「西洋骨董洋菓子店」よしながふみ著 と ドラマ「アンティーク西洋骨董洋菓子店」「無理な恋愛」第10回

2008年06月09日

「女番長 野良猫ロック」 長谷部安春監督

 この映画、梶芽衣子見たさに何の前知識もなく見たのですが・・・
主役は和田アキ子でした・・
まずオープニングからバイクでぶっ飛ばす和田さんですからね〜
この映画が創られたのは1970年、舞台は新宿・・らしい。

 どうやら流れ者らしいバイクに乗ったアコ(和田アキ子)は
ガソリンスタンドでメイ(梶芽衣子)というズベ公(何かすごく懐かしい単語・・・)
と知り合う。
メイは対立するトシエのグループとの決闘場所へと向かうところだった。
 
 梶芽衣子様がさそりとは違った魅力を見せてくれる訳ですが・・
今回のファッションは一見インディアンみたいに裾がフリンジになってる
丈長めのトップにパンタリョ〜ン・・・
昔、リンリンランランって双子の歌手がいたよね?
彼女達のファッションのパンツルック版みたいな感じ・・
直毛で刺さると痛そうな感じだったおぐしも、ちょっとウェィ〜ビ〜に女らしく・・

 さて、決闘だというのにみなさん70年代最先端のファッションに身を包み
(超ミニでパンツ見えそうな方も)オサレ〜
オープニングはボス同士、ナイフのみのタイマンですョ。
地味に始まった戦いでしたが、トシエ側が青友会(右翼団体?)傘下のチンピラである勝也(藤竜也)に加勢を頼んだことから一気にスピード感が増します。
「男を呼ぶなんてきたねぇぞ!!」(そうだ、そうだ〜!)
ユリコ(范文雀)の剃刀二枚での抵抗も空しく、追い詰められるメイ達。
 そこを救ったのが、高見の見物をしていたアコ・・・勇ましいアコのバイクテクニックにすっかり惚れこんだメイ達は彼女をアジトの「サンダーバード」に誘うのだった。



 穴倉のような地下にあるサイケな空間であるこのゴーゴークラブ(?)では
鈴木ヒロミツ率いるザ・モップスが歌っており、暗がりで踊る者、ヤクをやるもの、
いちゃつくもの・・それぞれ・・
 そうそう、もちろん途中でアコがパンチの効いた歌声を聞かせてくれたりもしますよ〜
その他の特別出演として「オリーブ」(わからない・・)
「アンドレ・カンドレ」(のちの井上陽水様ですね・・)
「オックス」(噂には聞いたことあるが・・)ですョ・・
 私、アンドレ・カンドレとして歌ってるとこ初めてみたわ・・・

 さて、そこにメイの彼氏であるミツオ(和田浩治)が深刻な顔でやって来る。
彼は友人であるボクサーのケリー(ケン・サンダース)を使った八百長試合をセッティングし、青友会を儲けさせることにより青友会に入れてもらおうとしていた。
ミツオに恩があるケリーも嫌々ながら試合で負ける約束をするのだったが、
試合を応援しにきたアコの「恥知らず!」(罵倒?)の声に発奮し、勝ってしまうのだった。
 1千万円賭けていた青友会の花田(睦五郎)らはもちろん怒って、ミツオをボコボコに・・
 なるほどねぇ〜
新宿はこわか街たい・・・
ミツオ事件の前にも頭に来たトシエグループがメイグループのミキとユカをさらって
リンチを加える(バーナーで皮膚を焼く)など、女性の怖さを思い知るお約束的な場面展開もあり、アコと共に救出に向かったりして、常にハラハラドキドキです。

 ところで「野良猫ロック」シリーズには全て出演している藤竜也さんですが
この第一作で見た時、最初わかんなかったですョ〜
けっこう頬がふっくらしてるっていうか・・・イメージよりは太ってるっていうか・・
私の知ってる藤さんは「時間ですよ」で不景気な顔して篠ヒロコ さんとお酒飲んでる
栄養不良な藤竜也さんだもんな〜
何か馬鹿さあふれる若さって感じで新鮮ですわ・・・

 半殺しの目に合っているミツオを助け出すアコとメイたち・・
しかし、隠れ場を突き止められ、棒かなんかで歯向かおうとしたミツオはあっさりと花田のライフルで撃たれて死んでしまうのでした・・・
「この男を殺れるのはあたいだけさ!」勇ましい言葉で仇を討ったメイもあっけなく殺され・・
アコは残ったユリコ(范文雀)たちに別れを告げて旅立つのでした。

 ところで、アコがバイクで逃げて、それを勝也がバギー?(ちっちゃいゴーカートみたいな車)で追う場面があるのですが、ドライブテクニックを披露するためか、
とにかく階段を登ったり降りたり、地下道の柱を交互に走ったりのくりかえし・・・
しかもご丁寧に、後を追う勝也も柱を交互に走ってついていくのでつい笑ってしまいました。

 いや〜この時代の泥臭さと洗練がごっちゃになった底知れぬパワーを感じる映画です。
芽衣子様の出番が少なかったのがアレですが、ワイルドな美しさの范文雀お姉様にも会えましたし、恋に命をささげる芽衣子様も純な魅力が溢れてました。

 「野良猫ロックシリーズ」第二弾「ワイルド・ジャンボ」は藤田敏八監督でちょっとアンニュイな雰囲気らしいからスルーして、次回は、シリーズ最高傑作と言われている「セックス・ハンター」(すごい題名だけど・・)にチャレンジしてみようかしら・・

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 「女囚さそり 第41雑居房」 伊藤 俊也 監督

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matakita821 at 18:29│Comments(2)TrackBack(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by うどん   2008年06月09日 20:13
梶芽衣子、懐かしいわ。私と同じ年頃かしら。
任侠物にもよく出ていましたね。サイコロ振って啖呵を切る姿・・・
今、梶芽衣子は何をしているんだろう?
2. Posted by きこり→うどんさん   2008年06月09日 22:32
>梶芽衣子、懐かしいわ。
私は「怨み節」だけしかしらないで、映像は最近見たんですが、いいですね〜
かっこいいです。
こんなドスの効いた美しさのある女優さんって今はいないですよね〜
>今、梶芽衣子は何をしているんだろう?
「鬼平犯科帳」の密偵のおまさ役では見るんですが、
それ以外では見ないですね〜
たまに普通のドラマにも出て欲しいです。

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