「PS羅生門」第四回暑さの中で・・・

2006年07月28日

「下北サンデーズ」第三回

 さて、舞台も終って打ち上げの時、あくたがわ(佐々木蔵之介)は
一ヵ月後に新作で公演を行うと発表。場所は駅前劇場。

 すごろく、一個進んだね〜!
他の劇団に聞こえるようにわざと「えーーー?!駅前劇場でえ〜!!」と
叫ぶ団員達。苦節10年やっとコマが一個進むとは・・・
 ところで、ゆいか(上戸彩)が引っ越した先のアパートいい感じですね〜
私も若くて独身で東京に住んでたら(状況違いすぎるし)こんなとこに
住みたいな〜

 下北イズムになじむために親からの仕送りを断って、自活する決意をするゆいか。
なじみのパンクラーメン屋でバイトを始める。
あの白い三角巾と上っ張りもコスプレの一種ですかね・・・

 亜希子(山口紗弥加)に新作でゆいかを使うことを相談するあくたがわ。
2ちゃんねるで初めて下北サンデーズが取り上げられ、それもゆいか効果であるとみた亜希子は
GOサインを出す。

 新作は「サマータイムストレンジャー」
夢を持って上京した少女がストリッパーに落ちていくという話で、
その中に出てくる希望の象徴である重要な少女役にゆいかが抜擢され
ゆいかも含め全員がびっくり。
 自信のなかったゆいかだったが、あくたがわのコントロールによって
やる気を出して、チケットノルマの10万も翌日に完済。

 何か、やる気の見せ方がちょっととんちんかんな気もするが認めましょう。
でも、売ったのかと思いきや大学のゆいか信奉者、
泉麻人似の切手研究会の男と真菌研究会のメガネ男に5万づつ借りたっていう・・
ノルマをさっさと片付けて芝居に専念とはさすが頭脳派。

 しかし、実際に稽古を始めてみると芝居の中でどうやって存在したらいいのかが
つかめず、不自然な動きで流れを壊してしまいしょっちゅう芝居を止めてしまう。
あくたがわの言う「気持ちが届く距離感」「言葉のキャッチボール」の意味がわからず悩むゆいか。
 ついに千恵美(佐田真由美)を怒らせてしまう。
「このまま幕が開いたらサンデーズはおしまいよっ!!」
他の団員もヤバさを感じていただけに、何も言えず・・・

 まあね、芝居自体不自然な世界な訳なのに、その中で自然な動きって言われても
わからんよね〜
おまけにお客さんの目を意識しながらの自然だから、ますますこんがらがるっつーの。

 一人落ち込むゆいかの前に一番乗りしたのは八神(石垣佑磨)、
実際にキャッチボールをしながら、相手との距離のとり方を教える。
舞台の上でも普段の生活と同じ・・・
相手の言葉をきちんと聞いてそれに合った反応をすること。
リラックスして素直に自分の感情を受け入れること。
 
 ポイントさえつかめばこっちのもの。
どう動けばいいかにばかり気を取られていたゆいかが、
ちゃんと相手の言葉と姿を見るようになって、自然に表現できるようになった。
「少しはマシになったわね。でも、まだ認めた訳じゃないから」千恵美

 マヤ・・・恐ろしい子・・
こういうニュータイプは叩き上げの人にとっては怖い存在ですよね。
すぐに人の注目を集めてその場をもっていってしまうゆいか・・
「舞台あらし」?

 やっとゆいかの調子も出てきて、全員のテンションも上がってきたある日、
サンボやメガネから聞いた千恵美の過去情報(地元じゃアイドル、ちくわっこくらぶ在籍)
を思いっきり本人に言い放ったためえらい事に。
「千恵美さんってアイドルだったんですね!!」
「里中を止めろ・・・あいつ、パンドラの箱を開けちまった・・」翼

 あちゃーー、ゆいかとしてはリスペクトするあまりに出てしまった言葉だったが、
もろに千恵美のコンプレックスを直撃。
練習場を飛び出した千恵美は下馬(古田新太)を同伴させて、
ついでにゆいかも連れて職場に向かう。
 カラオケを歌い終わった後、過去バナを始める千恵美。
地元じゃ有名人で意気揚々と東京に出てきたのに挫折・・・
今じゃ、小さな劇団とキャバクラだけが私のステージ。
「どうよ、里中ゆいか!これでも、私は最高?あこがれ?
どうせバカにしてるんでしょう?!
でも、私は芝居が好きでどんなにみじめでもやめられないのよ!!」
「千恵美さん、まぶしすぎです」
周りに座っているお客にインタビューしながら、千恵美のすばらしさ何とか表現しようとするゆいか。
勢い余って、翼がヒモであることまでみんなの前で話してしまう。
「あんたって、ホント、バカ・・・」
手を差し出す千恵美。おずおずとその手をつかむゆいか。

 まったくタイプの違う二人だけど、芝居に対する情熱では同じ。
その情熱の前には他のどんなこともふっとんでしまう。
この二人は芝居を通してだけ理解し合えるんでしょう。
 ゆいかという不思議な存在が劇団に入ったことによって、
少しづつ変化していく団員と芝居。
 波に乗っちゃった「下北サンデーズ」、
翼が思いもよらないところへ飛んでいくのかもしれません。
それが楽しみです。

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この記事へのコメント

1. Posted by ミマム   2006年07月28日 17:41
こんにちは。
ゆいかって北島マヤのような才能、あるんでしょうかねえ。
前回ゆいかを口説いていたあくたがわが演出家の本領発揮した姿が見れて、本物っぽい感じがしました。
2. Posted by あんぱんち   2006年07月28日 22:49
ツタがはってキノコが生えたアパートがお好みですかぁ?
あそこまで酷くないにしても、まだまだ都心にもおんぼろアパートは存在しますからねぇ
3. Posted by きこり→ミマムさん   2006年07月29日 05:51
>ゆいかって北島マヤのような才能、あるんでしょうかねえ。
どうなんでしょうかね〜
今のところ単なる怖いものしらずのような気もしますが・・・もの心ついてない子が緊張しないのと同じでゆいかもそんな印象を受けます。
ゆいか自身は回りに影響を与えるけど、今後彼女自身は変わらないような・・・
4. Posted by きこり→あんぱんちさん   2006年07月29日 05:53
きのこはちょっとアレですが・・・
まだ、都心にもこんなアパートがあるんですかね〜
実際に住んでる人から見れば、そんな情緒感じないかな〜
5. Posted by ヨーコ   2006年07月31日 07:46
5 「私も千恵美さんの様に立派なヒモを・・・」ってトコ、最高(泣!ここまでズレてる子ってたま〜に出会いけど、最初は物凄く嫌いなのにそのうちその存在を楽しめる様になっちゃうのよね。
さて、さて、ケラさんだけじゃなく、みのすけまで登場した今回。ナゴムファンの私達としては、そのうちオーケンが登場するのをワクワクしながら待つとしますか(笑。あっ!電グルも最初はナゴムだよね〜?
6. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年07月31日 15:34
ホントに、中途半端にずれてるとむかむかして
怒りやすいけど(笑
ここまでずれてるとすごい!とか思って尊敬しちゃうかも・・・人間の心理とは恐ろしい・・・
>さて、さて、ケラさんだけじゃなく、みのすけまで登場した今回
毎回一言しか喋らないのにこの存在感!
何か演劇人オーラがすごいよね〜
今週はまた増えてるかな〜?

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