「韓国版 魔王」第19話「上海タイフーン」第2回 女ひとりの戦い

2008年09月21日

「韓国版 魔王」最終話

 階段から転がり落ちて意識を失ったヨンチョル(山野)は署に運ばれ手当てを受けた。
「すまない・・・・すまない・・ヨンチョル」オス(オム・テウン)(直人)
聞こえないフリで、スンギ(宗田)が死んで、追いかける手間がなくなったと言い出すヨンチョル。

「僕はお前らの後をつけてたのさ。
二度と追い掛け回されないうように、お前らを追いかけてたんだ。
そうすれば、もういじめられないですむ。
だけど、スンギは誰に殺されたんだ?」狂気の笑みを浮かべるヨンチョル・・・

 自分のせいで、ここまでヨンチョルを追いつめてしまった・・・
過去の自分の罪の重さに改めて呆然とするオス・・・

 スンハの正体を知ったドンヒョン(栄作)から呼び出しがあり、再び会う二人。
「あの時の言葉どおりだ・・
いつだったか、再び会いに来るといったな。あの言葉の通りだ」ドンヒョン
黙って冷たい目で見つめるスンハ
「くやしかっただろう。それも当然だ。
だが人は錯覚を起こす生きものだ。
置かれた立場や状況によって、まっすぐに引かれた線も曲がって見え、
曲がった線もまっすぐに見える」ドンヒョン
「何が言いたいのですか?」スンハ

「12年前の私には、曲がった線がまっすぐに見えた。
それが正しいと信じた。
息子のため、父親ができる最善の選択だった。弁解する気はない」ドンヒョン
皮肉っぽい笑みを浮かべるスンハ・・・
「今、同じ立場に置かれても、あの時と同じ選択をするだろう・・それが親だ」
余裕の表情で諭すように話すドンヒョン・・



 「だから私はあなたを許せない。
自分のせいで他人がどれだけ苦しむか振り返ろうともしない」憎しみを込めて言うスンハ
「あなたと同じように、息子を誰よりも愛する母親でした。
その存在をあなたは無視し、踏みにじった。
それがあなたの最も重い罪です。
決して許すことのできない罪です」涙をにじませ吐き出すように訴えるスンハ・・

「・・・・・自分のことはどうだ?
今起こっている事件が、君が仕組んだことなら、君もまた、自分の目的のために他人を不幸にしているんだ。
 君もまた、曲がった線をまっすぐだと信じているだけだ」ドンヒョン
「短絡的な発想ですね。
それにあなたに僕を非難する資格はありません」部屋を出て行くスンハ

 一人残ったドンヒョンはさすがに自分の罪を思い知ったようでした。
そして、スンハも・・・
憎み続けたドンヒョンと同じ人間になってしまっている自分。
一番認めたくないことをドンヒョンから指摘され、足元が揺らぐような思いがしたはずです。

 進むことも戻ることもできないでいるスンハ(チェ・ジフン)(領)に
ヘイン(シン・ミナ)(しおり)からメールが届く。
ビルの間から覗いた空の写真・・・
ふと、顔をあげて空を見上げ微笑むスンハ。
 復讐のためだけに生きてきたスンハは空の青さも自然の美しさにも気づかずにきたはすです。
そんな自分に空の青さ・美しさを教えてくれたヘイン。
真っ暗なだったスンハの人生を照らしてくれた美しい光のようなヘイン・・
スンハの微笑みはそんなヘインに感謝しているようでした。

 ヒス(典良)がスンギ(宗田)を殺したと確信したオスは、ヒスを訪ねます。
「兄さんが義姉さんの件を前から知っていたとしたら、どうするか考えたんだ。
ソクジンを許せないと思うのも当然だろう。
ソクジンの物を簡単に入手できるのは、スンギを除けば兄さんだけだ。
ミン・イポムの逮捕も時間の問題だ」オス
「俺とは無関係だ・・・」手が震えるオス
「お前の話はすべて推測だ。
俺がやったという証拠は何もない。
スンギを殺したのは、ソクジンかタロットの送り主だろう。
お前もそう思っていればいい・・頭の中から俺への疑いを消し去って、そう思えばいい。
 オス、俺たちは兄弟だ!兄弟だぞ!!」必死の形相で叫ぶヒス。

