「アグリー・ベティ」第五回「医龍 2」第四回

2007年11月01日

「犬神家の一族 2006年版」市川崑監督

 やっと2006年版の「犬神家の一族」を見ました。
う〜ん・・やっぱり私は1976年版の方が好きかな・・

 さて、キャストは・・・
金田一耕助にもちろん前回と同じく石坂浩二。
私、まず出てきて金田一が老けたな〜って思ったらやだな〜と思っていたんですが、
意外な事にそれが全然なかったんですよ・・
 
 まぁ、金田一耕助はもともと年齢不詳的なキャラではあるのですが、
石坂さんは、ちゃんとこの「新しい犬神家の一族」の金田一として存在していました。
前回の役作りにこだわらず、新鮮な気持ちで今回の「犬神家」に臨んでいる姿勢が伝わってきました。さすが、役者さんですね〜
石坂さんだけは見てて、前回の作品と比べる気にはなりませんでした。

 ただ、私の思いいれの違いか・・
76年では、金田一を中心に事件が回っていたように見えたんですが、今回の金田一の関わり方は若干クールというか・・脇役っぽく感じました。
脚本も撮り方もほとんど変わっていないんだけどねぇ・・

 細かい場面もそのまんまでした。
女中のはるが怒ってふすまをしめると割烹着のすそがひっかかって、それを
外側からしゅっと引く場面とか・・
宿の食事を食べながら、金田一が家系図を書くシーンはアングルもそのままでしたよ〜
 省略されてた場面もあったけどね・・
犬神佐兵衛の生い立ち紹介の場面とか、松子達が青沼親子から斧琴菊を奪いに行って
火箸でジュッとやる場面とかね・・細かく見るとけっこうあると思うけど〜
 
 ラストも76年版とちょっと変わっていました。

 76年版では、古舘(小沢栄太郎)が電話をかけている間に去っていく金田一・・
電話中なので気づいても追いかけられない状態でした。

 金田一シリーズのラストはたいてい駅のホームなのです。
事件が終わって、金田一はまた新たな事件のために旅立ちます。
76年版では、汽車を一本早めた金田一があわてて飛び乗り、走り去る汽笛の音で終わります。
 はるや署長、珠世と猿蔵もそのことを知らずにそれぞれ見送りに行く準備をしています。
「あら、お前も見送りに行くの?」珠世
ずっと無言で怒り顔でだった猿蔵が初めて笑顔を見せて
「あの人のこと、忘れられない!」と言うのです。

 2006年版では古館(中村敦夫)が奥さんを奥に呼びに行っている間に消えます。
ほんのちょっとしか時間が経っていないので、追いかければすぐに間に合うと思うのですが、古舘は途方にくれたよううに椅子に坐るだけです。
 そこに珠世、猿蔵、はるが一緒に古舘を誘いに来ますが古舘は
「あの人、天から来た人のようだなぁ・・」という前回はなかったセリフを言います。
田舎の一本道を歩く金田一の姿・・振り返って礼をして完・・・
 
 これは金田一は天に帰ってしまった、これでシリーズは封印ってことなんでしょうかね・・

 キャストもそれぞれ違ってましたよ〜
同じ役を演じてるのは石坂さん、署長役の加藤武さん、那須神社の神官役の大滝秀治さんだけです。
 前回も出てて、今回は違う役を演じてるのが尾藤イサオさん、草笛光子さん。

 那須ホテルの女中はるは、前回は坂口良子さんで、今回は深田恭子さん。
はると金田一との出会いもちょっと違ってました。
 金田一の姿を見て不審感あらわにじろじろ視線をあびせる坂口さんと
係わり合いを恐れるように視線をそらせて静かに歩く深田さん。

 野放図な娘だけど好奇心が強くて、金田一に興味深々の坂口さんと
都会っぽくて、スッとした声と姿、でもどこかかわいらしい深田さん。
金田一に「変な名前ですね・・」と言っちゃうような不思議ちゃんテイストが加えられてました。

