「無理な恋愛」第7回「ラスト・フレンズ」第7回

2008年05月22日

「ホカベン」第6回

 『私は誰を救うことができたんだろう・・
考えれば考えるほど怖くて、後ろが振向けなかった。
振り向いたら、弁護士を辞めなきゃならない、そんな気がして・・
私はただひたすら歩き続けることしかできなかった』

 辞書の持ち主が折本幸広(染谷将太)と気づいた灯(上戸彩)は
武史(桜田通)がいじめの被害者ではなく、実は加害者であったことに気づく。
そして、いじめに合っていた同級生三池と矢沢の報復殺人であることにも。

 その事実に気づいても、あくまでクライアントの利益優先に考え、殺人さえも隠蔽しようとする工藤のやり方を黙っているわけにはいかなかった。
「あんな奴、生かしてちゃいけないんだよ・・人傷つけて何の役にも立たないんだ」三池
「先生や武史の親は本当の武史の姿を見抜けなかった・・みんなバカだ・・
何が悪いんだよ、みんなのためにやってやったんだよ。
あいつがいなくなって、みんな楽になった。むしろ感謝されたっていいんだぜ・・」矢沢
「誰も楽になんかなってない。
君たちこそ、一番苦しんでるじゃない。苦しいって言っていいんだよ・・」灯
 その様子を見てやっと自分の責任を全うしようと決心した大塚先生(東根作寿英)。

 なんともやりきれない事件・・・
なぜ武史がこんな人間になってしまったのか・・・そこが知りたかった。
理不尽な暴力といじめ、それをやめさせるには殺人しかなかったのか・・・
周りの大人たちがもっと早く気づいて介入していれば、ここまでにはならなかっただろうに・・・
この殺人に最も責任があるのは、周りの大人たちだと思う。
涙をとどけて



 この事件に立ち会った者の責任として、どうしても真実を明らかにしたかった灯。
弁護士としては逸脱した行為であり、エムザ法律事務所の社員としても背反行為だったけど・・・
 先週まで、弁護士としての行動と考えるとどうなんだろう?と、
灯にイライラする部分もあったけど、今回見ていて弁護士である人間として納得の行かない部分を見過ごすことはできない、その部分を大切にしようとする灯の気持ちがわかって、すっきりしました。
 
 自分のせいだと責め続ける折本や三池、矢沢のためにも殺人をなかったことにするのはよくない。
隠し続けることによって、彼らの未来をも殺してしまうのではないか・・
そのことが心の奥ではわかっている工藤(りょう)だから、灯を解雇すべきではないと思ったんじゃないのか・・

 そして・・プロボノ3人衆はみな似たもの同士だってことがわかりましたね。
担当をはずれたにも関らず、武史の死の原因を探り続ける灯に所長(大杉蓮)と
財津(篠井英介)から指導が勧告が・・・
これ以上続けたらクビになるかもしれない・・・
「倉木さんならこんな時どうしますか?」灯
「体が勝手に動きます。私も、自分をごまかすことができませんから」倉木(戸田菜穂) 

 「昔は・・よくいまみたいに尻拭いさせられてました。
その弁護士もバカでした・・自分をごまかすことができなくって・・
今の堂本先生そっくりです」倉木

 なんだかだんだんプロボノセクションが灯の熱意の影響を受けてひとつに
まとまってきた感じですね。
「あいつの言葉には妙な説得力がある。こっちが落ち着かなくなるよ」と言っていた杉崎(北村一輝)も嬉しそうでした。
何だか、やっとこのドラマがおもしろくなってきましたョ〜

 しかし、来週は婦女暴行の加害者側の弁護に立つことになる灯・・・
今まで以上に弁護士としての自分が試されそうです・・
そして、杉崎も追い詰められそうな・・・

matakita821 at 11:07│Comments(6)TrackBack(11) このエントリーをはてなブックマークに追加 2008年ドラマ 

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いいドラマですね。 このドラマが始まると、手をとめてじっと見入ってしまいます。

