「魔王」最終回「韓国版 魔王」第14話

2008年09月13日

「韓国版 魔王」第13話

 ソン・ジュンピョ(池畑)が事故に合ったのを確認したスンハ(領)は
救急車の音を聞きながら、反対方向へ歩いていた。
にやりと笑おうとするが・・・・
 同じ頃、事故現場の電話ボックスにいたヨンチョル(山野)もそっと去り、
コインロッカーの中に鞄を入れていた。

 病院へ運ばれたジュンピョは頭蓋骨陥没でこん睡状態。
彼の所持品をチェックするオス(直人)。
鞄の中には、USBチップとタロットカード(1箱)、赤い封筒と「月」のタロットカード、携帯。
その携帯にソクジン(葛西)から「来ないつもりですか?」と電話がかかる。

 取引のためにキョン社長(大隈)とジュンピョを待っていたソクジンの元へオスがたどり着く。
「ソン・ジュンピョに何をした?!」詰問するオス。
ソンが事故に合ったことと、単純な事故ではないと思っていると伝えるオス。
「友人としてじゃなく、刑事として聞いている」の言葉に切れて、
「何か聞きたいことがあるなら令状を持ってこい!」と強い調子で言うソクジン。
 亀裂が・・・

 オスがジュンピョ(高畑)はキョン社長の手下に追われて事故にあったと言った為、
不安になったソクジンはドンヒョン社長(栄作)に電話で相談。
「我々は済州島のホテルの広告を依頼しただけだ。
(ソクジンは)広報担当だし、キョン社長はナイトクラブのオーナーだ」と
あくまですっとぼけるよう指示。
 さらに「ソン(池畑)の事故について調べろ」と。

 さすがお父ちゃん、一代で財を築いただけありますね。
頭がキレるわ・・・
日本版では普通気づくだろ!ってこともスルーだったりしたけど、
韓国版ではドンヒョンやグァンドゥ(スンハの所の事務長)のおかげで
ストーリーがサクサク進むわ〜

 ジュンピョ(池畑)を轢いた加害者のファン・デピルの事情聴取をするオスたち。
3人の男達がジュンピョを追いかけていたため、道路に飛び出したらしい。

 パンチーム長(中西)に、ミンジェ(高塚)達にジュンピョに会うことを知らせていれば事故が防げたかもしれない、と単独行動を責められるオス。
「チョン・ヨンチョル(山野)を含む、被疑者との接触を禁止する。
カン議員(栄作)の関与が疑われる以上しかたがない」

 その頃、スンハ(領)は川原の近くにある木の根元にスイートピーの花束を置いて
見上げていた。
「ずいぶん来ていなかったな・・こめんよ、スンハ」
 ここは?テソン(友雄)の事故現場ではないし・・
テソン(ってホントはこっちがテソンなんだけど)との思い出の場所なのかな・・?

 グァンドゥ事務長からソン・ジュンピョ(池畑)の事故のことを聞くスンハ(領)。
「ソンは真犯人を知っているとカン刑事(直人)に言ったそうです」グァンドゥ
「誰なのか明かさず?」スンハ
「会って話す前に事故に合ったようで・・」
「ソン記者がわかったのなら、カン刑事もすぐ突き止めるでしょうね」スンハ
「私も調べるつもりです。これ以上犠牲者を増やすことはできません。
犠牲者が多すぎます」グァンドゥ
「犯人を止められると思いますか?」スンハ
「そう信じたいんです。彼も又、血の通った人間ですから」
「しかし、人間にとって人間ほど恐ろしい存在はありません」スンハ
「それでも、その人物を探すつもりです。
私にも事件を食い止める責任がありますから」グァンドゥ

 多分グァンドゥ事務長ならやりとげるだろう・・テンション下がったふうのスンハ。
グァンドゥ事務長、ヘイン(しおり)、ヘインの母親、現在スンハの身近にいて
彼のことを尊敬している彼らが、この事件を操ってるのがスンハだと知った時どうするのでしょうか・・

 ヘインからスンハに電話が来て、母親が夕食をごちそうしたいので招待します、と。
迷ってるふうだったけど、受け入れるスンハ。

 ジュンピョ(池畑)の部屋を捜索するオス達。
パソコンの中身を調べるが、めぼしいものはなし。
しかし、記者にとって必需品であるノートパソコンがないことを不審に思うオス。
「その中に真犯人の情報があったかもしれない」
さらに、ジュンピョが持っていたタロットカードを調べると、「塔」のカード一枚だけがないことを発見。

 事件のあと、ヨンチョル(山野)がコインロッカーに入れてたのはノートパソコンだったんですね。
でも、いつ手に入れたんだろ?
事故に合った時に飛んできたのか?

