「白夜行」第十回「女王の教室」エピソード2

2006年03月18日

「女王の教室」エピソード1

 2006年4月、真矢(天海祐希)は卒業生達のことを
思い出しながらシュレッダーにかけていた。(とっとかないんだ〜)
 教職員再教育センターに行った真矢は指導主事(石原良純)から
「何で教師になろうと思ったのか作文にして提出してください」と言われる。
一日が終わり、外に出た真矢を和美が待っていた。
中学生活での不安を訴える和美に
「純粋すぎる生き方は周りの人にとっては迷惑になる時があるの。
人を傷つける時もあるし」
和美を見送りながら
『昔、あなたによく似た人がいたわ』と教師になったばかりの過去の自分を思い出す真矢。

 指導主事を石原良純にした意味を知りたい気がするが・・・
いやみな奴っていう設定なのかしら?





 初めて、6年生の担任になった頃の真矢。
服装もプリティで普通の希望に燃えたお嬢さんという感じ。
「先生だと思わないで友達だと思って何でも相談してね」
(私が生徒ならこんなこと言う先生は信用しないぞ)
でも、生徒達の反応は冷たい。
話し方も子供を怖がっている感じでいかのもなめられそうな女教師という感じ。
勉強を理解できない子にもつきっきりで教えるという熱心さだが
できる子にとってはイライラのもとに。
授業中騒いだり、トイレに行ったりする者も続出して学級崩壊ぎみ。
 そんな中、真矢に好意的な女生徒池内が交換日記を申し込んでくる。

 今回はこの池内との関わりから教師を辞めざるを得なくなってしまった
真矢のエピソードが語られる。
仕事熱心な真矢はテストを返す時軽いメッセージも書いていたのだが、
それが子供のプライバシーに関わると保護者がどなりこんでくる。(アホか)
さらに、特定の子と交換日記をするのはえこひいきだと、責められる。
 交換日記をやめることを池内に伝えた日から彼女は急に反抗的になり
真矢に虐待されたとまで訴える。
 自宅謹慎になった真矢は、それをきっかけにプロポーズされていた生瀬勝久
(役名忘れた)と結婚。

 いや〜イエスマン真矢、交換日記はまずいでしょ〜
しかし、池内という子の家庭環境をもうちょっと詳しく描いて欲しかったって気もするんですが・・・
母親が夜に出かける場面は出てくるのですが、それ以外は何もないんで、
父親がいるかどうかもわからないし、母親との関係はどんなもので、
なぜこんなふうに一教師に過度の愛情を要求するようになってしまったのかが
わからない。

 結婚してかわいい息子に恵まれた真矢ですが、
行き場のなくした教育への情熱が五歳の息子にのみむけられて、
息子はチックになってしまう。
 子供オンリーになっていつもキリキリしている真矢と生瀬の結婚生活にはケンカが絶えない。そんな二人を気遣う優しい息子。
 ある日、真矢を喜ばそうと一人で蝶を探しに行った息子は川で溺死してしまう。
「ショウはあんなにお前を愛していたのに、お前はショウを苦しめただけじゃないか!!お前が殺したんだ!!」夫にののしられる真矢。
 離婚して、実家に帰ろうと思うが、以前不正事件に関わっていた(らしい)父親を
憎んでいる真矢は家の前まで行くが逃げ帰る。
ショウが死んだ川で自分も死のうとした時、あの池内から電話が・・・
「先生、私、今から死のうと思って」

 「私もよ」って応えりゃいいのに・・
しかし、死のうとする時、携帯にでるかな〜?ってまず思ったんだけど〜
 息子とエピソードは哀しかったです。
勉強や塾のストレスでチックになったのに、「塾に行きたい」と真矢に訴える
ショウ。
 「ショウのため」と言いながらも自分の思うようにコントロールしたい母親である
真矢にさえ、一生懸命がんばって愛されようと努力するんですね。
 生瀬との会話から真矢が父親を憎んでいることが推察されるのですが、
そのきっかけとした事件が出てこないのでいまいちすっきりしなかったです。
真矢は父親への憎しみの反動として優等生的に生きているようなので、その辺をはっきりさせて欲しかったな〜と思うのですが。
 
 真矢は真面目というか一途なんでしょう。
でも、まっすぐすぎて横を見る余裕がもてない。
そして、そのラインからはみ出すものを許せなくなってしまう。
自分で作り上げた人間像にがんじがらめになってしまっていたんですね。

