「神はサイコロを振らない」第一回「小早川伸木の恋」第二回

2006年01月20日

「白夜行」第二回

 1998年冬・・・あれから7年の月日が流れたある日、
亮司(山田孝之)が横断歩道で信号待ちをしていると笹垣刑事(武田鉄矢)の姿が・・
びくびくしながらもすれ違い、後ろを振り返って確認。
どうやら気づかなかったらしい・・・と思って歩き出すと、
その姿をじーーっと凝視している笹垣の姿が。

 こわ・・・
執念深く、過去の事件であろうと納得のいかないことは忘れずに
追求しようとする笹垣刑事。武田鉄矢の厳しい目、ぴったりですね。

 亮司は、無気力な日日を過ごしていた。
いつも図書館でいつ現われるかもしれない雪穂(綾瀬はるか)を待っている。
そして、駅のホームでも雪穂の姿を探してしまう。
 そんな姿を雪穂はいつも黙って反対方向の列車の窓から見つめていた。 
そして、学校では過去の雪穂を知る人物からいじめに合っていた。
誰に助けを求めることもなくただ耐える雪穂。

 黙って雪穂からの連絡を待っている亮司の姿、
そしてそんな亮司をじっと見つめ続けた雪穂。
せつないです。
お互いに7年前に交わした約束を守ろうと、ただその思いだけなんですね。

 多分何もかもが過去のことなんだろうと思い始めた頃、
元同級生で父親の死体の第一発見者の菊池が、父親と雪穂が一緒に写っている
写真見せて恐喝してくる。
 そして、母親の店に笹垣が現われたことから、
亮司は、笹垣が犯人は子供だと推理したと知る。
追っ手が近づいて来ている恐怖と雪穂に対する罪の意識に苦しむ亮司。
『俺は何をしても雪穂に借りを返さなければって思ったんだ』

 しかし、何で亮司の周りには松浦(渡部篤郎)といい、菊池といい
ろくでもない奴ばかり近づいて来るんだ?見ていると悲しくなってしまう。

 亮司は菊池の家や職場に入り込み、写真やネガを探すが見つからない。
捨ててあるゴミまであさるが発見できない。
そこに笹垣が菊池のところへ7年前の事件のことを
尋ねにやってくる。追い詰められていく亮司。
 一方、雪穂への嫌がらせはエスカレートし、家の電話番号が公衆トイレに落書きされたりして義母(八千草薫)の知るところとなる。
「一生そうやって逃げるん?過去を完全に消す事なんてできんのよ。
もし、消す事が出来たとして、あんたはそれで幸せなんか?!」
その言葉から逃げるように家を出ていたずら書きを消しに行く雪穂。

 もし、自分に罪がなければ逃げたりしないでしょう。
笹垣が言ったとおり、あの日うそをついたときから
本当のものは何もなくなってしまった。
うその感情とうその積み重ね。 
友達にも本当のことが言えない。
心から笑えることもほっとすることもない毎日。
そんな暮らしに雪穂も疲れきっていたんですね。
 そうまでして、生き続ける意味はあるのか・・・?
何のために自分は生きていくのか。
常に問い続けてきたと思います。でも、答えの見つからない日々。
でも、もう振り返ることはできないのです。

 笹垣の追求と菊池の恐喝から逃れることができないと思った亮司は
「もう、殺すしかないよな〜
でも、そうしたらもう本当に会えなくなるってことだよな〜
何でだよ!何で俺、こんなに一人なんだよ!」
雨の中、たった一人で涙を流す亮司。

 家族と一緒の時も一人だった。
でも、あの頃は雪穂がいた。今は誰もいない。本当に一人ぼっち。
亮司の痛いほどの孤独感が伝わってきました。

 南大江の駅に走った亮司はトイレで落書きを消している雪穂を見つける。
「タイムマシンがあったら、過去に行く?未来に行く?
チャゲと飛鳥どっちが好き?
どぶに咲く花って知っている?」
「本当はないんだよ。でもきれいだった。すごくすごくきれいだった」
雪穂を抱きしめる亮司。
「汗すごいよ」と言いながら抱きしめる雪穂。

 ついに再会できた雪穂に必死で問いかける山田孝之さんの声、
求めていたものをやっと見つけた安堵感、あふれる思い。
あの一瞬に全てが込められていました。
 すごい役者さんだったんですね。

 部屋で菊池や笹垣のことを相談する亮司と雪穂。
やけになって「菊池と笹垣をぶっ殺して俺が死ねばすむことでしょ」という亮司を
なぐり、初めて心の中をぶちまける雪穂。
「何のために私が別人になろうとしたと思ってるの?!
何のために私が毎日急行に乗ってると思うの?!
各駅停車だと降りちゃうからでしょ!
あなたが立ってるから降りたくなっちゃうから!
もう一度あんたと歩くために決まってるじゃない!
時効が来て、そしたらもう一回太陽の下亮君と歩くんだよ!
亮君以外、私には誰もいないんだよ!!」

 もしかしたらもう忘れられて切れてしまったのではないかと
あきらめかけていた雪穂との糸。
しかし、雪穂は亮司以上に強い思いで亮司を支えにして生きてきたんですね。

 絆を確認しあった二人は生きるためにある計画を立て実行に移すことにする。
ネガと写真を手に入れそれを燃やす亮司。
『わかる人がいるなら教えて欲しい。
どうして俺たちは生まれて来たんでしょうか。
何のために生まれて来たんでしょうか。
こんなことばかり繰り返すためでしょうか。
何のためにこれから生きていけばいいのでしょうか。
だけど、いくら考えても答えなんか見つからなかった』
死のうとビルの屋上に立つ亮司。
『見つからなかったんだ。たった一つしか』

