「結婚できない男」第8回最近の花壇

2006年08月24日

「PS羅生門」第八回

 さて、今回は太枠は防衛庁の贈収賄事件でしたが、
その中身は一人で生きてきた女の物語でした。

 特捜からの命令によって銀座クラブのママ、杏奈(奥貫薫)の周辺を
調べる東都署のメンバー達。しかし、若手官僚・杉原の自殺死体が発見されると
捜査を打ち切るよう言われる。
 
 納得のいかない黒田(舘ひろし)達は調査続行、
黒田と同期の木島(升毅)は何度も中止を訴える。
 自殺した杉原は収賄容疑で特捜の取調べを受けていた重要な人物とわかる。
その捜査に圧力がかかったということは、特捜でも手を出せない大物人物が
関わっている恐れがある。全ての謎は多分杏奈が握っている。
 杏奈のクラブにホステスやバーテンとしてもぐりこむ留美(木村佳乃)、
サチ(松本莉緒)、安全(遠藤章造)。

 捜査を続けるうちに黒田は、杏奈は特捜の手足となって動いていたのでは
ないかという結論に至る。
尾行と盗聴、監視が依然として続くある日、杏奈が留美達に
「わかってたわよ、最初から」と切り出してきた。

 ここからの流れは緊迫感がありましたね〜
傍で見張って何かあれば飛び込もうと思っている東都署の仲間たち、
署で彼らの声を聞いているもの、そして、一人車の中で聞いている木島。
それぞれが、緊張しながら杏奈の出方を見守るしかない。

 夫が自殺した後、お金がなくて子供を病院へ連れていけなくて死なせた事、
それから、銀座に流れてきてある男と出会ってから、「ただその人の喜ぶ顔がみたかった」という思いだけで生きてきたことを話す杏奈。
 その男のためなら身を汚すのもいとわなかったが、
「本心はもういい、って言ってくれるのを待っていた。
もう、無理。私にはこれ以上できない」

 銀座の女帝、魔性の女と言われ大物達の弱みを握り、
大金だけでなく、人の生死も転がしてきた女が望んだのは愛する人のひとことだけでした。
一見、モンスターのような女性でしたが、その本性は愛を求める一人の女性だったんですね。
 ラスト、留美に「ありがとう」という杏奈が悲しかったです。

 今回、サチの父親が銀座の女に入れ込んだあげく会社をつぶして
自殺してしまったことが明らかになりましたね。
でも、感情的に捜査にのめりこむサチの姿は、いつものプロらしい集中ぶりとは
違ってちょっと違和感でしたね。
 人間らしさを抱えながら捜査をしているという描写なんでしょうが、
感情を全面に出しすぎると私情のみで動いてるかのように見えてしまいます。
 安全の捜査中なのに留美のためならカーーーッ!となるっていうのも、
単細胞すぎる描き方に思えました。


matakita821 at 15:14│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 2006年ドラマ 

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨーコ   2006年08月24日 15:38
5 なんとなく全体的に古くさい感じに仕上がるこのドラマ。
なんでかな?セリフ回しのせい??
時々羅生門のメンバーの生活や過去がちらっと出てくるけど、それが話の複線になってた事ないよね。
今回のもちらっと見せただけで終わるのかな?
舘さんが白いスーツを違和感なくさらっと着こなしてる姿はグゥでした♪
2. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年08月24日 19:50
>なんとなく全体的に古くさい感じに仕上がるこのドラマ。
そうなんだよね〜なぜ?
刑事ドラマってそういうもんなの?
木村佳乃さんの喋り方も、このドラマにかぎっては
何か変・・・
>時々羅生門のメンバーの生活や過去がちらっと出てくるけど、それが話の複線になってた事ないよね。
そうなのさ〜!!
この前振ってきたあの話はどうなったんじゃい!
ふるだけかい?!って感じだよね。
留美が義弟の悟に子供をまかせっきり(仕事終った後も陽平の面倒を夜遅くまで)なのも気になるよ〜

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