 「俺は・・・兄さんに逃げて欲しい・・とにかく遠くに逃げて欲しい・・
でも・・俺は知っている。
人が過去を忘れても、過去は決して人を忘れないと」オス

 真実を隠しても、罪から逃れることはできない、地獄の苦しみが待っているだけ・・
誰よりもその事を知っているオス。
だからこそ、ヒスには真実から目を背けないで、自首して欲しい・・本当に赦されるためにも。

 ヨンチョル(山野)の部屋を訪ねたスンハ(領)は部屋にテフンとヨンチョルの写真を大きく引き伸ばしたものが貼られているのを見て驚く。
「テフンが俺たちを守ってくれるさ♪」ヨンチョル
「明日の夜の便だ。もうすべて終った。すぐ発つんだ」チケットと渡すスンハ
「なぜ、僕を追い出そうとするんだ?
君の事を誰かに話したりしないよ!信じてくれ!」ヨンチョル
「ヨンチョルさんのためを思ってのことだ、わかってくれ!」スンハ

「嫌だ!明日警察に行くぞ!
押収品の中から、証拠が出るはずがない。
オスの困り果てた姿をこの目で見てやるんだ!」ヨンチョル
「もう終ったんだ。俺たちの望み通りになったんだよ・・もういいだろう?」スンハ
「終わりが見えただけだ。
君が言ったんだぞ!俺たちは最後まで一緒だって!」恐ろしい目でスンハを見返すヨンチョル

 自分がヨンチョルさんを恐ろしいモンスターに変えてしまった・・・
教会にいるスンハは、オーストラリアから帰って来た(3年ほどオーストラリアに留学していたのよね)ヨンチョルを、スンハとして迎えた日の事を思い出していた。

 「昔言ったろ?いつか必ず兄さんに償いをすると。機会をあげるよ。
過ちを正す時が来たんだ」スンハ
「どうやって?」ヨンチョル
「僕を信じてついてくればいい。
神は運命を予言するが、君は運命を変えられる」悪魔の微笑を見せるスンハ
 カメラをヨンチョルに手渡すスンハ。
「友達が大切にしてたものだ・・交通事故で死んだよ・・だから君に託す。
重要な人をそのカメラで写して欲しい」

 友達のいない孤独なヨンチョルを丸め込むのは簡単だった。
過去を忘れて生きていこうとしてるヨンチョルを復讐の道に誘い込み、変貌させてしまったのは自分。
 すべて、自分が始めたことなのだ・・・

 オスの元に宅配便が届き、開けてみるとオスの写真が入っていた。
今まで来た写真を順番に並べてみると、何者かの手が徐々にオスに近づき、
最後の一枚はオスの首を締めんばかりに迫ってきていた・・
 手紙には「ラッパが止み夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる」。
そして、「運命の輪」のカード。

 「たしかこれは、運命の始まりと終わりを表わすカードです」ミンジェ(高塚)
「これで最後だってことか?」パンチーム長(中西)
「始まりと終わり・・・・」オス

 教会にいるスンハの元にヘインがやってきます。
ヘインの目を見るのが辛いスンハに、いつもどおりの微笑を見せるヘイン。
オスからもらったホイッスルを出して、
「ある人の温かい気持ちがこもっているので性能は抜群です。
私が必要になったら、これで呼んで下さい。
遠くまでよく聞こえますから」スンハの手を取り、ホイッスルを握らせるヘイン

「僕が怖くないですか?怖いでしょう?」スンハ
「2人は似た者同士ですね。
いつだったか、カン刑事にも聞かれたんです、怖くないかって。
2人ともお互いを憎みながら、お互いを哀れんでいます。
お互いの苦しみを誰よりも理解しているから・・」ヘイン
「見当違いです・・」動揺するスンハ
「私は、彼に同情などしないし、許しもしません」
「あなたはもう、刑事さんを赦しているんです。
認めたくないだけです。心の声をよく聞いて下さい。きっと分かります」ヘイン
「違います、そんなはずありません」去って行くスンハ

 ヨンチョルが事情聴取のために警察へやってくる。
隣室でヨンチョルの声を聞いていたデピル(ソン記者をはねた男)は、電話で指示した声が
ヨンチョルのものだと確認。
 証拠の品のタロットカードと黒い手袋を示して反応を見るパンチーム長。

