「ハチワンダイバー」第6回「無理な恋愛」最終回

2008年06月16日

「監査法人」第1回 会社、つぶせますか?

 「のべ4千を上回る日本の上場企業、
ここ東京証券取引所では一日平均2兆円を超えるマネーが動く。
どの株式を売買するべきか、投資家の判断材料となるのが決算書。
そして、その決算書をチェックするのが監査法人。

 監査法人は公認会計士のグループで、実際に企業に立ち入り、財務データを徹底的に調べあげる。
万が一、粉飾の事実を見つければ、企業に改めるよう要求できる。
従わなければ、企業が上場廃止になることもありえるのだ。
 これは、膨大な書類と重い責任の狭間で悩み、葛藤する若き会計士達の物語である」

 う〜む・・・なんかすごいことになってるぞ〜
このドラマは最初っから、ながら見することはできないと思って、メモを取りながら姿勢をを正して視聴させていただきましたよ〜
 HPはこちら〜

 2001年10月、ジャパン監査法人の皆様がぞくぞくと大手スーパーマーケットの
サプライズマート本社へ期末監査のためにやってくる。
監査の結果、前回指摘した問題事項に対してなんら改善が見られなかったため
「株式会社サプライズマートが作成した財務諸表を承認することができません」と発表する主査の小野寺(豊原功補)。
 その結果「粉飾決算の疑いあり」とマスコミに叩かれ、サプライズマートの株価は暴落、倒産に追い込まれ、社長は自殺・・・

 しょっぱなから、「監査法人」という仕事がいかに責任の重いものであるかってのがドーーンと見せてきましたね〜
監査の結果によっては人を死なせてしまうこともあるし、大勢の人を路頭に迷わせることもある、その中で正しい判断をあえて選び続けるには強い信念と意志がなければ
やっていけないでしょう。

 主人公の若杉健司(塚本高史)は入社四年目。
昼間はガソリンスタンド、夜はバーテンの仕事をしながら独学で会計士になった
努力家。
妥協を許さない厳格監査が信条の小野寺に鍛えられたため、同じように厳しく監査に取り組むが、様々な現実に直面し心が揺れることも・・・
 どういう理由かわからんが、妻に逃げられ4歳の娘をマスター(清水章吾)夫妻
の協力の元育てている。

 マスターに夢が叶って会計士になったのに暗くなったと言われる通り、
仕事に対する迷いがふっきれない様子のたかすぃ〜、
それにハードな仕事であるため娘の面倒をちゃんと見てやれないことも気になってるようね・・

 山中茜(松下奈緒)は若杉の先輩で、同じく小野寺を尊敬し「厳格監査」を貫こうとしている。

 小野寺直人(豊原功補)は健司の上司。
実は自殺したサプライズマートの社長は親友だったため、自分の判断が親友を殺したのでは?との思いが捨てきれず苦しんでいる。

 篠原勇蔵(橋爪功)はジャパン監査法人の理事長。
東都銀行の頭取(竜雷太)、食品メーカー社長飛鳥屋社長との密談で「厳格監査」のことを問われ、
「何と言っても我々のクライアントはお二人が代表する経済界の大企業なわけですから・・
共に伸びなければ意味がない」と発言。
 会社の存続のためにも企業の粉飾決算を見逃してうまくやっていく方を選んでいるようですね〜

 さて、時は2002年4月になり
理事長は「厳格監査」派の小野寺がけむたくなり、経営管理室に異動させる。
そのため、小野寺が主査を務めるはずだった北陸建設工業の監査主査を
若杉がすることになる。
 金沢の北陸建設工業に同行したのは山中とゆるゆる監査派の田代(光石研)。

 田代は社長(長門裕之)らと早速ゴルフ、若杉と山中二人で監査に取り組む。
どうやら、田代は今まで北陸建設の監査をなあなあでやってきたようで
向こうが用意した書類をほとんどノーチェックで了承してきた模様・・

 しかし、金沢に来る前にも若杉の携帯に「北陸建設の今期売り上げの半分が架空売上」とのタレコミがあり、現場にも「北陸建設の提出した残高証明書はニセモノ」だとのFAXが入り、緊張感を強める二人・・
 で、調べると、残高確認書と売掛台帳の金額が10億合わないことが判明・・
(規模が違うわ〜)

 建設中や未完成だったら、売上に計上することはできないんだけど、
どうやらその分も前倒しで売上に入れているという粉飾決算だと睨んだ二人は
完成していることになっている物件を見て回るが、まだ内装が終っていなかったり
引渡し済みのはずなのに工事中だったり、まるっきり更地の状態のものもあったのよ・・

 田代と違って真面目な会計士二人の動きに最初は「監査なんてのは何とでもなる」と言っていた社長や役員も焦り始める。
で、次の日の視察に備え、売上の半分を占めているという建設中のMSを完成したように見せるために足場を外して、体裁を整えるよう指示をするのでした。

 若杉は決算書を承認しないと見た田代は理事長にチクリの電話を・・
「このままですと、北陸建設を潰しかねません」

 理事長は小野寺を呼び出して、部下を何とかしろとやんわり注意するんだけど
そんなの聞く小野寺じゃなかったわ・・
「我々は適正な監査をする義務を全てに先立って負ってるんです。
それが仕事なんです」小野寺
「潰れる会社はいくらでもどんどん潰れていけばいいと言う訳だ・・」理事長
「不正を見逃せば、その分、公正な会社は潰れ、我々自身も崩壊していきます!
あなたは現場を忘れている。
だから、この会計の大原則を笑うことができるんです!」