 一応、今回のジュンピョの件をヒス(典良)に報告するドンヒョン(栄作)
「言ってくれれば、ソンの件は私が処理できたのに・・」自分よりソクジンを信用するのかとひがむヒス・・
「お前を関与させたくない・・それがわからないか」ドンヒョン

 そこにオス(直人)がやって来て、
「ソン(池畑)のノートパソコン持ってますか?父さんがキョンに処理を指示したものです」
さっそくパソコン泥棒呼ばわりするオス。
「無能な刑事だな、パソコンを処理したぐらいで解決することか?」
「父さんの相手はソンではなく、別の人物です」
いつものようにすっとぼけるドンヒョン・・って、PCの事はホントに知らないんだけど。
「父さんがソンを妨害したのは、僕を思ってのことでしょう。
でも、それは父さんの考えであって、僕のためにはなりません」オス

 オスがいなくなった後、一応、キョン社長(大隈)にノートPCの事を尋ねるドンヒョン。
そして、ソンの電話を盗聴した時に言っていた、ソンが気にしていたもう一人の人物がPCを奪ったのだと思いつく。

 スンハは病院にいるまだ昏睡状態のジュンピョを花束を持ってお見舞い・・・
もしや花束の中にナイフでも仕込んでるのかと思ったよ(←Vシネか!)
罪の意識でしょうか・・・

 加害者のファン・デピルの証言により、ソンを追いかけていた男達の一人は
殺人未遂で指名手配されているアイクチという男だと確認される。
しかし偶然の事故とは思えないオスは、ファンの携帯の着信履歴をチェックし、
事故が起こる前から、頻繁に公衆電話から電話がかかってきていることを発見。
 どうやらその相手は、ファンと連絡を取りながら事故現場に近づいてきていたと推理するオス。

 やはりこれは偶然じゃない・・・
ファンに事情を聞くが、頻繁にかかってきた電話は間違い電話ですと答えるのよね〜
「事故直前にあった電話も?」オス
「多分そうです」ファン

 ファンはソン(池畑)とは面識がないと言っていたが、過去に繋がりがあるのかもしれない・・・
ソンが書いた記事を調べさせるオス。

 一方、スンハ(領)はチョ・ドンソプ(林)(きたろう)の公判中。
無罪を主張するスンハに「無罪だって?!人が死んでるんだぞ!」怒りの声をあげるクォン(熊田)弁護士の息子(多分)。
 この言葉がスンハ(領)を動揺させたふう・・
 
 そして、スンハのお姉さんスンヒの元へ、ジュンピョが送ったUSBチップが届き、それを聞いたスンヒは驚愕し涙を流す・・・
お姉さんはスンハが入れ変わってること、知ってると思ったけど・・・
やっぱりそうだったのかって確認して泣いたのかな・・

 ジュンピョ(池畑)の同僚に話を聞きに来たオスはヨンチョルに会う。
「どこまで関ってるのか知らないが、こんなの正しいやり方じゃないぞ」オス
「笑わせないでくれ、他でもないお前が何故そんな事が言えるんだ?
正しいことなんか知らないワルのくせに。
そんな奴が偉そうに正義感ぶって・・・本当に笑えるよな・・」ヨンチョル
「俺が何をしたかわかってる。
お前をさんざん苦しめた。
そんな自分を許せないが、過去には戻れない」

「僕にしたことはどうでもいい。
でも、お前はテフンを殺したんだ!
それなのに何の罪にも問われず、刑事にもなった、それも笑えるよな?」ヨンチョル
「好きなだけ罵ってくれ・・
でも、テフンはこんなこと望んでいない。
俺を憎むあまり、お前が自分を苦しめ続けることをテフンは望んでいないはずだ」オス

 12年間、苦しみと共に生きてきたオスにはちゃんとテフンの思いが理解できるようになっている。
でも、ヨンチョル(山野)は12年前のままなのです。

 さて、ソクジン(葛西)とナヒ(麻里)の不倫関係はスンギ(宗田)に脅かされ、
ついにスンギは直接ナヒの元に現われる。
怯えて怒ってソクジンに電話するナヒ。
「私達、もう、終りにしましょう!」

 ショックと怒りでキレたソクジンはスンギの元へ。
「今度、彼女を訪ねたら殺してやる!お前なんか人間のクズだ!
デシク(石本)が言った通りだ、生きる価値もない!!」
ついに殴りあいになる2人、置物で殴ろうとしたけど、床に叩きつけるソクジン。
 怯えながらも、憎しみのこもった目で見送るスンギ・・