 レンズに傷のあるカメラを持っていたことについて尋ねると、
マジックミラー越しにオスを睨みながら話すヨンチョル。
「ある友達が交通事故で死んだんですが、その時、レンズが壊れたんです。
とても大切な友達の物だったので、大事に保管していたんです」ヨンチョル
「今、事実を話せば、情状酌量の余地はあります」パンチーム長
「事実を話せばよかったんだ・・・・もう、何もかも遅すぎる」
憎憎しげにあざ笑うように話すヨンチョルに呆然とするオス・・

 そして、ついにミン・イポム(ヒス(典良)の協力者)が逮捕され、
ヒスに連絡しようと携帯を取り出すが・・・迷って止めるオス。
「すまない・・・すまない・・兄さん・・」

 事務所にいるスンハにグァンドゥが、ヘインから言付けられたすみれの花と手紙
を持ってくる。
「皆、あなたを待っています。後ろを振り返らず、前を向いてください。
ほんの数歩進めば、そこで皆が待っています」
 グァンドゥの暖かい声を悲しそうに聞くスンハ。

 ヘインからの手紙を読むスンハ・・・
『私はあなたがどんな姿でいても、少しも怖くありません。
一緒にいたいと思う人を怖がるはずがないでしょう?
一緒にしたいことがたくさんあります。
晴れた日には公園を散歩して、
雨の日には屋台でお酒を飲む、
週末は、お兄さんの農場でソラやハヌルとじゃがいもを掘って、
それでチヂミを作るんです。
かわいいカフェにも行きたいし、
クリスマスには教会でミサを、
それから、来年の春には農場に植えた水仙が咲くのを一緒に見たいんです』

 「本当に・・・そんなことができるのか・・それが許されるのか・・・?」涙を流すスンハ・・

 ヘインの示してくれたような平凡でも暖かい幸せな家庭、そして愛・・
孤独なスンハがどれほどそれを求めていたか・・・
今、手を伸ばせばそれを手に入れることができるのかもしれない。
でも、人間としての心を取り戻したスンハには、自分の犯した罪の重さはわかっている。
自分だけ幸せになる訳にはいかないのです。

 ナヒ(麻里)を連れてパリに高飛びしようとしていたヒス(典良)だったが、
ミン・イポムの自供により、スンギの殺人容疑で逮捕される。
マスコミが殺到する中、憮然とした表情で前を向いて署内に連行されるヒスを
オスが待っていた。
 しかし、一瞥しただけで、冷たい目で去って行くヒス。
泣き崩れるオス・・・・その姿を見ていたスンハはもう耐えられなかった・・・

 そして、移動中の車の中で、ヒス逮捕のニュースを知ったドンヒョン(栄作)は
衝撃のため、心臓の発作に苦しんでいた。

 同じ頃、食堂でヒスのニュースが流れているのも知らず、もくもくと食事するヨンチョルの姿があった。
このシーンはヨンチョルの非人間性をよく表わしていました。
モンスターになってしまった彼はこれから、どうやって生きていくのでしょう・・

 家の前を記者たちが取り囲んでいる中、オスはドンヒョン(栄作)の元を訪れます。
「何かの間違いだ・・・子供の頃から優しい子だった・・捨て犬の前を素通りできなかったほどだ。
ヒスは母さんによく似ている・・・ささいな事で傷つく。
母さんがこの事を聞いたら、どんなにショックか・・・・
 
 オス・・・私を許してくれ。
この世の者すべてが幸せになるのは不可能だと思っていた。
誰かの幸せの影には必ず誰かの不幸がある。
それが世の道理だと思った。
強い者のみ生き残り、強い者のみが幸せを手にできると思った・・
それがわたしの息子達の幸せを守れる道だと信じていた。
情けないことだ・・・この年になって、ようやくそれがわかるとは・・」ドンヒョン

「父さん・・・僕は兄さんを守ってやることができませんでした。すいません」オス
「分かってる。お前にもどうすることもできなかったんだろう・・」
 しばらく身を隠すよう父に言うオスだったんだけど・・・
「それはできん。ここを去ったら、ヒスを見捨てることになる。そんなことはできん」

 初めて知った父親の本当の姿・・・
自分は愛されていなかった訳ではなかった。
不器用で、寂しくて、孤独に生きてきた父は必死で自分を守ろうとしてくれていたのに
自分にはわからなかった・・
 何故気づくことができなかったのか・・・
父の愛が確かめたくて12年前、あんな事件を起こしてしまったのに・・・

