「シバトラ」最終回「韓国版 魔王」第17話

2008年09月17日

「韓国版 魔王」第16話

 今回の魔王様は悪の魅力が溢れていました・・
まるで、もう戻れないようにわざと自分を追い込んでいるかのように・・
いつものように日本版の役名も入れておきますね。

 「オ・スンヒ・・・ソン・ジュンピョ・・・・オ・スンハ・・・チョン・テソン・・」
今までのスンハ(領)との会話を思い出すオス・・
スンハがテソンなのか?!
ついに魔王様の正体に気づいたオス(直人)(オム・テウン)。

 その頃、ヘイン(しおり)はスンギ(宗田)が何人もの男達になぐられ命乞いをしている夢を見て、目を覚ましていた。
まさか・・・

 スンハ(チュ・ジフン)の事務所が何者かに荒らされ、ノートパソコンが持ち去られる。
犯人の見当がついていそうなスンハ・・・

 オスは再びスンハの姉スンヒ(優香)を訪ねていた。
「私が受け取ったのは宅配で届いたものではありませんね。
受け取ったUSBに音楽をコピーして渡したのでは?」オス
「私が何のためにそんなことをするんですか?」スンヒ
「中身を隠したかったからです。誰かを守るために」オス
「誰のことです?」
「オ・スンハ弁護士です」オス

「一体、何をおっしゃってるのか理解できません」スンヒ
「僕にも理解できません。中身が僕の予想通りなら、なぜ、あなたが彼を守ろうとするのか?」オス
「あの子は保護なんて必要としてません。
あの子は誰よりも優しくて、刑事さんが想像もつかない苦しみを乗り越えてきた子です。
私は信じています。
私の弟は他人を傷つけるような真似はしません」スンヒ
「度を越した愛情は人に害をもたらすこともあります。
弟さんが大切なら真実を明かしてください」オス
「これ以上お話することはありません・・」スンヒ

 もし、スンヒから証言が取れれば確実な証拠になる。
でもオス、スンヒがスンハを裏切ることはないよ・・・

 さて、キョン社長(大隈)はドンヒョン(栄作)に「チョン・テソンという少年がオ・スンハだという証拠は何もありません」と報告してましたよ〜
ソン記者(池畑)とスンハは単なる知り合いで、アイクチは身元不明のある人物から依頼を受けたと警察で供述したと教えてました。

 オスはパンチーム長(中西)に自分がたどりついた考えを伝えます。
「チョン・テソンは死んでいないんです」
「他人になりすましたテソンが真犯人ということか?」パン
そこにオス宛に宅配便が届いたよ・・
赤い封筒の中には2枚のタロットカード「ソードの8」と「ソードの2」。
それと「地獄の門」の一部の彫刻の写真。
裏にはメッセージが・・・
『不信と裏切りが友達を地獄の門へと導く』

 同じ頃、スンギ(宗田)とソクジン(葛西)にも宅配便が届いていた。
で、封筒の中身は・・スンギには「ソードの8」、ソクジンには「ソードの2」。
さすがのスンギも慌ててるわ・・・
「まさか、この件を利用して俺をはめようと・・
俺を殺してカードの送り主の仕業に見せかける気じゃ・・・?」スンギ
「バカ言うなよ・・」ソクジン
「忘れるなよ、そいつ(送り主)にとって俺は同士なんだ。お前の弱みを教えてくれたからな」スンギ
「送り主の狙いは俺をお前を仲たがいさせることだ。うまく利用されたんだ」ソクジン

 スンギの始末をヒス(典良)から命じられているソクジンは迷ってるとはいえ、複雑な心境・・
スンギは疑心暗鬼で誰も信用していないようです。
 そこに2人から報せを受けたオス(直人)がやって来て
「周りに恨みを抱いている者がいないか」と尋ねるんだけど、それぞればっくれちゃって・・ホントの事を話さないのよ〜
「俺たちが助かる道は、互いを信頼し守りあうこと。
犯人が残したメッセージだ」オス
 ソクジンのMSは警察が張り込むことになりました。

 その頃、ドンヒョン(栄作)はヒス(典良)に、スンハ(領)を
自分のところの顧問弁護士にすると話していました。
「ただ者じゃない・・あの男の目には刃が光ってる。腹も据わってる。
私に敵愾心をむき出しにしている・・」ドンヒョン
「そんな人間をなぜ?」ヒス
「敵に回すよりも側に置くほうが安全だ」ドンヒョン
 ドンヒョン・・・恐ろしい子・・・