 いや〜久々に真面目な豊原さんを見ちゃったわ〜
何か「電車男」や「時効警察」のやっちまった的な役も良かったんだけど、
こういうのもいいわね〜
やっぱ、たまにこういうので締めておかないとね〜

 MSの足場はずしの作業は、雨の中急ピッチで行われた為にすべった
作業員に犠牲がでてしまう。
彼が亡くなった事と、サプライズマートの悲劇を持ち出し、若杉にプレッシャーをかける田代。
 作業員の死に責任を感じた若杉は田代の言うとおり、向こうの出した決算書を認める報告書を出すべきなのか迷い始める。

 う〜む・・そりゃ人間だったら迷うわな〜
それが自分の仕事で、正しくやるべきだとわかっていても、その結果苦しむ人がいるってもうわかってる訳だからね・・・

 さて、若杉達の留守中に小野寺にも変化がありましたのよ・・
理事長から財務監督庁(金融機関の監視・監督するところと思われ)の
若手キャリア官僚のお二人さんを紹介されたんだけど、
彼らがサプライズマートの監査が適正に行われたかどうかチェックしに来たと
理解した小野寺は、すぐに監査調書を渡すの・・
 で、彼らの調査の結果、サプライズマートは東都銀行の不良債権を減らすために
利用されていたということが判明(よくわからんけど・・)
彼等は「サプライズマートは小野寺さんの監査によって破綻したのではない」とはっきり告げるのでした。

 田代の脅しに、一時迷った若杉だったが小野寺の「自分を信じてがんばれ。
君たちは会計のプロフェッショナルだ」というメールに励まされ、意思を固める。
「売上の前倒し計上と思われる物件が21億、
実体のない架空と思われる物件32億円、合計53億円の売上が過大計上されてるものと考え、
従って、大幅に会計処理を修正しない限り北陸建設株式会社の決算書を承認することはできません」若杉

 よく言った!
しかし、それは「会社倒産」の宣告でもある訳で・・
最初は怒って「うちの決算書を承認してくれる監査法人に頼めばいいんだ」と嘯いていた社長だが・・・
「お願いします!どうかこの決算書を承認してください!
会社を潰さないで下さい!みんな路頭に迷うんです!!」土下座攻撃・・
役員達もそれに続く・・・こ、これは辛い・・・

 もしかして承認しちゃったんじゃ・・・・って思ったら、大丈夫だったみたいね・・ε-(´▽`) ホッ
しかし、やりきれない思いで「自分は何様なんだ?」「主査になったけど充足感も満足感も誇りすら感じられない」ともやもやを小野寺にぶつける若杉・・

 サプライズマートの件は東都銀行が裏で手を引いていた可能性があることを
話した後、自身もふっきるように若杉を見詰めて告げる小野寺。
「現場にこそ真実がある。俺達の仕事は現場にしかないんだ。
ひとつの事実を知ってしまった以上、そこから目を背ける訳にはいかない。
そんな泣き言を言ってる暇は俺達にはない。」
 うなづく若杉なのでした・・

 う〜む・・・途中で若杉達消されるんじゃ・・とか心配したけど
そんな話じゃありませんよね・・
あくまでも信念を貫こうとする小野寺派と対立する理事長派?どうなんだろ?

 何かすんごいでかい話に発展しそうで、私に理解できるかどうかかなり不安・・
おまけにまたすんごく長い記事になっちゃった・・・
最後まで読んでくださった方、辛抱強い方ですね・・<(_ _*)>
 笑顔のほとんどないドラマで、見ててもう〜む・・・と唸るだけになりそうだけど書きたい気持ちがわいてくるドラマです。
 全6回、記事UPは月曜か火曜になる予定ですが、良かったらお付き合い下さいませ・・

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matakita821 at 16:31│Comments(2)TrackBack(7)「監査法人」 

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この記事へのコメント

1. Posted by ルル   2008年06月18日 13:17
きこりさん、こんにちは〜
NHKらしいドラマがスタートしましたね〜(トップセールスよりも難いよね?)
専門用語が飛び交い
自分が普段接する
緩い空気(笑)とは別世界ですが、、
それだけに面白そうなので
見続けようと思ってます!


>理事長から財務監督庁(金融機関の監視・監督するところと思われ)の
若手キャリア官僚のお二人さんを紹介されたんだけど、

サプライズマートが潰れた本当の理由は
銀行であった事を小野寺が知ったわけだけど
理事長はそれを望んでいたのかな?
若杉の妻が逃げた理由とかも
ちょいと気になりますね(笑)

>何かすんごいでかい話に発展しそうで

きこりさん、あらすじをきちんと追って書いておられてスゴイですよ
ワタシは毎週書けるか(^_^;わかりませんが
見続けるので、宜しくお願いしま〜す!
2. Posted by きこり→ルルさん   2008年06月18日 21:03
>自分が普段接する
緩い空気(笑)とは別世界ですが、、
いや〜ん・・私こそそうよ〜
適当なこと書けない雰囲気が私をビビらせるの・・(笑
内容はおもしろそうなんだけどね〜
>理事長はそれを望んでいたのかな?
若杉の妻が逃げた理由とかも
理事長は橋爪功さんだけに、何か深そうで
読めないわ〜単純なワルではなさそうだけど、
とりあえずは反小野寺ではあるよね〜
若杉の妻・・理事長の娘とか?そんなんだったら辞めさせるか?
>あらすじをきちんと追って書いておられてスゴイですよ
もうすでにアップアップの状態です・・(大汗
また記事書く方少なそうで・・ルルさんがいてくれると頼りになるわ・・・よろしくお願いします。

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