 オスが去った後、発作で倒れたドンヒョンは病院へ運ばれるが亡くなってしまう。
かけつけたオスはドンヒョンの体にすがって泣き続けるのでした。
「謝りたかったんだ・・・まだ一度も言えてないのに・・・父さん!父さん!」

 ヒスの逮捕とドンヒョンの死を知ったヘインはオスの元にかけつけ、
魂が抜けたようになっているオスを黙って抱きしめるのでした。
ヘインの肩の上で、涙を流すオス・・・

 そして、スンハは戻る道が消えてしまった事に気づいていた。
もう、自分に残された道はひとつしかない・・涙を流して決意するスンハ・・
オスの家の門の前に立ったスンハはハッカ飴を取り出して、口に入れようとするけどできない・・
手から滑り落ちるハッカ飴・・
復讐がついに完成したのに・・・すべては空しい・・・

 父の葬儀を終えて、一人になったオスはある決意をする。

 スンハはヘインの母スンオクにヘインに渡してほしいと宝石箱を渡します。
スンハのやつれた様子を心配するスンオクに丁寧にお礼を言って去るスンハ。
そして、兄スゴンに最後の電話をかけるのでした。
何も気づかず、いつもどおりの明るく元気な声の兄・・
「兄さん・・・ただ呼んでみたかったんだ・・じゃあ、元気で」スンハ

 そこに、待っていたオスからの電話が来て、待ち合わせ場所に向かうために事務所を出るスンハ。
振り返ってヘインのくれたすみれの花を愛しそうに見つめるのでした。

 で、ビルを出た途端に・・・デソク(石本)の子分ヨングが現われ、スンハをグサッ!
脇腹から流れ出る血・・・それでもオスの元へ向かうスンハ・・・

 その頃、スンハが届けてくれた宝石箱を開けていたヘインは、その中に
お母さんの形見と思われる指輪があるのを見て、スンハが死ぬつもりだと直感、
電話をかけるが携帯は切られている。
 スンハの元へ向かおうとするヘインに、パンチーム長からオスが銃を持って消えたと連絡が・・・
2人は一緒にいるはず。
ヘインは12年前のオスの事件があったスクラップ工場へと向かうのでした。

 流れ出る血をスーツで隠して、オスによろよろと近づくスンハ。
振り向いたオスは、スンハに銃を向ける。
「望み通りにしてやる。俺がお前を殺すこと、それがお前の望む結末だ」オス
「結末にふさわしい場所ですね」微笑みながら言うスンハ

 しかし、空に向けて撃つオス。
「次は狙うんですか?
何を迷うんですか?誰も見ていませんよ」誘うように言うスンハ
銃を向けながら「お前も苦しんでいるのか・・?
お前も俺と同じ地獄にいるのか?俺と同じ苦しみの中にいるのか?」オス
「迷ってないで撃つんです。それですべてが終る」スンハ

「俺がお前をこんなふうにした。
お前を地獄に導いたのは俺だ。
殺したいほど憎くても、お前を見ていると胸が痛むんだ・・」銃を落とすオス
動揺するスンハ・・
「テフンの事は事故だろうと故意だろうとお前の言うとおりそんな事は重要じゃない。
真実を明かすために俺は何もしなかった。
すまない・・・本当にすまない・・・」オス
銃を拾い上げて「終らせるんだ、それがあんたの役目だ。
僕を撃つんだ!僕はあんたの友達を死なせた、兄さんを殺人者に仕立て、
父親を死に追いやった。早く撃つんだ!!」スンハ

「生きろ・・
それが地獄の苦しみでも、力の限り生きて、暗いトンネルから抜け出せ・・テソン」オス
「終らせるんだ・・終らせないと自分が許せない・・
あんたじゃなくて、これからは自分を憎むことになる、決して許せない!」
自分のこめかみに銃を当てようとするスンハと止めるオス、
もみあっているうちに、スンハが手にした銃はオスを撃ってしまう・・・
倒れるオス・・・