 松子役は76年版は高峰三枝子さん、2006年版は富司純子さん。
ラスト、死を覚悟しキセルにタバコを詰めながら、珠世に息子を待っていてくれるかと聞く松子。
 76年版では珠世の「お待ちします」の声を聞くと安心して菩薩のような母親の表情になって満足して煙草をふかします。
鬼のような顔で斧を振りかざした場面との対比がみごとでした。

 一方の富司さんの松子は珠世の返事を聞くと、
「そぉ、良かったぁ・・」と童女のような満面の笑みを浮かべます。
やっと佐兵衛の呪縛から逃れて、天女のようにこの世から消えていく・・という感じでした。

 さて・・キーパーソンとなる珠世ですよ・・
彼女をめぐって血みどろの殺人が起こるわけで、そんな凄惨な場面にいても
決して汚されることのない清らかな存在の役です。
76年版では島田陽子さん、2006年版では松嶋菜々子さんが演じてました。
 これは好みだと思うのですが〜〜〜(大汗)・・・
松嶋さんって何か悪巧みしていそうに見えちゃって・・
とても佐清さんを一途に思ってるように見えないっつーか・・
それに清純そうにも見えなかったっつーか・・
もっと若い人で誰かいなかったのかなぁ・・とか思ってしましました・・

 あと特筆すべきは・・・76年版では横溝正史先生が演じていた那須ホテルの主人役を三谷幸喜さんが演じていたことですかねぇ・・
ちゃんと横溝先生の真似をして、すごいたどたどしい感じでセリフを言っていたのには
三谷さんのこだわりが感じられましたね〜

 それと、佐清のマスクですョ・・
2006年版の方が薄くて肌にフィットしてる感じで、
しゃべるとマスクの口周辺がもにゅっとなったり、マスクを取る前と取った後
口の周りをふがふがさせて馴染ませてるふうなのがリアルで怖かったですね〜。
 もしよろしかったら76年のマスクと見比べてみてくださいな〜

 私は同じ作品を撮るのなら監督を変えてみればいいと思うんだけど・・
あえて同じ監督で撮ったというのは・・どういう意味なんだろ?
市川監督の「犬神家」を超えられるのは監督だけ・・ってことだったのか?
76年の「犬神家」の良さを再確認できたのと、
また、金田一を見られて嬉しかったという思いだけだったなぁ・・ 

 1976年版の「犬神家の一族」についての記事
 「悪魔の手毬歌」と「獄門島」

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matakita821 at 19:21│Comments(4)TrackBack(0)映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by 株式会社介護   2007年11月02日 11:31
はじめまして。愛介護ネットと申します。
ラストは必ず駅のホームとは!?
金田一は見たことがなかったので
初めて知りました!
見てみようかな〜♪

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2. Posted by きこり→株式会社介護様   2007年11月02日 23:43
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3. Posted by ルル   2007年11月10日 15:46
きこりさん♪こっちもお邪魔。

>あえて同じ監督で撮ったというのは・・どういう意味なんだろ?

そうなんですよね〜。

ワタシは劇場で観たのですけどねぇ、、
76年度版と、そんなに変わりばえもなく
何故に、今、同じものを作ったのか、、、
監督が結構なご高齢なので
趣味の一環として
やってみたかったのかなぁ、とも
思っちゃいましたよ〜(^▽^;)
そういう意味では
ただのお祖父ちゃんではありませんネ(笑)
4. Posted by きこり→ルルさん   2007年11月10日 22:17
>76年度版と、そんなに変わりばえもなく
何故に、今、同じものを作ったのか、、、
ね〜?
脚本は少々変えている部分もあるけど、撮り方も
ほとんど同じ・・同じ映画を撮る意味って・・
キャストが違えば違うモンになるかと私も
期待したんですが・・違わなかったっすよねぇ?
これはやっぱり長年映画界に貢献した市川監督への接待というか・・・感謝の道楽???とおもったりもしたわ〜(汗

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