「世にも奇妙な物語・秋の特別編」「オーラの泉」総集編第二弾

2006年10月04日

「わにとかげぎす」第一巻 古谷実

 私は連載中の漫画はほとんど読まないで、コミックスになってから
買うんで知らなかったけど、古谷実新連載始めてたんだね。
しかも、コミックス出てるじゃん!
という事で、本屋で発見して、即レジへGO。
 まぁ、前回の「シガテラ」が後半単なるラブコメのような終わり方だったんで
どうかな〜?と一抹の不安を覚えながら読んだんですが・・面白かったわ。
闇の部分と笑いの配合が丁度いい感じ。
別に作者は笑わそうとしていないんだろうけど、登場人物達がなにげにつぶやく
一言がリアルで笑えるんだよね〜
このままのペースで進んで欲しいわ。

 主人公は富岡ゆうじ、32歳。
あるホームセンターの警備員をたった一人で7年もしている、
地味(つーかはっきり言うとキモイ)で、友達ナシ、もちろん彼女ナシ、
趣味もナシのつまらない男。

 でも、ふと気づいてしまった。
「オレは人生という大切な道のりをずっと己の足元ばかり見て歩いてきてしまった愚か者」
「そ、遭難している・・・俺は人生において遭難している!!」
「(今まで)何も考えていなかった!本当に!まったく気づかなかった!!
基本的に家で寝てたのだ!
幼少期も青春時代も成人してからもずっと!!
まるで「眠りの刑」に服しているかのように大切な時間をグーグー眠り倒してきたのだ!!」

 そんな男が流れ星に「友達を下さい!」と祈った時から状況が変わってしまう。
宝くじに当たることだけが望みのしょうもないおっさんのプータローを拾ってしまう。
さらに、一人で気楽だった職場に違う種類のバカ2人が入ってきて一緒に働くはめになる。
そして、隣の部屋に住む、ゲテモノ好きの美女に「友達になってください」と申し込まれる。

 この作者の書く絵はかなりグロテスクなんで拒否反応を示す人もいるかもしれない。
私もこの主人公の富岡といい、プータローのおっさんといい、
特に知り合いになりたいという気持ちにならないタイプの登場人物
ばかりで、いつもこの作者の漫画を読み始める前はどうよ?という不安を持ちながら読みすすめるのだか・・・
一巻が読み終わった頃には、
富岡、どうなるんだよ!気になる〜!ってなったしまった。
 これって何なんだろう・・・
変人の生活を覗き見する楽しさ?
いろんな種類のバカを見るおもしろさ?
不思議な事に外見はバッタ系(弱そうな虫?)の超貧相男の富岡という人間に興味が沸いてきたんだろうな・・
作者の思う壺・・・でも、2巻が出るのが楽しみだわ〜

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matakita821 at 14:59│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 読書(マンガ含む) 

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨーコ   2006年10月05日 07:09
5 古谷実の新刊〜!?
「稲中」を読んでからファンになって、「僕といっしょ」も買ったなぁ。その後あまり漫画を読んでないんだけど、こりゃまた面白そう♪
CDもまだ買ってないし、本屋に行かなくちゃ〜!
2. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年10月05日 14:57
前回の「シガテラ」が前半いい感じだったんだけど
後半、失速しちゃったからね〜
あら〜「ヒミズ」の方がおもしろかったな〜と
思ったんだけど、今回のはいい感じ。
相変わらず、普通の漫画では絶対に主人公に
ならないようなタイプの男が主人公で
何故か、美女に好かれるって設定なんだけどね・・
ちょい楽しみよ。

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