 さて、スンハはキョン社長から呼び出され・・・再会していました。
いつものクールなポーカーフェイス・・涼しげな顔のスンハが印象的です。

「盗んだノートパソコンは役に立ちましたか?」スンハ
「直接声を聞いてはっきりした。
ソン(池畑)の尾行を依頼したのは、カン議員(栄作)を陥れるためか?」キョン
ニヤリとするスンハ。

 「結局、アイクチが濡れ衣を着せられて終わりそうだな」キョン
「何のお話でしょう」スンハ
「昔のよしみだ。お前の名前は伏せてある。この世界は義理がモノを言う。
それに俺は誰かの指示で動く人間じゃない。
俺を動かすのは金だけだ」恐喝モードのキョン・・・・

 まったく動じないスンハ。
「昨年の秋、九老洞でのムゲンナイトクラブの事件、
単純な暴行致死に見えるあの事件は、江南で勢力を伸ばそうとしたイ・ドンポム派への制裁です。
証拠が無くて未解決のままですが、あなたが組長殺害を指示したテープがあります」スンハ
「弁護士先生がホラを吹くとは」キョン
「謝罪します。弁護士の身で盗聴行為を。(顔色が変わるキョン)
万が一、私の身に何かあったら、テープはすみやかに検察に渡ります。
 相手を脅迫するには、最低でもこの程度の秘密が必要です」スンハ
「ガキの頃と同じ手を使う気か?」キョン

「(ニヤリ)当時は、はったりもあったけど、今は違います。
今後は私の指示で動いてもらいましょう。
それから、近く、あなたに大金をもたらす依頼人が現われるでしょう。
もちろん、彼らが別の選択をすれば結果は変わりますが・・・
 私も、昔のよしみで1つ忠告を。
金に忠誠を誓うのは危険なことです。
それから、今後連絡は私の方からします(ニヤリ)」去って行くスンハ

 ほ、惚れるわ〜〜!!
wヘ√レvv〜(;`Д´)─wwヘ√レvv〜 スンハ兄貴!ついていきます!!
どんだけ準備万端な復讐なんだ?
静かながらも凄みのあるスンハの態度・・
一人でどんなふうに生きてきたのかが感じられて・・切なくなりました。

 図書館のヘイン(しおり)は、棚にある「平気で嘘をつく人たち」という本を見て微笑んでいました。
(第一回目の出会いの時にスンハ(領)が読んでいた本だからね〜)
手に取ったヘインは・・・
突然、トラックに轢かれそうな女性と「母さん!」という声が聞こえてびっくりして本を落とします。
 そこにスンハが現われ、さらにびっくり!
忘れ物を届けに来てくれたんだってさぁ〜
スンハを外に送って行きながら会話を楽しむ2人。

 そこにオスが・・・
スンヒ(姉)から、オスが来たことを電話で聞いていたスンハはその事を責めます。
「言ったはずです。姉にはストレスが一番毒だと。まだ疑問があるなら、私を訪ねて来て下さい!」
スンハが真犯人だと思ってるオスは、去って行くスンハを睨みつけます。

 その頃、ヒス(典良)は、ソクジン(葛西)にスンギ(宗田)の始末をせかしていた。
そこにスンギからヒスに会って話がしたいと電話がかかり・・
マスコミに秘密をもらすと脅され、明後日会うことになったと伝えるヒス。
絶体絶命!スンギがヒスにバラす前に何とかしなくては・・・・
で、ついに一線を越えて・・キョン社長に電話をしてしまいましたよ〜
 同じ頃、ヒスも誰かに怪しげな電話を・・・

 オスはヘインに届いた写真の意味を尋ねていた。
「これは「地獄の門」の一部で「3つの影」という彫刻です。
ダンテを城跡に追い込む3匹の動物を形象化していて、享楽・傲慢・貪欲の象徴です。
自らの誤った行動や判断が現在の状況を招き、死を呼ぶことを暗示しています」ヘイン
「つまり、俺と友達のことですね」オス

 違うよ、オス!ソクジンとスンギとヒスのことだよ!

 そして、スンギとソクジンに来たカードの意味も・・
「ソードの8・・・ジレンマ・・仲間同士の争いを意味します。
このカードを受け取って人(スンギ)は、あらゆる関係の人と争う姿勢でいます。
皆が皆、騙しあっていて、ついにはお互いに剣を向け合うことに。
背景の赤い血の色と女性が着ている喪服は、死を現しています」

「ソードの2は、追い詰められた状態です(ソクジン)
目隠しをされた女性が剣を持ち、夜の海に立っています。
両手に持った剣を振り下ろすべきかどうか決心すらつきません。
何故なら、目隠しをされていて、剣が誰を傷つけるのかわからないからです」ヘイン
「「死」という意味ですか?」オス
「希望はあります。
夜空の星がそれを現しています。でも、目隠しのせいで本人には見えません」

 当たってるわ〜!