「しっかりしろ!目を開けるんだ!死んじゃだめだ!死ぬな!」震える手で救急車を呼ぼうとするスンハを制するオス。
「生きるんだ・・・精一杯・・・生きてくれ・・・テソン・・・
許してくれ・・俺のことも・・お前自身も・・」息をひきとるオス・・
「目を開けてくれ!しっかりしろ!死ぬなオス!!死ぬな〜!!」オスを抱きしめ
「死ぬな・・・死なないでくれ・・・」

 「生きろ」それは自分自身への言葉でもあったはず。
復讐という絆の中で憎しみ合った2人・・しかし、誰よりもお互いの事が理解できた二人・・
そして赦しあえた二人だったのに・・・

 車を背に横たわる2人・・・
遠ざかる意識の中で、スンハは思い出していた。
貧しかったけど幸せだった兄と母との日々、ヘインとの出会い、一緒に過ごした日々・・
そして、オスという男の事を・・・
「許してくれ・・・僕のことも・・・それから、あんたのことも・・・」
手にはヘインが渡してくれたホイッスルが・・・
スンハの死に顔は微笑みを浮かべ、オスもほっとした表情で・・・
2人は兄弟のように肩をよせあっていました。

 そして、ヘインはそんな2人を見つけ・・・涙があふれながらも二人に近づいていくのでした。

 。゚ヾ(´A`)ノ゚。ゥワァーン
終っちゃったよお〜〜〜!!
何か、記事書きながら泣けて泣けて・・・こんなの「女王の教室」の最終回の記事書いた時以来かも・・・
 もしかしたら、韓国版は違うラストなのかも・・と希望を持ってたけど、同じだったよ〜!!
逆にショックだわ〜!!悲しすぎる〜!!
 でも、やはり死ぬしかなかったのかな・・・
復讐のために生きて、その空しさに気づいて、罪に苦しみ出したスンハは
死ぬしか道はなかったのかな・・
スンハもオスもどちらが生き残っても自分を責め続けるだろうし・・・
こうなるしかなかったんだよなぁ・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。
 最後に赦しあえて・・それが救いだわ・・・

 しかし、日本版の「魔王」の最終回では、しおり(ヘイン)と中西(パンチーム長)の
海の場面いらんわ!って思ったけど、なかったらないで寂しいもんだね・・
勝手だけど・・(; ̄ー ̄A
その後みんなどうなったんだろう・・ってすごく気になるわ・・

 日本版が終った後は、領(スンハ)と直人(オス)が、ただかわいそうだったけど、
韓国版を見終わった後は、2人の周りにいて彼らを見守ってきたグァンドゥ事務長やパンチーム長、ミンジェやジェミン、スゴン、そしてヘイン・・・
残された彼らの事を思うと切なくて、苦しくて・・・
彼らは2人の死を背負って、これからも生きていくんだろうなぁ・・と思うと・・

 でも、日本版の山野(ヨンチョル)に刺されるって言うよりはヨング(デシクの部下)に
刺される方が納得がいったわ・・
復讐は新たな復讐を生んで、憎しみの連鎖を産むだけだったということで・・
山野(ヨンチョル)に刺されるんじゃ、山野の狂気を表わしてはいるけど、単なる仲間割れっつー感じにもなるし・・。

 日本版の「魔王」のおかげですばらしいドラマに出会うことができました。
緻密な構成、一人一人考え抜かれたキャラクター、ストーリー展開、
競い合うように魅せてくれる俳優達の演技、その演技を効果的に盛り上げる音楽、照明・・・
キャストとスタッフが結集して作り上げる高度な作品の世界を楽しませてもらいました。
すべて見終わって寂しいけれど、満足しております。

 罪を背負いながらも生きようともがき苦しみ、そして復讐を企む相手を憎み、真実を追い続け、ラストに赦しを見出す・・そんな複雑な役を演じたオム・テウンさん、
 人間性を捨て魔王として生きようとしながら、人々との出会いの中で葛藤し、
人間らしさを取り戻し、赦しを得る・・美しき復讐者を演じたチュ・ジフンさん、
 物語全体を光のように照らし、慈愛に満ちた優しさでオスとスンハを赦しの世界に導き、
魔王を深く愛する聖なるヘインを演じたシン・ミナさん達が忘れられません。

