最近の花壇「不信のとき」第八回

2006年08月25日

「下北サンデーズ」第七回

 先週、トミーおじいちゃん(北村総一郎)の劇団とは同じ運命をたどらない!
と誓ったはずなのに・・・新しい風はサンデーズのメンバーに容赦なく吹き付ける。

 「ぴっちりブルマーコンテスト」で準優勝したゆいか(上戸彩)には
追っかけのようなファンが付きまとい、外出も難しい状態に。
 CMでブレイクしたサンボ(カンニング竹山)はバラエティ出演、
玲子(松永京子)は構成作家として、ドラマの脚本家として大忙し。
キャンディもバラエティの世界に食い込もうと、付き合い(おもに酒)に勤しむ。
サンデーズ内にもボランティアのスタンドイン(兼雑用)が三人入る。
何やらミーハー的なノリの三人はちょい違う雰囲気。
 サトシンも双葉もそれぞれ忙しい。

 スズナリ公演に向けて、がんばろうという気持ちは一緒なのに、
それぞれが新しい世界と出会って、冷静さを失ってるようなサンデーズのみんな。
せめて公演に向けて練習に打ち込めれば一体感を感じられるんでしょうが
肝心のあくたがわ(佐々木蔵之介)もプレッシャーからか脚本が全然書けない。
 亜希子は、サンデーズをもっとビッグにしようという思いから
大手事務所のフォルテシモと手を結ぶことに必死になっている。
「演劇だって商品だから高く売るためには、いろいろ必要なことがあるわけよ」
「でも、ケラ様はお芝居は売れたらおしまいだって・・
広田さんも、売っちゃいけないものはあるって・・」ゆいか

 下積みが長ければ長いほど光が当たったとき舞い上がる気持ちはわかりますよね。
でも、サンデーズ全体のことよりも自分自身のことに夢中ともいえるメンバー達。
 バラバラになった心をなんとかしようと八神とゆいかはみんなを集めて
「劇団ハッピーバースディ」を祝おうとケーキまで用意するが、
「そんな思い出に浸るより未来に目を向けるべき時でしょ!」亜希子
「こんなことで呼びだすなよ!」サンボ

 二人の気持ちは通じず、八神は泣きながら飛び出して行く。
八神はゆいかに争いの絶えない家で育った苦しみを話す。
「みんなお金のことしか考えていない。
人間ってそんな声しか出さないのかと思ったけど、サンデーズは違った。
そこにはあったかい人間の声があったんだ。
サンデーズは僕の家族なんだ。
このままちょっとばかし成功して有名になってお金をもらえばサンデーズのみんなは満足なのかな・・・」と。
 しかし、それを聞いたジョーは
「お前にとっちゃ、ちょっとばかりの成功やちょっとばかりのお金が
俺たちにとっちゃ死活問題なんだ!
お前に言ってることはボンボンの甘えじゃないか?!」

 私もジョー側の人間なので、八神の事を所詮金持ちの言うことよ・・と感じると思います。
でも、争いの耐えない家に育って、サンデーズの存在だけが救いだった八神が
バラバラになってしまったサンデーズの姿に心を痛めるのもわかります。
 演劇には繊細さと感受性の強さが求めれれますが、それ以上にタフさがなければ
芸能界では生き残れないんでしょうね。
演劇が好きな事と芸能界で生きていくこと、両立させるのは難しいことのようにも思えますがそれが生活するということなんですよね。

 結局、あくたがわは一行も原稿を書くことができなかった。
亜希子はフォルティシモの力で上演権を買い取って貰い
三鳥ゆきよの「黒やもり」(ぷぷぷ・・)を上演することを決定する。
あくたがわは演出のみ。
そして、八神の休団を伝える。
「階段を上がるためには切り捨てなきゃならないものもある。
ボートはみんなでこがないと。一人漕ぐのをやめただけで負けちゃうの」亜希子
「時には妥協も必要よ」千恵美
「妥協してまでするお芝居って楽しいんですか?
譲っちゃいけないものってあるんじゃないですか?
これが本当に亜希子さんの望んでいるサンデーズなんですか?!
サンデーズは家族です!
誰か一人でもかけちゃだめなんです。
あくたがわさんがいなきゃだめなんです。八神さんがいなくちゃだめなんです。
夢がかなっている私達の心がどうしてバラバラなんですか?!
どうしてこんなに苦しいんですか?!」ゆいか
 