 その頃、デビル(ソン(池畑)をはねた運転手)は、病院に来てソンの病状を尋ねていましたが・・・亡くなった事を知り、ガーーーーーーン!

 オスもソンが亡くなった事を知り、衝撃を受けていた。
おまけに処分は過去の事件がひびいたせいで停職3ヶ月に決定。
ミンジェ(高塚)達は、関係ないって言ってくれたけどね・・

 そしてオスは・・・・ついにチョン・テソンであるスンハと向き合おうと
スンハを教会に呼び出していた。
いつものすました皮肉っぽい顔で登場するスンハ。

 「ヘインさんに言われました。
トンネルの中が暗くても自分を信じて飛び込めと。
自分を信じれば必ず救いの光がみつけられると」オス
「その話をなぜ私に?」スンハ
「俺はトンネルの中で暗闇に立つあなたを見ました」オス
「(ニヤリ)私を?」スンハ
「証拠はありませんが、俺にはわかってます。あなたはチョン・テソンで事件の真犯人です」オス
「短絡的な発想ですね」さらりとかわすスンハ

 「弁護士としてひとつ助言を。
正当な方法での解決は不可能です。唯一の証拠は、犯人の自白ですから」スンハ
「証拠がない犯罪は存在しません」オス
「証拠があるにも関らず、あなたは無罪になった。
個人的な好奇心から12年前の事件を調べました。
犯罪行為は覆い隠され、反対に被害者が加害者として責められた。
真犯人は、そのすべてを知っています、
その人物に、あなたが主張する正当性が通じると思いますか?」スンハ

 「俺がひきょうな悪党だったことは認めます。
しかし、恨みを晴らすために人を殺していいはずがない」オス
「それは、あなた自身に問いかけては?
今後、この話をする時には証拠を提出して下さい。
私がチョン・テソンで真犯人だという確かな証拠を」スンハ
「あなたは神じゃないんだ!すべて思い通りにはいかない」去って行くオス

 「心配ですね。あなたは感情的すぎる。真犯人とのゲームに勝てるかどうか・・」スンハ
「人の命でゲームをするような奴はすでに自分に負けています(ちょっと顔色が変わるスンハ)
他人を利用して人の命を奪いながら、自分が正しいと妄信する者に人を審判する資格はありません」オス
「そう言う資格があなたにありますか?
自分は殺人の罪から逃れながら、人に正当性を要求するなど・・・話にならない」スンハ
「証拠が揃うまで反論は控えます(拳をにぎりしめるオス)
あなたを心から信じている人達のために、俺の考えが錯覚である事を祈ります!」

 最後のオスのセリフは、さすがの魔王様にもダメージが大きかったようで・・・
つい目を伏せてしまいました。
オスの言葉は、復讐者としてのスンハの、ある一面を正しく言い当てていました。

 スンギとソクジンに来たカードをヘインが視てみると・・・
「「これを警察へ・・」とボイスレコーダーを誰かに渡しているソン記者(池畑)」
「ロッカーから赤い封筒を取る手」
「CDショップの前にいる男の子2人」
 男の子の片方は、傘を貸してくれた子だと、ヘインは気づきましたよ〜
その事をオスに伝えると
「チョン・テソンかもしれない」
 では、あの男の子が真犯人?スンハを連想して不安になるヘイン。

 ヘインを車で送って来たオスは、隣でヘインが眠り込んでいるのに気づく。
じ〜〜っと顔を見つめていたかと思うと、そっと指に触れるオス。
そして、自分のシャツを脱いでヘインに着せてあげて、自分も目を閉じるのでした。

 ここでオス役のオム・テウンさんが歌う「愛さないでくれ」がせつなく流れます・・
この耐える感じがいいですね〜

 一人部屋にいるスンハ(領)は、オスに言われた事を思い出し・・
皮肉っぽく笑おうとするが・・・
「オスがやったんだ!」というヨンチョル(山野)の言葉を思い出し、記憶は過去へ・・

 オスに正当防衛で無罪の審判が出て、怒りを露し、落胆する母・・
「再審請求をすればいいよ」スンハ
「神様なんかいないわ!いたらこんなことになるはずがない!
神様がいたら、こんなこと許されるはずないわ!」母
「あきらめちゃだめだ・・間違ったことはやり直せるんだ。
やり直せば本当の事が明らかにされるはずだ!」スンハ
「そんな・・嘘よ・・・」絶望する母・・
 その時を思い出して、拳を握りしめるスンハ・・・

 神様にも世間にも見捨てられて・・・スンハが復讐を誓ったのもしかたないのかもしれません・・

 さて、出張に出かけたヒス(典良)でしたが、空港ですれ違った男からキーを受け取りましたよ・・・
出張偽装・・・?

