2006年08月21日
「大阪ハムレット」 第1巻 森下裕美 著
これは「ダ・ヴィンチ」のプラチナ本で紹介してておもしろそうだったんで
買ってみました。
森下裕美って言うと「ここだけの二人」とか「少年アシベ」とかのちょっと
乾いた笑い系の漫画しか知らなかったけど、また違った世界。
舞台は大阪。部分的につながりを持った6篇の作品。
ちょって変で、でも実はまじめで、可笑しくてかわいい人間達が出てくる。
「大阪ハムレット」の主人公ユキオは中学生。
けんかっぱやくて、先生に暴力もふるったりするけど、
本当は優しくて悩み多い普通の男の子。
お父ちゃんは最近死んじゃって、今はお母ちゃんとおっちゃんと3人ぐらし。
仲良く三人で暮してるけれど、ユキオの心の中はハムレットみたいに
乱れている。
『おっちゃん いつからお母ちゃんとそうなったん』
『お父ちゃんが死んですぐか?それとももうちょっとアトか?』
『ほんまはお父ちゃん死んでうれしかったんちゃうん?』
『そろそろお父ちゃんて呼んで欲しいんとちゃうの?』
ラスト、その悩みは思わぬ場面で解決する。
「乙女の祈り」の主人公は小学校四年の宏基。
ある日の学級会で宏基は「ボク 女の子になりたいと思てます。
ボク 真剣やから変にからこうたりせんとってください」と宣言する。
最初はびっくりした担任も母親の「しばらくやさしく見たってください」の
言葉に促され宏基の味方になる。
周りの仲間達がいい。
美濃君は女の子のかっこができるよと学校祭で劇に出ることを勧める。
宏基は、そのお陰でシンデレラの大役を務めることになる。
同じく王子役で劇に出ることになったマーコのお母さんとお父さんも
誰も宏基のことを変な目で見たりしない。
あるがままの宏基を愛情を持って自然に受け入れてる。
それでも、5年のワルガキの心無い態度に「心がまっくろになってん」と
くじけそうになると、お父ちゃんは一緒に風呂に入って
「そんくらい気にすな。女になるのやめんか?心が自由でいられへんでええのか?」
と励ます。
さて、波乱が予想されそうな学校祭で宏基は無事シンデレラを務めることができるのでしょうか・・
![](http://images.amazon.com/images/P/4575940100.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
買ってみました。
森下裕美って言うと「ここだけの二人」とか「少年アシベ」とかのちょっと
乾いた笑い系の漫画しか知らなかったけど、また違った世界。
舞台は大阪。部分的につながりを持った6篇の作品。
ちょって変で、でも実はまじめで、可笑しくてかわいい人間達が出てくる。
「大阪ハムレット」の主人公ユキオは中学生。
けんかっぱやくて、先生に暴力もふるったりするけど、
本当は優しくて悩み多い普通の男の子。
お父ちゃんは最近死んじゃって、今はお母ちゃんとおっちゃんと3人ぐらし。
仲良く三人で暮してるけれど、ユキオの心の中はハムレットみたいに
乱れている。
『おっちゃん いつからお母ちゃんとそうなったん』
『お父ちゃんが死んですぐか?それとももうちょっとアトか?』
『ほんまはお父ちゃん死んでうれしかったんちゃうん?』
『そろそろお父ちゃんて呼んで欲しいんとちゃうの?』
ラスト、その悩みは思わぬ場面で解決する。
「乙女の祈り」の主人公は小学校四年の宏基。
ある日の学級会で宏基は「ボク 女の子になりたいと思てます。
ボク 真剣やから変にからこうたりせんとってください」と宣言する。
最初はびっくりした担任も母親の「しばらくやさしく見たってください」の
言葉に促され宏基の味方になる。
周りの仲間達がいい。
美濃君は女の子のかっこができるよと学校祭で劇に出ることを勧める。
宏基は、そのお陰でシンデレラの大役を務めることになる。
同じく王子役で劇に出ることになったマーコのお母さんとお父さんも
誰も宏基のことを変な目で見たりしない。
あるがままの宏基を愛情を持って自然に受け入れてる。
それでも、5年のワルガキの心無い態度に「心がまっくろになってん」と
くじけそうになると、お父ちゃんは一緒に風呂に入って
「そんくらい気にすな。女になるのやめんか?心が自由でいられへんでええのか?」
と励ます。
さて、波乱が予想されそうな学校祭で宏基は無事シンデレラを務めることができるのでしょうか・・
![](http://images.amazon.com/images/P/4575940100.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
私が一番好きだったのは前後編になっている「恋愛」。
中学三年のマー君はすてきな年上のお姉さん由加と知り合いになる。
誤解からマー君を大学生と思い込んだ彼女とデートを重ね親しくなっていく二人。
マー君は、付き合っていくうちに心に傷を持ったファザーコンプレックスの彼女のために父親で、恋人になろうとする。
マー君は大人ぶろうとしている訳じゃない。
ただ由加が好きなだけ。
だから、今の自分に持てる限りの優しさと思いやりで由加を包んであげようと努力する。
ひょんなことから、本当の事を知った由加とマー君の選んだ道は・・
いや〜おもろい!
読み終わった後、どの作品の登場人物にも愛情がわいてきて、
普通の人のいい言葉にはっとして、じわ〜っと来て、ほろりとさせられます。
ええなあ・・大阪行きたくなるよ。
「大阪ハムレット」第2巻
「大阪ハムレット」第3巻
映画「大阪ハムレット」
中学三年のマー君はすてきな年上のお姉さん由加と知り合いになる。
誤解からマー君を大学生と思い込んだ彼女とデートを重ね親しくなっていく二人。
マー君は、付き合っていくうちに心に傷を持ったファザーコンプレックスの彼女のために父親で、恋人になろうとする。
マー君は大人ぶろうとしている訳じゃない。
ただ由加が好きなだけ。
だから、今の自分に持てる限りの優しさと思いやりで由加を包んであげようと努力する。
ひょんなことから、本当の事を知った由加とマー君の選んだ道は・・
いや〜おもろい!
読み終わった後、どの作品の登場人物にも愛情がわいてきて、
普通の人のいい言葉にはっとして、じわ〜っと来て、ほろりとさせられます。
ええなあ・・大阪行きたくなるよ。
「大阪ハムレット」第2巻
「大阪ハムレット」第3巻
映画「大阪ハムレット」