「かもめ食堂」 荻上直子監督「かもめ食堂」のシナモンロール

2006年08月12日

「下北サンデーズ」第五回

 「サマータイムストレンジャー」の公演が始まり
注目を集めたサンデーズにはあちこちからお声がかかる。
あくたがわ←TV台場の「人生はステージ」であくたがわの作品のドラマ化
玲子←初めて一人でバラエティ番組の構成の仕事
サンボ←CMオーディションの誘い

 そして、「人ステ」であくたがわは過去の作品の中から「暗黒超人ビジンジャー」をやることに決定。団員からも4名が出演することに。
「ビジンジャー」で重要な役を演じたキャンディ(大島美幸)にも
TV出演の希望が・・・
 しかし、あくたがわの強力プッシュにもかかわらず選ばれたのは
千恵美(佐田真由美)、八神(石垣佑磨)、ジョー(金児憲史)、
サトシン(藤ヶ谷太輔)。
 キャンディショーーーック!!最終日に台詞を度忘れ。
公演が終った後の打ち上げも、急に忙しくなったメンバーが帰っちゃって
残ったのは暇なゆいか(上戸彩)とキャンディ、TV出演を断った八神だけ。

 人は人、自分は自分なんてきれいごとじゃ収まらない落ちこみ。
改めて芝居を続けていてもいいのか?と悩み始めるキャンディー。
演劇の世界に入ったばかりで何もかもが楽しいゆいかと、
生活の心配をしないで好きな事に熱中できる八神、
この二人にはキャンディーの気持ちはわからないかもしれません。
下北サンデーズ



 しかし、同じ居酒屋でおじいちゃん(北村総一郎)と下馬(古田新太)が
飲んでいたとは・・・
この二人、やっぱり昔は旅回りの劇団だったんですね〜
おじいちゃんを「座長!」とあがめる下馬・・・いいねぇ〜
 おじいちゃん、下馬からゆいか情報を聞いて嬉しそうでしたね。
 
 暇なゆいかとキャンディーは肉練(肉体訓練)に励む。
キャンディーも亜希子(山口紗弥加)からオーディションの誘いがあって受けるが
好感触にも関わらず落ちる。
 そして、そんなキャンディーを心配するバイト先の社長(蛭子さん)から
正社員の誘いをうけ、さらに迷いが。

 8年ですからね・・・
でも、芸能の世界はいつ脚光をあびるかわかりませんもんね・・
まだがんばれると思いながらもふと冷静になった時、
世間のものさしで自分を図ってみれば・・何も成し遂げてない年増?
 足元がすくわれるような不安と情けなさ・・良くわかります。

 ところで、ゆいかの参加した「ぴっちりブルマーコンテスト」
何かぴったりじゃないんですか〜
上戸さん、萌え系で行ったほうが合ってるわ〜

 さて、ついに「ヒトステ」のTV放映の日。
団員全員でラーメン屋で視聴、キャンディーは来なかった。
 ゆいかは、みんなから「暗黒超人ビジンジャー」は
キャンディーの言葉をもとにあくたがわが作った脚本で
キャンディーにとっては特別に思い入れのあった作品であったことを聞く。

 いや〜この「暗黒超人ビジンジャー」見たいな〜。
「煩悩」とか「男欲」とか「食欲」とか・・かなりおもしろそうですよ。
舞台で見たいけど、TVでもいいわ・・別枠で深夜にでもやって欲しいな〜

 悩むキャンディーは社長に相談する。
「才能を発揮できない場所にいる方がもっと苦しくて、もっと悔しい思いをするんだよ。
何も芝居だけが人生じゃないし、世の中もっと広いし・・
吉田ちゃんの居場所はそこだけじゃないよ」

 う〜ん・・ぐらんぐらん動くわ〜こんなこと言われると・・

 ついにみんなに退団を宣言するキャンディー。
「お芝居嫌いになっちゃったんですか?」ゆいか
「ううん。
でも、40になっても50になってもバイトしてるなんてぞっとしちゃう・・
ゆいかちゃんは、そういう世界にいるんだよ」キャンディ
「そこまで決心したんなら止めてもムダだろう・・
今まで俺のわがままについてきてくれてありがとう。ご苦労様でした」あくたがわ
出て行くキャンディーを追ったのは八神だけ。
みんなは黙って見送る。

 厳しい世界と分かってるだけに残ってくれとは言えない団員。
そして、そんな中でも石にかじりついて残ったものだけがやっていける。
だから、去るものは追えない。大人の判断です。
 でも、ここにお子ちゃまが一人。
「キャンディさんはお芝居が大好きなんです!それなのにやめるなんておかしいです!
キャンディさんがいなかったら、この中の一人でもいなくなったら私の好きなサンデーズじゃありません!」
 時には大人の判断じゃなくて子供の情熱が正しい時もあるのです。
ましてや、劇団なんてやってるんだから、常識や大人の判断なんてお呼びじゃなかった。
 周りで聞いていた他の劇団も背中を押す。
「キャンディー止めにいかねぇのかよ!」
「ここは追いかける所じゃねぇの?!」
 やっと目が覚めて、キャンディーを捜す団員達。