 部屋に居て「君たちに自分を守り通せるか?」とつぶやき、首を横にふるスンハ・・・

 スンギ(宗田)は男達に拉致され、倉庫でボコボコに・・・
その場にはソクジン、キョン社長もいる。
「ソクジン!頼む、助けてくれ!お願いだ!!」血だらけになって命乞いする姿に
耐えられず、ストップをかけるソクジン。
 2人きりになったソクジンは
「ここまでしたくなった・・お前が俺を理解してくれさえしたら・・・・
これを指示したのはヒスさんだ」と告げて、お金と航空券を置いて去って行くのでした。

 起き上がろうとしたスンギの前にヒス(典良)が現われ・・・
ハンカチでスンギの血をふいてあげるんだけど・・・
「ずいぶん考えた・・どうすればいいのか・・・」煙草を勧めるヒス。
必死でいい訳するスンギ・・
「ずいぶん悩んだ。やっと結論が出せた」スンギの煙草に火をつけるヒス。
それを吸ったスンギが苦しみもだえ・・・死んでしまいました・・
 その側にハンカチをポイッと捨てて、去って行くヒス。
イニシャルが付いてたけど、多分、コレ、ソクジンのなんでしょ?
 こえ〜〜〜!!

 そして、息絶えたスンギを見下ろすスンハ・・・
「友達は僕の期待を裏切らないな・・・」悲しそうな顔のスンハ・・
そして、血だらけで亡くなっているスンギの写真をメールでオスに送るのでした。

 もしかして、復讐計画が順調に進んで一番失望しているのはスンハなのかもしれません。
人間の悪意や憎しみ、欲望を利用しながらも、本当は誰よりも人間を信じたい思いがあったスンギ。
裏切られて生きてきたけれど、この復讐計画が破綻すれば、また人間を信じられる。
暗いトンネルの中から出る勇気生まれるかもしれない・・・
でも、そんなスンハの思いは裏切られ続け・・・
復讐計画はまた続けられるのです。

 最初はクールな仮面をかぶっていたスンギに複雑な思いが垣間見えるようになりました。
ラストの悲しい表情は魔王として生きようとしながらも、隠し切れないテソンらしい部分が出てしまったようでした。
 う〜ん・・・オスの思いもスンハの思いもわかるし・・・え〜ん・・どうしたらいいの〜

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1. 韓国版[魔王] 第16話「不信と裏切りが、友達を地獄の門へと導く」  [ 華流→韓流・・・次は何処? ]   2008年09月17日 22:59
着実に、復讐計画を進めていくスンハ。でもへインへの気持ちやオスの言葉に、その気持ちにも揺らぎが出てきた?(今回も日本版ではまだ放送されていない内容を含みます)
2. 韓国版「魔王」〜第21話まで  [ 塩ひとつまみ ]   2008年10月18日 16:50
BS朝日で放送されている「魔王」全26話編集のうちの (第18話〜)第21話までの内容について すでに視聴済みの日本版との違いや感想などを書いてい...

この記事へのコメント

1. Posted by ミマム   2008年10月18日 16:50
ソン・ジュンピョが亡くなるまでにこんなに時間がかかってたんですね。
そのひき逃げに関わる人間関係が複雑で混乱しました(^^;)

きこりさん、ガイドブック購入されてたんですね〜。
私は「冬のソナタ」で色々買いました(笑)が
冬ソナは韓国ドラマにハマるきっかけになった最初のドラマでした。

こちらの「魔王」はあと5話になりました。
しっかり見たいと思ってます。
2. Posted by きこり→ミマムさん   2008年10月18日 17:59
>ソン・ジュンピョが亡くなるまでにこんなに時間がかかってたんですね。
そうそう!日本版だと現われて2話ぐらいで殺されちゃったような気が・・
いや〜人間関係というか設定というか、私も頭ごっちゃになってわからないまま書いてるとこありましたよ〜(笑
ガイドブックを見てもわからない・・(てか、全部見終わって記事書いたあとに買ったから、解釈が違ってるとこも結構あったわ〜(汗
>きこりさん、ガイドブック購入されてたんですね〜。
今でも時々ながめて楽しんでますよ〜
DVDも欲しいわ〜
来週いっぱいで終わりですね。
私も、ひとつひとつの場面をまたかみ締めながら見たいと思います。

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「シバトラ」最終回「韓国版 魔王」第17話