 脚本家のキム・ジウさん、監督のパク・チャンホンさんのお名前はしっかり心のクリップボードに記しましたよ〜
次回作が楽しみです。「復活」も見てみようかな〜

 そして、どんどん長くなっていった記事に最後までお付き合いくださいました皆様
ありがとうございました。
あぁ・・・ついに「韓国版魔王」も終っちゃって・・マジで抜け殻だわ・・・
 まだ秋ドラマのことなんて考えられない〜〜

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1. 韓国版[魔王] 第20話「ラッパは止み夜が明けた時、地獄の門は自ら閉じる」  [ 華流→韓流・・・次は何処? ]   2008年09月21日 23:42
先週終わった日本版では、バタバタと人が死に、最後には海を渡る2匹の蝶が・・・・と言うラストで、「さすが韓国ドラマ」と思った方が多かったような気がします。ところが原作の最終話では日本版ほど人は死にませんし、蝶も飛ばないんですよね。
2. 韓国版「魔王」〜最終話まで  [ 塩ひとつまみ ]   2008年10月29日 15:18
BS朝日で放送された「魔王」全26話編集のうちの (第22話〜)最終話までの内容について すでに視聴済みの日本版との違いや感想など。 とう??.
3. 8月のDVDドラマ「魔王」  [ 山吹色きなこ庵・きままにコラム ]   2009年08月24日 18:22
. いやあ、良かったです。。。 超能力、タロットカード、サス

この記事へのコメント

1. Posted by aki   2008年09月21日 23:40
20話視聴&レビュー完了お疲れ様でした。
当に後半は凄い勢いで、一気に行ったので、
今頃は悲しみとともに放心状態なのではないですか?

>緻密な構成、一人一人考え抜かれたキャラクター、ストーリー展開
今まで見てきた韓国ドラマの中には、途中で流れが急に変わって「あれ?」という物も結構有りましたが、
このドラマは、しっかり丁寧に、伏線の張り方も見事に、まとめられていた気がします。