 そして、アパートで首をつろうとしていたキャンディーを発見!(でも多分無理)
「今までやってたことがバカみたいに思えてきちゃった・・」
「バカでいいじゃないですか!」ゆいか
「そうだ!バカでいいぞ!!」みんな
「だいたい私みたいなブサイクが女優になろうなんておかしな話しだも」(そんな根本的な問題を?)
「おまえはブサイクなんかじゃない!ブスカワだ!!」あくたがわ
「そう!そう!ブスカワ!」みんな(同意するだけじゃなくてなんか言えよ!)
「確かにキャンディーさんは美人さんではありません」ゆいか
「ゆいかちゃんがまた剛速球投げた・・」亜希子
「私達役者はバカになってなんぼじゃないですか?!
世間の人に笑われて、お客さんに笑われて、それでも好きな芝居を続ける、
それが私達の生きがいじゃないですか!」ゆいか
 
 その世界にどっぷりつかってると忘れてしまっていたり、
今さら言えやしないことを堂々と言うゆいか。
 でも、新入りだからこそ見えることや教えられることがあるんですね。

 「才能とは99%の努力と1%の可能性である。
努力とは99%の継続と1%の夢である。
継続とは99%の愛情と1%の迷いである。
そして、愛情とは99%の愚かさと1%の希望である」

 ビジンジャーの台詞を言うゆいか。
こころの支えだったその言葉を改めてゆいかの口から聞いて
やっと迷いがふっきれたキャンディー。
「もう一度、よろしくお願いします!」
 青春に迷いはつきもの。
大切なのはまた立ち上がって歩き出すこと・・だよね?
『あきらめるのはたやすいことである。
けれど、続けたものにだけ見えてくるすばらしい世界がある・・とその台詞は続いていた』

 自分への自信のなさ、失望、あせり、他人への嫉妬・・誰もが経験したことのある
苦しみだと思うけど、毎回のことながら見ていて切なくて懐かしくて、さわやかな気分にさせてくれるドラマですね。
 これは私が年をとっているからでしょうか。
若い人が見たらまた違ったふうに見えるんでしょうね。

 さて、しばらく東京にとどまることにした富美男おじいちゃん・・
何をするつもりなのかな?レレレの下馬おじさんとともに目が離せないですな〜


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1. 下北サンデーズ 第5回 感想  [ ぐ〜たらにっき ]   2006年08月12日 18:43
『下北キャンディキャンディ!』
2. 下北サンデーズ−5話−  [ まあぼの交差点 ]   2006年08月12日 19:08
下北サンデーズ−5話 下北キャンディキャンディ−を見た。今回のは保留なし,安心して,「おもしろかった」といえる,って今回が初めてか(笑)劇団は上り調子,仲間に仕事が決まっていく中で,自信を失ったキャンディが「やめる」というのをみんなでとめる話。結局キャ...
3. 下北サンデーズ 第5話  [ くつろぎ日記 ]   2006年08月12日 20:03
才能とは99%の努力と1%の可能性である。
4. 下北サンデーズ 第5話:下北キャンディキャンディ!  [ あるがまま・・・ ]   2006年08月12日 20:36
くぅ〜泣かせるねぇヽ(´Д`;)ノ 色々あったけど、キャンディさんがサンデーズ残留となったようでホッ{/onpu/} で、何気に蛭子さんの役が良過ぎるぅ〜〜〜!(笑) 駅前劇場進出公演の大成功。深夜番組『人生はステージ』のオファー。 サンボの『養老昆布』のCM採用と、絶...
5. 下北サンデーズ 第5話  [ あいりぶろぐ ]   2006年08月12日 23:35
 「下北サンデーズ」第5話を見ました。  今日はかなり急展開でしたね。  駅前劇場での公演が連日大盛況のサンデーズ。その評判を受けて、深夜番組「人生はステージ」のオファーが。  「人生はステージ」への出演、番組の構成、CMオーディション、ぴっちりブル....
6. 下北サンデーズ 第5話  [ まいにちおきらく! ]   2006年08月12日 23:38
ゆいかの剛速球に吹いたw てか、ちょっと真面目にいい話でした。その分だけぶっ飛んだ部分が少なめ&弱めだったきがしますが、下馬と富美男の漫才が今後増えてくれるのかなあ、と思うとちょっと許せた(笑)
7. 下北サンデーズ第5幕「ブルマで勝負!芸能界の洗礼!」  [ レジェンド オブ ウルトラマン(*^-^)ゞNプロジェクト(o`・ω・)ゞ ]   2006年08月13日 06:21
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8. 《下北サンデーズ》第五回公演  [ まぁ、お茶でも ]   2006年08月13日 07:25
”肉練”(肉体訓練)の特訓をキャンディと始めたゆいか。それをこっそり盗み見する富美男。稽古場オーナーの下馬は富美男の12番弟子だった。
9. 下北サンデーズ 第五回公演  [ どらま・のーと ]   2006年08月13日 09:40
『下北キャンディキャンディ!』 「人は誰でも、心に弱さを持っている!」by誠一@赤レンジャー。 「その弱さを克服したい私たち5人は、」by玲子@青レンジャー。 「暗黒超人・ビジンジャー!」 そこへ現れた、悪の煩悩魔人。食欲・男運・お金・才能。 キャンディ(大...
10. ドラマの森|下北サンデーズ(第5回公演)  [ ドラマの森|ブログレビュー(by楽天) ]   2006年08月13日 10:20
←1日1クリックご協力お願いいたしますm(__)m終身名誉座長の富美男「来なくていいんだよ下馬(ゲバ)」下馬「ゲバじゃございません!シモでございます」下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下ッ下北サンデーズ第五回公演は下北キャンディキャンディ!今回の主役はキャンデ...
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この記事へのコメント