 死ぬのをやめて池内を探し回る真矢。
男達に連れ去られそうな池内を体を張って助け出す真矢(何か、急に強くなったぞ)
妊娠して相手に逃げられたから死にたいという池内に
「じゃあ、一緒に死にましょう」と電車の来る線路へひっぱっていく真矢。
直前で逃げ出した池内に
「あなたがどうして誰にも愛されないかわかる?あなたが誰も愛していないからよ」
「どうやって愛したらいいかわからないの!」
「わからないなら学びなさい。学校に戻って、いい友達やいい先生に出会って
いろいろなものをいっぱい好きになりなさい。
そうすれば、好きになってくれるわ、自然と」
 子供を中絶した池内にずっと付き添っていた真矢に
「先生、ごめんね。私のせいで教師を辞めさせて・・・
きっと世の中には私みたいな子がいっぱいいる。
いい先生と出会わないとだめになっちゃうような子が。
私みたいな子を助けてあげて。
 先生に叩かれてうれしかった。先生の愛伝わったよ。
だから教師辞めないで」と初めて自分の気持ちを話す。

 教師に復職することにした真矢、
しかし根底に愛があれば体罰もありえるとはっきり言う真矢をやとってくれる
所はない。
 しかし、ある小学校で「あなたの覚悟に賭けてみたい」という校長に
出会い、六年の担任を任されることになる。
 登校日、髪型も服装も変えて(まだあの黒いユニフォームじゃないけど)
自分のクラスの教壇に立つ真矢。つづく・・と。

 ん〜池内が急に改心したような気もするが、
人間には自分を変えてしまうそんな瞬間があるのでしょう。
 壮絶な経験をした真矢ですが、いままでの優等生の仮面を脱ぎ捨てて
一人の人間として開き直るというか、
素の自分をさらす覚悟ができていく過程をもう少しゆっくり描いてくれたら、
初登校の日の凄みが増すのでは〜と思いました。

 真矢をやとってくれたのは天童先生(原沙知絵)の父親だったんですね〜
前回関わりがはっきりと出ませんでしたが。
しかし、担任が二人も辞めているクラス担当って最初からハードル高いわ〜
しかもエピソード2は「悪魔降臨」だよ〜
悪魔と戦っちゃあ〜なるでしょ・・というのが描かれるんですね〜
楽しみなような、コワイような・・・

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matakita821 at 14:52│Comments(5)TrackBack(7)「女王の教室」 

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この記事へのコメント

1. Posted by まこ   2006年03月19日 02:01
>指導主事を石原良純にした意味=いやみな奴
きこりさんてば、何て事言うだ!(笑)
都からの要請を受けてに決まってるじゃないですか!ウソぴょ〜ん
しかし、我が子をあんな形で亡くしてたとは!
教師としての経験は多少予測出来たけど、翔くんの死にはびっくり!蝶々は翔くんの化身として描写してるのかしらん?
2. Posted by きこり→まこさん   2006年03月19日 09:51
なるほど〜!都か〜納得!(しちゃだめだ!)
何度も同じ場面を見るはめになるとは・・
哀しすぎる。里中君は何とか助かったけど。
蝶がいまいちわかんないんですよ〜
夫は死神だ〜とか言うけど、
良心というか良い心の象徴のような気も・・
3. Posted by ちゃっぴー   2006年03月19日 10:55
5 「女王の教室」は年末に特集をみた程度だけど
かなりインパクトがあって見始めたらやめられない怖さが(笑)
今回のスペシャルも見ようかどうしようか迷っていたら
夕飯の晩酌で飲み過ぎて夫婦で早々に寝てました(爆)

あ、リンク承認ありがとう!!早速リンクさせてもらいましたよ♪
私も勿論OKです☆彡
これからも宜しくぅ〜〜〜ヾ(@^∇^@)ノ
4. Posted by きこり→ちゃっぴーさん   2006年03月19日 13:01
いや〜何かえらいもん見ちゃったなという感じですよ〜
私は「オーラの泉SP」を見ながら紹興酒で
晩御飯。「女王の教室」に備えましたよ〜(笑
こちらこそどうぞよろしくお願いしますにゃ
5. Posted by けん   2006年04月25日 10:34
> ん〜池内が急に改心したような気もするが、
人間には自分を変えてしまうそんな瞬間があるのでしょう。

そりゃあ、電車が迫ってきたら、思い切り怖いですから、その瞬間に生きたいという気持ちが出てきたんでしょう。そして、その気持ちにさせてくれた真矢先生に心を開くことができた。

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