この記事へのコメント

1. Posted by ikasama4   2008年05月22日 20:23
堂本が救いたいと思う
目の前の人達は救えたのでしょうが

結果的に堂本のした事で
傷つく人間を生み出してしまった。

日頃から「弱者救済」を掲げる彼女としては
とてもつらい事なんでしょうね。

でも、そこから目をそむけてはいけない。

こうして見ると依頼人と
真摯に向き合えば向き合う程
弁護士というのは本当に大変な仕事ですね。


そして杉崎はかつて
自分が折れてしまった事件に
堂本を担当させる当たり

絶対彼女を試しているようですね。

次回彼女が向き合う現実に
彼女はそれでも今の自分のままで進んでいけるのか
それとも杉崎のように心が折れてしまうのか
とても気になりますね。
2. Posted by きこり→ikasama4さん   2008年05月22日 21:29
>結果的に堂本のした事で
傷つく人間を生み出してしまった。
そうなんですよね・・でも、それでも真実を追究せずにはいられない、そういう性なんでしょうね。
完全に弁護士としてじゃなく個人的関心で動いていましたが・・・
>依頼人と真摯に向き合えば向き合う程
弁護士というのは本当に大変な仕事ですね
でも、灯は依頼人のことだけでなく、周り全体のことを考えてしまう・・
灯の性質を考えると弁護士よりも他に合った仕事があるんじゃないかって気もしますよ。
来週、加害者の弁護でかなり葛藤で苦しみそうな灯・・・どう自分の信念と折り合いをつけるのか・・ちょっと楽しみではあります。
3. Posted by mari   2008年05月22日 22:02
真実は解きに残酷な面を持ち合わせています。
余計なお節介の灯でしたが、弁護士としてはどうなんでしょうね。
4. Posted by きこり→mariさん   2008年05月23日 08:26
>余計なお節介の灯でしたが、弁護士としてはどうなんでしょうね。
そうなんですよね〜
まぁねぇ・・人間としてのスキルは上がったかもしれないけど、弁護士として厳密に見た場合、
それはあなたの仕事ではないし、弁護士の仕事でもないよ〜って感じではありますよね・・・
若さゆえ〜ってことでしょうか・・
5. Posted by zebra   2012年01月01日 01:59
はじめまして DVDでみました

じつは ボクもかつてはいじめられっこでした。
仕返しして やればよかったのではないかと思うくらいです。

>「先生や武史の親は本当の武史の姿を見抜けなかった・・みんなバカだ・・
何が悪いんだよ、みんなのためにやってやったんだよ。
あいつがいなくなって、みんな楽になった。むしろ感謝されたっていいんだぜ・・」矢沢<

 この矢沢の 悲痛な本音 よくわかるぞ!っていいたいです。まあ、殺したとしても 眼をつぶって黙ってやるって 思うかな。


いじめ=報復は はっきりいって 常識!

 殺さないにしても 力でかてなければ不意をついて
武器なり 使ってたたきのめして クラスのみんなの前に ひきずって


 「おまえらのなかで いじめられてたヤツがいるなら チャンスだ やられた恨みがあるなら おまえらも やっちまえ!」
ボクなら こういいます。
6. Posted by きこり→zebraさん   2012年01月03日 14:08
コメントありがとうございます。
>仕返しして やればよかったのではないかと思うくらいです。
理不尽に自己を否定され傷めつけられた記憶は事あるごとに蘇りzebraさんの怒りを新たにし、苦しめられたことと思います。
私自身はそれが親でした。親にしてみれば愛情というつもりで、全く過ちに気づかないし、変わる訳もないので、たまって行き場のない怒りを収めるのに苦労しました(笑)
zebraさんの場合とは全く違うだろうし、zebraさんの苦しみは想像するしかありません。
でも、もし私がzebraさんの親だったら、これからのzebraさんの人生がそんなカスみたいな奴らへの黒い思いに侵されてしまうとしたら、すごく悲しいと思います。
ひとをいじめて満足感を得ているようなくだらない奴らはいずれその人らしい末路を辿ると思います。忘れるのは難しいと思いますが、そんな奴らのためにzebraさんの
大切な人生の時を使って欲しくない。過去よりも未来を見つめて欲しい。私は、過去は変えられないけど、未来は自分の意志で作ることができるって、思いながら生きています。

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