちゃったのかな・・
 わからないです・・・ε-(ノω=;)
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『禁断の葬儀』内容さつき(稲森いずみ)の息子・智也(嘉数一星)が殺人の容疑で警察に保護。警察に駆けつけたさつきであったが、菊池刑事(ダンカン)に対して、『ぼくが殺しました』と自供。ショックを受けるさつきと和彦(山本太郎)そして、状況証拠だけでなく、血痕...
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『禁断の葬儀』
3. アイシテル〜海容〜 第2話「禁断の葬儀」  [ Happy☆Lucky ]   2009年04月23日 20:01
第2話「禁断の葬儀」
「アイシテル-海容-」第2話は保護された智也が殺人を起こした事を現実視できずにいるさつきと和彦、一方清貴を殺された聖子と秀昭と美帆子はキヨタンを失ったショックから亡くなった事を現実視できずにいた。そんな中で殺人を犯したのが10歳の少年とわかりさらにショック....
5. アイシテル〜海容〜 第2話  [ エリのささやき ]   2009年04月23日 20:28
キヨタンのお葬式は泣けた〜。こういうシーンは辛いですわ・・・
6. アイシテル〜海容〜 第2話  [ アンナdiary ]   2009年04月23日 21:25
事件のことを知らないお母さんから電話。。。。 泣き崩れるさつき。。。これが親子だよね。 言葉なんかいらないの。 母親の声聞くだけでホッとするの。 でも、智也君とさつきは違う気がする。 智也はお母さんに甘えたことがあるのかな?
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8. アイシテル??海容??:第2話  [ 日常の穴 ]   2009年04月23日 21:31
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重い・・・恐ろしく重い。でもこういう現実がありえるのも事実。 そう考えると怖すぎる
11. アイシテル 〜海容〜 第2話  [ 塩ひとつまみ ]   2009年04月24日 10:52
説明を求める母親に 「お母さん、耳ついてるの?」と、智也。 父親が来たときには目を合わせようとせず。 これが、人を殺すに至った智也の ...
12. アイシテル〜海容〜第2話「禁断の葬儀」  [ shaberiba ]   2009年04月25日 01:49
    --ぼくが殺しました----- 智也(嘉数一星)は両親の顔もみずにそういった・・。 苦悩する2人の前に押し寄せる マスコミと中傷、嫌が??.
13. アイシテル〜海容〜 第二話「禁断の葬儀」  [ 掃き溜め日記〜てれびな日々〜 ]   2009年04月25日 19:19
さつき(稲森いずみ)は保護されていた智也(嘉数一星)と顔をあわせる。智也が殺害したことを信じられないさつきは、嘘だというように智也に迫るが、本当だと認める智也。「ちゃんと皆さんに説明しなさい。口ついてんでしょ!!」「お母さんこそ、耳ついてんの」さつきをまっすぐ....

この記事へのコメント

1. Posted by ikasama4   2009年04月23日 20:47
被害者と加害者
その立場は天と地ほどにも違うのに

どちらにもマスゴミが執拗に付きまとう

そして、どちらも
子供を亡くした責任を一生背負う

どちらの立場にとっても
これはたまりません。

それにしても田中さん演じる調査官は
上手い事、いいますね。

子供との向き合い方は片思いの恋愛と同じ。

おそらくずっと
両親は子供とは相思相愛だって
盲信していたのかもしれませんね。

何にしてもこういう事態が起きて
自分が傷つかないと気付けないのは
悲しいです;_;
2. Posted by きこり→ikasama4 さん   2009年04月24日 05:24
>どちらにもマスゴミが執拗に付きまとう
そして、どちらも
子供を亡くした責任を一生背負う
マスコミの存在が被害者の傷をさらに深く広げてるように思います。
カメラを盾にして、被害者家族の生活を破壊する姿には見てて腹が立ってきます。
加害者と加害者家族にとっても、思考を混乱させられるし、更正の妨げになるように思います。
>おそらくずっと
両親は子供とは相思相愛だって
盲信していたのかもしれませんね。
そうですね・・
親子なんだから当たり前、
一生懸命やれば報われる・・・
一般社会では通る常識が子育てには通じない場合があるのかもしれません。
智也は理性や理屈ではない、荒々しくても生の感情のようなものを親に求めていたのかも・・・
>自分が傷つかないと気付けないのは
悲しいです;_;
智也が人の命を奪うことの意味に気づいたとしても
もうキヨタンは返ってこない。
その欠落感を小沢家のみんなはずっと抱えて生きていかなきゃならないことを思うとやりきれません。
そしてその罪を一生背負う智也とさつきのことも・・
富田さんの人間みあふれた優しさが救いですね・・
3. Posted by ミマム   2009年04月24日 10:52
>・・・精一杯育ててきたつもりでした・・・