ただの復讐劇ではなく、人と人との係わり合いや、
苦しみながらも相手を赦し・・・・と言うような、人間ドラマなところが、良かったと思います。

また、こんなに夢中になれるドラマに出会えると良いですね。
またご一緒できるものがありましたら、宜しくお願いします。
2. Posted by きこり→akiさん   2008年09月22日 14:22
>今頃は悲しみとともに放心状態なのではないですか?
そうなのです・・・まだまだずっしりと魔王の余韻が・・・
まだまだしばらく「魔王」が抜けそうにありません・・・
またDVD借りてきちゃいました。
まさか、ここまで取り付かれてしまうとは・・(笑
>ただの復讐劇ではなく、人と人との係わり合いや、
苦しみながらも相手を赦し・・・・と言うような、人間ドラマなところが、良かったと思います。
そうなんですよね。
人との関わり、愛情、そういうものをしっかり描いてくれたし、俳優さんもベテラン揃いだったのかな?安心してみていられました。
丁寧に作られたドラマだな〜という感じ。
日本のドラマは短すぎますよ・・
3ヶ月って言ったって、実質そんなにないし、時間も45分ぐらいですもんね・・
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
3. Posted by mana   2008年09月22日 16:06
こんにちは〜。
韓国版、ここでチラチラと読ませて貰ってましたが、
最終回は相当泣けたようですね〜。
日本版の最終回も泣きましたけども(/_;)
名前が分かり難い所を、ちゃんと日本役名まで入れてくれる配慮、流石きこりさん♪
見てみたいと思ってましたけど、もう見た気になってます(笑)
そうそう、山野の使い方がね〜。
だから余計本家を見て見たくなるんです。
私は砂浜を歩く中西が印象的でした。。。
ヘンな歩き方ヾ(゚∇゚*)オイオイ(笑)
4. Posted by きこり→manaさん   2008年09月22日 19:17
>日本版の最終回も泣きましたけども(/_;)
ですよね〜
最終回は何度も何度も見てしまいました・・
まだ、日本版の魔王も、韓国版の魔王も私の中では終ってないんですよね〜
>そうそう、山野の使い方がね〜。
山野が警官に撃たれて死んじゃうっていうのもね・・
葛西を殺してる時は、そんな目だったふうでもなかったから、そのまま立ち去ったらバレないと思うけど、その後あばれたのかねぇ・・
直人を刺すなら分かるけど、葛西を刺すっていうのがなんだか・・??
>ヘンな歩き方ヾ(゚∇゚*)オイオイ(笑)
~(^◇^)/ぎゃはは・・歩くのって意外と難しいから〜(笑
私はしおりがはしゃいでるのが、ちょっと・・・
もう魔王様の事を忘れたんかい!って感じで・・(笑
もっと沈んでて欲しかった・・
5. Posted by ice   2008年09月24日 09:27
きこりさん〜^^ついに最終回〜
ぐったりなさっていると 想像しております〜(笑)
これですっかりきこりさん 「魔族」^^魔王の一族だわ〜^^
チュジフン以外は皆さんベテランさんで
本当に見ごたえありますよね〜
そのチュジフンもいい演技されてて見栄えもいいし(笑)
>次回作が楽しみです。「復活」も見てみようかな〜
「魔王」とくれば「復活」お勧めです。
そして「ごめん愛してる」もいってみられたらどうでしょうか?^^
だんだん作品が古くなりますけどもね〜
チュジフン目当てでしたら「宮」ちょっと中だるみありますけども
私もこのスタッフチームの作品が好き
抜かりが無くって 俳優さんの人選もいいし〜
次回作が楽しみですわ〜
6. Posted by きこり→iceさん   2008年09月24日 13:29
>ぐったりなさっていると 想像しております〜(笑)
そうなの〜!
見終わった6巻と7巻を、また借りてきてみたりしてます。
クリスマスプレゼントに「魔王」のDVDボックスが欲しい〜!!(笑
>「魔王」とくれば「復活」お勧めです。
そして「ごめん愛してる」もいってみられたらどうでしょうか?^^
実はまだ見てないけど「復活」1、2巻借りてきてるの・・(笑
すんごく楽しみ。でもまたのめりこみそうでそれがちょっと心配・・
「ごめん愛してる」ね、ツタヤの棚チェックするわ!ありがとう〜♪
>チュジフン目当てでしたら「宮」ちょっと中だるみありますけども
チュ・ジフンさんいいですよね〜
「アンティーク西洋骨董洋菓子店」にも出演するんですよね〜?
でも、スンハの印象が強くて・・違う姿を受け入れられないかも〜(笑
7. Posted by ice   2008年09月24日 14:46
きこりさん^^またまた参上(笑)
「アンティーク西洋骨董洋菓子店」に反応しました^^
この映画みたいわ〜4人のモデル出身の俳優さんこれまた見栄え良いので〜(笑)
この映画のなかで「コーヒープリンス」出ておられた俳優さんが
これまたいいらしいですわ〜(笑)
まだ見ていないのですけども
韓・華ドラマ大好き母お墨付きです。。

ところでスンハを刺したのは
≪デソク(石本)の子分ヨング≫だったのですか〜?
私はまた 二宮君の役のベテラン弁護士の息子だと思ったんですが。
画面暗くって確認できてないのですわ。
そうなると復讐は復讐を呼ぶ
また、そこんとこ教えてください〜〜。。 
8. Posted by きこり→iceさん   2008年09月24日 17:44
>4人のモデル出身の俳優さんこれまた見栄え良いので〜(笑)
みんなモデルさん出身なんだ〜
それは見ごたえありますね〜!チュ・ジフンさんの役は日本で椎名桔平さんがやった役なんでしょ?
お髭のジフンさんもしゅてきかな〜?
>韓・華ドラマ大好き母お墨付きです。。
いいですね〜お母様も韓ドラお好きなんですね?
おまけにいろんな情報を持ってらっしゃる・・(笑
言っちゃなんだけど、ちょっと泥くささのある内容が私のテイストにぴったりくるっていうか・・・
これははまりますよね〜
>≪デソク(石本)の子分ヨング≫だったのですか〜?
私はまた 二宮君の役のベテラン弁護士の息子だと思ったんですが。
そうなんですよお〜!
私もニノがやった役の子だと思ったら、後で公式ブックを読んだらそうだったんですよ〜!
あの息子もスンハに恨みを持っていそうだから、
ヨングがやらなくてもいつかはやられちゃってたのかも・・・(泣
山野が殺すのとヨングが殺すのとじゃ意味が違ってきますよね〜
あと、やっぱり葛西は殺さなくて良かったと思います。
ヘインと一緒になれなかったスンハの希望というか・・せめてソクジンは・・って思いもあったと思うから・・