 難しいですよね。
「自由」という事を改めて考えさせられました。
自分達のやりたいことを実現するためには、一時妥協したっていいじゃない。
将来、自由にいろいろできる立場に成った時にやればいいじゃん。
今は生き延びる事が大切よ。
 でも、それって生き延びることを優先させてるだけだよね?
それじゃ、本来の自分自身ではなくなってしまう。
そうまでして生き延びたところで意味があるのかしら?
 でも、そうまでして固執するものがあるのか?それはただ単に変化を恐れているだけでは?
う〜〜む、わからん!
 でも、やっぱり譲っちゃいけないもんはあると思います。
ゆいかは正しい。子供の意見かもしれませんが、それだけ純粋で真実なのかも・・
サンデーズのみんなには中途半端な大人にならないで、
子供のままでいてくれよ、って思います。

 ラスト、絶望した八神が屋上からダイブ・・・
今回は夢を持つことののビターな面が描かれましたが・・・
できれば、ゆいかのまっすぐな心でサンデーズのみんなに活力を与えて
あげて欲しいな〜と思います。
 どうなるんじゃろ・・・

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この記事へのコメント

1. Posted by funi   2006年08月25日 23:33
はじめまして。コメントありがとうございました。
早速、私も遊びに来ました。
ドラマのことなど・・おもしろいブログですね。
そーやさんというのですか?ニャンちゃんは・・。
のびのびとしていて良いですね。かわいい〜。
2. Posted by mari   2006年08月25日 23:50
少しくらい内容でした。
でも、ゆいかのあの部屋で、飲んでいたとき、
お風呂に入っていたのは誰?
3. Posted by きこり→funiさん   2006年08月26日 05:54
遊びに来てくれて嬉しいです。
そーやの記事はそんなに書けないんですが
(だいたい寝てるか食べてるかなんで
ネタがない・・)今年15歳になったじいさん猫ですが、私や家族にとってはすごく大事な存在です。
猫派の私にとっては、ブログのおかげで
いろんなところのいろんな猫さんと知り合いに
なれて、眼福ですよ〜
これからもどうぞよろしくお願いします。
4. Posted by きこり→mariさん   2006年08月26日 05:57
>ゆいかのあの部屋で、飲んでいたとき、
お風呂に入っていたのは誰?
そう!そして消えかかっていたのはなぜ?
ところで、八神はいつもフェレット持ち歩いてるのかしら?
今回はいつもとは違うサンデーズでしたね。
そんな中でも、自分を失わないで純粋に芝居とサンデーズのことを考えているゆいかが救いでした。
5. Posted by ヨーコ   2006年08月26日 09:01
楽しいままじゃ終わらない・・・あぁ、それが石田衣良(泣。
池袋ウエストゲートパークにしてもそうなんだけど、最後に絶対胸の痛い事になるんだよなぁ。
サンデーズは楽しいままで終わって欲しいんだけどな。

そう、そう、きこりさん昨日のMステみた〜?
グループ魂とTOKIOが出てたよ!
カヲルさんは紅白以来のテレビ出演だとか(笑。
TOKIOの宇船はやっぱり中島みゆきの作詞作曲でした(笑。
6. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年08月26日 11:09
>楽しいままじゃ終わらない・・・あぁ、それが石田衣良(泣。
そうだよね〜必ず、何か後味の悪い場面が入るよね〜でも、それも必然か。
>そう、そう、きこりさん昨日のMステみた〜?
昨日の夜、用事があって出ててさ、
録画しといてくれたから、帰ってからみるよ
何か「夜のハンカチ王子です」って言ってたんだって?(笑

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