さつきを見てると、言葉通り、そうだったんだろうなと思います。
今回は、智也の心の解明の入口にしか過ぎませんでしたが
両方の夫婦、家族にとっての課せられたものが大きすぎて
さらに傷が深まる様子が想像されますね。
美帆子のことも心配です。。

4. Posted by きこり→ミマムさん   2009年04月24日 21:26
>さつきを見てると、言葉通り、そうだったんだろうなと思います。
そうなんですよね。
きっと、本当に一生懸命子育てをやってきたんだろうな・・というのが伝わってきただけに、なんで?という気も・・(涙
そこが子育ての難しいところでもあるんだろうけど・・
>美帆子のことも心配です。。
罪の意識を感じてる上に、母親がまるっきり自分の存在を忘れてる感じになってますものね・・・
必死で耐えている美帆子ですが、このままでいくと
一気に崩壊しちゃいそうで心配です。
その分父親がケアしてくれたら・・と思うのですが・・それも難しいのかな・・
5. Posted by ツバッキー   2009年04月24日 23:21
さつきのような母親はきっと多いのかもしれないなーと思ったりします。
見てるようで本質は見てなくて
「ちゃんとやってきた」ことだけにすがっているような・・こどもも一人の人間で、自分とは別の人格だから、なんでもわかってる気に親はなるんだろうけどわかっちゃいないことだってたくさんあると思います。

ドラマで被害者家族があんだけ取材攻勢にあってるのが、リアルでもそうなのか、ドラマだから大袈裟なのかわからないけど、いやな気持になりましたね・・・。
ほんと、田中さんがいい感じで
救い、みたいな気になります。

私も美帆子ちゃんがすごく可愛そうで心配。
ドラマなのに、心配・・・・。
6. Posted by みんと   2009年04月25日 18:49
まだ智也の闇は見えてきませんね。
富田の「悪い子」の言葉に反応したので、それが
関係あるのでしょうが…。
和彦は問題外として、さつきは普通の母親にみえるので、
一体何が原因だったのか。
富田の存在は、ホントさつきにとって救いになりましたね。
どっちの家庭もぼろぼろで辛いのですが、先が気になるドラマです。
7. Posted by きこり→ツバッキーさん   2009年04月25日 19:46
>見てるようで本質は見てなくて
「ちゃんとやってきた」ことだけにすがっているような・
きっと今までは、努力することによってちゃんと結果をだしてきたんでしょうね。
さつきは心がないわけじゃないんだけど、
心よりも頭で考えて智也に接してきたのかもしれませんね。
>リアルでもそうなのか、ドラマだから大袈裟なのかわからないけど、いやな気持になりましたね・・・。
そうですよね〜
でも事件が起こったら、実際にTその家に行ったりしてインタビューしようとする姿がTVで流れるからある程度はホントなのかも・・・
いつからこんなふうになっちゃったんでしょうね・・
悲しむ家族が問い詰められる姿を見たいって思うでしょうか・・・?
ホント、見てると腹たってきますよ〜
8. Posted by きこり→みんとさん   2009年04月25日 20:16
>富田の「悪い子」の言葉に反応したので、それが
関係あるのでしょうが…。
自分は悪い子だと思ったのか、それともそういわれていたのか・・・
これがキヨタンを殺した原因にも繋がるのでしょうか?
さつきは普通の母親よりもかなりがんばって母親をやっていたように思いますが、それが逆に智也を締め付けてしまったんですかねぇ・・・
>どっちの家庭もぼろぼろで辛いのですが、先が気になるドラマです。
そうなのですよ〜
「スマイル」も見てると辛くなるんですが、
こちらの方はこれからどうなるのかすごく気になるし、どの場面でもつい感情移入しちゃうっていうか・・・
まぁ、どちらも見終わるとかなり消耗するんですが・・(笑

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