9. Posted by coco   2008年10月01日 02:11
はじめまして。
全26話編集の韓国版、を見ていた者です。
全20話版の編集点を知りたい、というヨコシマな理由で読ませて戴いてました。

韓国版がこの4月から週1話ずつ、で見て来たので、
半分見終えたところで日本版が始まってしまい、
9話で追い抜かれたので、ラスト2話を断ち、韓国版を優先する、
という変則的な見方を致しました。

韓国版は、新たな禍根を残すので、やはり復讐は虚しい、
というように読めました。
例えば。大好きな叔父さんを殺されたハヌルとソラが、
何かの困難に見舞われて、同じように復讐を誓う日が来やしないか、とか。
終幕の言葉の通り、終わりは新たな始まりでもある、
未来のドラマが想像できました。

日本版は、関係者皆殺しな印象で、昔ジェットコースタードラマ
と呼ばれたドラマのように感じてしまいました。
片付いた、かのような。ちょっと悲しくもあります。
10. Posted by きこり→cocoさん   2008年10月01日 07:23
コメントありがとうございます。
>韓国版は、新たな禍根を残すので、やはり復讐は虚しい、
というように読めました。
そうですよね・・・
復讐は新たな憎しみと復讐の連鎖を生んでしまった・・
私もそのように解釈しました。
そして、ヨンチョルのようなモンスターも生んでしまった。彼の場合は学生の頃のいじめが心のゆがみを生んでしまったのだと思いますが、復讐に喜びを感じるようになってしまったのは、スンハに誘われたのがきっかけでしょう。
もし、スンハに出会わなければ、学生の頃を断ち切って違う人生になっていたかもしれません。
一度生まれてしまってしまった怒りや恨みの感情は同じように憎しみを媒介とした行動では消し去ることはできないのだとも思いました。
ヘインのように愛と赦しによってしか、その感情を解き放つ事はできないのだと。
>片付いた、かのような。ちょっと悲しくもあります。
典良と葛西は殺す必要なかったと思いますね〜
典良は韓国版だと捕まっても自分が悪いとは思っていない、スンハとはまた違う地獄の中で生きていかなければならない人物として終っているのが良かったと思います。
ソクジンも生き残ったけど悲しみを背負って生きていかなければならない、死んで救われるものと生きながら苦しみと共に生きる人間の両方が描かれた韓国版のラストの方が私は好きです。
11. Posted by ミマム   2008年10月29日 15:20
最終回の衝撃をまだひきずっています。
その気持ちをうまく言葉に表わせなくて
記事を書くのにもすごく時間がかかってしまいました。
そんなこんなで日本のドラマも集中して見られず…(^^;)

>日本版の「魔王」の最終回では、しおり(ヘイン)と中西(パンチーム長)の
海の場面いらんわ!って思ったけど、なかったらないで寂しいもんだね・・

うんうん。よくわかります。

>その後みんなどうなったんだろう・・ってすごく気になるわ・・

うんうん。同感です(T_T)

こういう終わりにしかできなかったのかなって思う反面
こういう結末を受け止めるしかないのかなって
何とも言えない気持ちです。

きこりさん、その後、韓国ドラマをご覧になっているようですね。
私も落ち着いたら次のにいきますよ〜(^^ゞ
12. Posted by きこり→ミマムさん   2008年10月30日 14:56
>その気持ちをうまく言葉に表わせなくて
記事を書くのにもすごく時間がかかってしまいました。
わかります。
私も、見終わった後、あまりにも悲しくて重くて・・どうやって書いたらいいのかわからなくなっちゃいましたもの・・
>こういう終わりにしかできなかったのかなって思う反面
こういう結末を受け止めるしかないのかなって
何とも言えない気持ちです。
ガイドブックによると、脚本家の方もすごい迷われたようなんですが、やはり死なせるしかないだろうってことでああなったそうです。
生き残っても地獄だし・・・お互いが安らかな死に顔になるためにはあの結果しかなかったのかな・・・(涙
でも、どちらかが生き残りながらつぐないを続けるバージョンも見てみたかった気がします。
ミマムさんも次の韓国ドラマにいくんですね〜
私は、最近、韓ドラの方を優先しがちです・・(笑

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「韓国版 魔王」第19話「上海タイフーン」第2回 女ひとりの戦い