 2人の仲はすっかりこじれて、憎しみモードで一触即発・・

 オスはジュンピョが持っていた「月」のタロットカードをヘイン(しおり)に視てもらう。
「ドンムン・スーパー」「おじいさん」「USBメモリーを宅配便で送るジュンピョ」
おじいさんは何かをしゃべっているのだが、内容は聞こえなかった。

 そして、ジュンピョ(池畑)の服のポッケに入っていたメモのオ・スンヒという名前と住所がスンハの姉であることが判明。
ヘイン情報から、ジュンピョはスンヒにUSBチップを宅配便で送ったと推理するチームのみんな。

 晩御飯に御呼ばれしたスンハ(領)はヘイン(しおり)の家へ。
お母さんのスンオクとソラに暖かく迎えられる。
おみやげにオルゴールの宝石箱を渡すスンハ・・
「お母さんとヘインさんに似合いそうで・・・」
 優しく慈愛に満ちたスンハのお母さんに自分の母親のイメージを重ねているのでしょうか・・
こんな時だけ少年に戻ってしまうスンハが何だか切ないです・・

 テーブルの上にはスンオク母さんの作ったごちそうがいっぱい・・
でも、この家庭的なムードが逆にいたたまれないスンハ・・・
「春雨炒め」を見て、過去を思い出すのでした。
お母さんの給料日の日だけ、兄テフン(友雄)の好物である春雨炒めを作ってくれた母。
兄さんと奪い合いながら食べたっけ・・・
貧しくても、笑顔の溢れた、幸せな家庭だった。
 
 耐えられなくなったスンハは外へ・・
何か最初、胸のあたりをドンドンやってたから、喉に春雨が詰まって吐くのか?って思っちゃった・・(;´▽`A``
 心配になって追いかけてきたヘインは・・・・スンハが苦しそうに泣いている姿に衝撃を受けるのでした・・・

 これね、日本版では、す〜っと涙が流れるぐらいで、それでも驚きましたが、
スンハは結構ぽとぽとぽとって感じで涙がどんどん出てきたからすんごいびっくりよ!
 ヘインの家に着いたときに、ソラに「いつお母さんに会えるの?」て言われたのも堪えたんでしょうね・・・

 この場面で、スンハは元々はすごく繊細で復讐者としての鎧を着て生きる毎日がどんなに苦しいものかというのが伝わってきました。
何も知らない、楽しかったあの頃に戻りたい・・・少年のように涙を流し続けるスンハなのでした。

 魔王様の仮面がはがれかけている・・
なのに、お姉さんの元にはスンハとテソンが入れ替わってるという証拠のUSBチップが姉に送られて・・・魔王様ピンチ!さあ、どう切り抜ける?

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1. 韓国版[魔王] 第13話「僕の名前はスンハです」  [ 華流→韓流・・・次は何処? ]   2008年09月13日 23:44
ジュンピョの交通事故は、偶然のように思えていましたが、調べを進めるうちに、意外なことが判ってきて・・・・・(今回も、日本版で放送されていない内容を含みます)

この記事へのコメント

1. Posted by aki   2008年09月13日 23:41
前回ラストのスンハ登場には、本当に衝撃を受けました。

今回はヘインの家の夕食に招待された時の、
スンハの涙には、こちらも胸を締め付けられるくらい切なかったです。

>韓国版ではドンヒョンやグァンドゥ(スンハの所の事務長)のおかげで
ストーリーがサクサク進むわ〜
日本版を見終わってみると、やっぱりグァンドゥに当たる人がいなかったのが、とても残念だったなぁと思います。
2. Posted by きこり→akiさん   2008年09月14日 09:12
>前回ラストのスンハ登場には、本当に衝撃を受けました。
これ、日本版見てなかったらすごい衝撃だったとおもいます。
その衝撃を味わえたakiさんが羨ましい!
今まで影の存在だったのが直接殺す相手の元に現れたんですもんね。
>スンハの涙には、こちらも胸を締め付けられるくらい切なかったです。
なんだかあの泣き方が少年のままのスンハを表現しているようで・・実は繊細な心を抱えて生きてきたんだな〜と思ってかわいそうになりました。
>やっぱりグァンドゥに当たる人がいなかったのが、とても残念だったなぁと思います。
今までもかなり重要な役割でしたが、今後もキーマンになるということですね〜?
楽しみです。

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