1. Posted by mari   2006年08月13日 07:23
おばんで〜す。
毎回思うのは、「劇中劇」をキチンと観て見たい
なぁ。かなり感動モノだと思うんですよ。
2. Posted by きこり→mariさん   2006年08月13日 09:00
>「劇中劇」をキチンと観て見たいなぁ。
ホントですよね。
私も今回はかなり真剣に見て見たいと思いましたよ。しかし、脚本家の方、ドラマの本筋のほかに
舞台用の脚本もかかなきゃならないなんて
大変ですよね。見てるほうは楽しみですけど。
3. Posted by ドラマの森|くぶくりん   2006年08月13日 10:18
TBありがとうございました

今回も面白かったですね
私は八神も大きな秘密を抱えていると思ってます
それが明らかになる日が楽しみです
4. Posted by きこり→くぶくりんさん   2006年08月13日 18:49
コメントありがとうございます。
>私は八神も大きな秘密を抱えていると思ってます
そうですね、みんなそれぞれ何かをかかえてる
んでしょうね。
牛乳おじさんもラーメン屋さんのパンク仲間だったみたいだし、ゆいかのおじいちゃんも何で役者辞めちゃったのか・・・
ますます目が離せませんね。
5. Posted by まこ   2006年08月13日 19:15
またもやベタな展開!(笑)
青クサイ事を言いゆいかもいい感じ
おじいちゃんと下馬さんのコンビ、何かしでかしてくれそうでワクワク
もしかしたら、この二人の時代劇役者とサンデーズの共演もあり???
6. Posted by きこり→まこさん   2006年08月14日 07:26
ホントにね〜
毎回、まさに青春物とでもいうような展開が・・
>もしかしたら、この二人の時代劇役者とサンデーズの共演もあり???
ソレ、いいね〜!!
登美男さんに、下馬さんが入ったらかなり濃くて
キテレツな芝居になりそうで楽しみ!
ラーメン屋のパンクな方達ともついでに!
7. Posted by ヨーコ   2006年08月14日 07:48
5 私も爽やかな気分になるな〜♪年だねぇ(笑。
古田新太の言葉遣いがなんか好きなんだよ。
「〜でざいましたでしょうに・・・」とか(笑。
ああいうキレイな言葉遣いを聞くのも気持ちが良いものよね。
そう、そう、今まで触れるのを忘れてたけどラーメン屋の役の石鹸もいいよね♪
今回は秘かに私が楽しみにしている森三中の黒沢の出番が最後にちょっと見切れる程度だったのが残念!
8. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年08月14日 22:30
>古田新太の言葉遣いがなんか好きなんだよ。
確かに!変なことばづかいしてるわ〜
でもその変さがすごく合っていていいんだよね〜
やっぱり古田さんて好き〜!
ラーメン屋の皆さんは最初はちょっと
やりすぎか?とか思ってたんだけど、
だんだんなじんできたと言うか他がすごいから気にならなくなってきたっていうか・・(笑
いい味でてるよね〜!
9. Posted by めいまま   2006年08月16日 14:40
おじいちゃんは演劇かじっていた事は確かですもんね〜
下馬はかなり尊敬のご様子。
言葉使いはすっかりオネエ言葉と思ってましたけど、
古田さんに違和感はナシですね。何でもアリだしバレエも踊るしな(爆)
時代劇とくりゃ、女形だった可能性も、うぷぷ。
競演はあるのか!?楽しみ〜!
10. Posted by きこり→めいままさん   2006年08月16日 15:20
>時代劇とくりゃ、女形だった可能性も、うぷぷ。
ホント、古田さんたら、変幻自在なんだから・・
梅沢富美男ばりに色っぽい姿も期待できるかしら?
先週初めて踊りの師匠さんらしい場面を見たけど
全然違和感なかったもんね〜
踊り、和洋いけるんだね〜(笑

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