 亮司の身を心配して7年ぶりに町に行き亮司を捜す雪穂。
図書館へ行き「風とともに去りぬ」の本の中から亮司からのメッセージを見つける。男の子と女の子が手をつないでいるきり絵。
そこには時効の日である2006年11月11日の文字が。
 思わず涙を流す雪穂の前に亮司が現われる。

 見ていると本当に苦しいです。
この2人に、失ってしまった子供時代を取り戻す日が来るのでしょうか。
雪穂が亮司に「年取っておじいちゃんとおばあちゃんになって人を殺したり、
鬼畜なこともしたけれどと話し合いたい」という場面で
もしかしたら、雪穂の心は少し壊れてきているのかなとも思いました。
 
 あのおじいさんやおばあさんのような平安な日々を願っただけなのに
なぜこんなふうになってしまったのか・・・

 生きることの意味、
殺人者であろうとなかろうとそれを求める気持ちに変わりはないと思うのです。
このドラマに答えはあるのでしょうか。
もう戻ることの出来ない真っ暗な道を2人が手探りしながら進んでいこうとする姿を
見つめたいと思います。
 
 菊池が笹垣のもとへ行ったことによってどんなふうに状況は変るのでしょか。
そして、2人の計画は成功するのでしょうか。
気になる〜

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matakita821 at 18:00│Comments(8)TrackBack(9)「白夜行」 

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3. 【ドラマ雑感】 白夜行 (第2話/全11回) 「閉ざされた未来に」  [ 気ままなNotes... ]   2006年01月20日 19:54
 白夜行(第2話)◇事件を封じ込めるために、見知らぬ他人になる道を選んだ亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)。7年後、17歳になった亮司は同級生の菊池(田中圭)に1枚の写真を突きつけられ愕然とする。写真には亮司の父と幼い雪穂が写っており、事件のことを臭わせる菊池...
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5. 「白夜行」  [ アンナdiary ]   2006年01月20日 21:24
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6. 【テレビ】白夜行(第2回)  [ まぁ、お茶でも ]   2006年01月21日 03:52
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7. 白夜行 第2話:閉ざされた未来  [ あるがまま・・・ ]   2006年01月21日 11:43
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8. 白夜行 第二話 「閉ざされた未来に」  [ どらまにあ ]   2006年01月21日 14:09
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この記事へのコメント

1. Posted by mari   2006年01月21日 03:24
ウソの上塗りになるわけですね。
最後まで追い詰められるのは、逃げ場が無いから
いいいいいいいお
2. Posted by ヨーコ   2006年01月21日 07:59
きこりさんんがこっちをリアルタイムで見て、けものみちを録画と予想した私(笑。
私もこっちをリアルタイムで見たよ〜。
なんかね、全身に力が入っちゃうんだよね。
見終わった時に、何でこんなに疲れるかな〜って(笑。
終わり方が終わり方だったから、次回がすごく楽しみ!
「もぉいいじゃん!しつこいよ武田鉄矢!」って思いながら見てるよ〜(笑。
3. Posted by まこ   2006年01月21日 12:01
あ〜切ない!切な過ぎるぅぅぅーーー
。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!!
罪を重ねていく二人を、ひたすら見守るしかないこのもどかしさっ!
でも捕まってはほしくないという複雑な心境・・・
見てるこっちの精神も壊れてしまいそうです(汗)
4. Posted by きこり→mariさん   2006年01月21日 12:14
必ず出てくる最後になるであろうカット、
胸を刺されたサンタの場面で悲劇的に終わるのは
わかっているんだけど、
何とか生き延びてくれ〜と祈ってしまいます。
5. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年01月21日 12:17
私は早寝女なので、全部録画なのよ〜
でも、仕事から帰ってきて一番にこのドラマを見たよ〜
何か、毎回泣かされるし、はらはらドキドキしながら
見てるからすんごい疲れるぞ。
武田鉄矢の執念深い顔が憎いわ。
で、その後にお気楽な「小早川」を見て
つっこみまくり・・・
6. Posted by きこり→まこさん   2006年01月21日 12:20
そうなんですよね〜
ラストわかってるけど変更にならんのかい?!
毎回必ず一つは罪を重ねるのかしら・・・
まさかドラマでこんなに心を痛めるとは・・
自分でも不思議よ。
どっちかっていうと山田孝之の方が繊細そうだから
心配よ。女は強いから何とか生き延びるでしょう。
7. Posted by lavish   2006年01月23日 15:46
こんにちは。
TB有難うございました。
再会のシーンは、良かったですね〜!
ほんと、あのままこっそり会うことにしよう、ぐらいで済んでいれば8年間大丈夫だったのかもしれないのに・・・。
あろうことか、罪を重ねてしまいました。
それでも、成功したはずなのに押しつぶされそうな亮司やはるかを観ていると、どうにか見逃してやって・・・と祈りたくなります。
8. Posted by きこり→lavishさん   2006年01月23日 17:11
いや〜このドラマ、子役の時は福田麻由子ちゃん、
大人になってからは山田孝之に目が釘付けです。
あの哀れな様子は雨に濡れた子犬選手権優勝ですよ(意味不明)
会ってしまってはいけない二人だったんですね。
見るの苦しすぎます。

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