「リンカーン」ワンフレーズカラオケ大賞「白夜行」第二回

2006年01月19日

「神はサイコロを振らない」第一回

 このドラマ小林聡美さんが出るので楽しみにしておりました。
原作がきちんとあるようですが、すごくおもしろい設定のドラマだと思いました。

 1996年8月、東洋航空の402便は長崎空港へ向かう途中、
積乱雲を通り抜けようとして強い衝撃を受け、そのまま消息を絶つ。
機内では乗客たちは突然白い光に包まれて、自分の体が消えていくのを
体験していた。
 402便は事故機として処理され、乗員乗客たちは死亡ということになった。

 1997年10月東大の加藤教授が402便の事故は
ブラックホールに吸い込まれたもので、
未来の2006年2月10日に長崎空港に同機は姿を現すはずだという説を発表。
すっとんきょうな説に固執したため、加藤は教授の座を追われる。

 事故から10年の月日が流れる。 
402便で親友の亜紀(ともさかりえ)と恋人の哲也(山本太郎)を亡くした
黛ヤス子(38歳)はまだ同じ航空会社で働いていた。
10年の間に「いろんなことがあったけど、今は何もない」生活で、
ただ年金をもらうことだけを楽しみにまったりと暮らしている。
 
 しかし、ネットで加藤教授の説を支持する動きがあったため
念のために長崎空港へと行かされる事になった。
来たものの全然加藤教授の説を信用していないヤス子は、すぐに東京に帰ろうとする。そんな時、402便が時空を飛び越えて突然帰ってくる。
「イリュージョン?CG?誰かがふざけてやってるとか?」
事態をなかなか飲み込めないヤス子に教授と遺族会会長の甲斐(尾美としのり)
は、対策を迫る。
 10年の間にすっかり全てを適当にやりすごすくせがついていたヤス子だが
やって来た遺族の
「一縷の望みを捨てず10年間ずっと待ってたんだ!」
の言葉に上司の言葉を無視して、乗客を誘導する準備を始める。

 ヤス子の日常を丁寧に描くことによって、10年の歳月と変化したであろう
ヤス子の現実がよくわかりました。
神はサイコロを振らない



 タラップを降りてくる親友の亜紀と目で語り合うヤス子。
『生きてる・・動いてる・・・生きてたんだ・・やっち!』
『あっち!』
『10年だって?そんな・・本当に?』
『10年だよ。あっち、老けてるだろ?』
わけがわからないなりに次々と降りてくる乗客たち。
それを迎える家族たちは奇跡を喜び涙で迎える。

 待っていた家族たちには10年の月日が過ぎているので、
もちろん年はとっているし、外見も変っている。
 それに対して乗客たちは昔のまま・・何も変っていない。
両者の温度差がはっきりと出ていましたね。
これから空白の10年を埋めていくことができるのでしょうか。
柚子(市川実和子)の先輩が「だっちゅーの!」を繰り返しているのが笑えました。

 勝手な行動をしたため、本社からきた上司や本部長に怒られるヤス子。
「あれから10年、いったいどういう年のとり方をしてきたんです?!
あなたは、ヒーローきどりで気持ちが良かったでしょう。
これ以上、この件に関わることを禁じます」

 38歳といえば、もう中堅ですよ。
なのに思いっきり怒られてしまって落ち込むヤス子。
10年間を否定されたような・・・自分は何をしてきたんだろう・・
あらてめて10年が過ぎたのだなとダメ押しされるなんて・・。

 一方、木内(山本太郎)と亜紀はまだ、10年後だという実感がつかめない。
お互いに体を触ったりして、確認をしあう。
「良かったね・・あの時死ぬかと思った。良かった、無事でよかった」
泣きながら抱き合う二人。

 帰る気にもなれず、空港で一人どんよりしているヤス子。
事故の前日、木内とケンカして「お前なんか死んじゃえ!」と言ったことを
思い出していた。

 後味わるっ・・・これは苦しい10年でしたね。
でも、どんなに悩み苦しんでも10年の月日は人に忘れさせます。
そして、忘れていた自分にショックを受けますよね。
 ぽっかりと忘れていたような過去を突然目の前に突きつけられたら・・・
自分だったらどうするでしょうか。
 すぐに過去に戻れるでしょうか?
それとも、すっかり違う人間になってしまった(と思い込んでいる)から
そんな過去は忘れることにするでしょうか?

 ヤス子はとりあえず、現状維持で行くことにしたようです。
亜紀たちと10年を振り返る余裕も10年を埋めてあげる気力もなくしてしまったようです。
「私、今年で38だよ!こっちは10年たってんの!」
「老けたね。十年たつとそうなるんだ・・・
10年なんかに負けてんじゃねーよ!女終わらせてんじゃねーよ!
勝手に人生捨ててんじゃねーよ!」
「18歳から28歳の十年と28歳から38歳の十年は違うの。
同じ10年だけど違うの。少なくとも私は違ったの」
亜紀を置いて東京へと帰るヤス子。

 『神様はどうして402便を連れてきたんだろう。
10年という時空を超えてどうして奇跡を起したんだろう。
なんてこと・・・昔のやっちだったら考えたりするんだろうか・・』
 
 そうなんですよね〜
女性の10年はでかいよ。若い時の十年とそうじゃない時の十年は確かに違うわ〜。
 事故にショックを受けたヤス子は、あえて深く考えないことで心に蓋をすることで
なんとか生きてこられたんじゃないでしょうか。
ふと気づけば10年、昔とは変ってしまった自分を思いながらもどうすることもできない。
 そんな時昔と変らない親友が現われたら・・・今後の展開が楽しみですね〜
 
 小林聡美さん、大好きな女優さんです。
恋人や親友との再会によってどんなふうに変っていくのか、
小林さんならリアルに演じてくれると思います。

 ところで「残された時間は9日」って何でしょか?
10日たったら、また消えちゃうんでしょうか・・・
 家族が迎えに来ていなかった男の子と逃げようとした女の子も気になります。
地味だけどかなりおもしろいドラマになりそうな予感。

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2. 神はサイコロを振らない the 1st day  [ どらま・のーと ]   2006年01月19日 19:32
『10年ぶりに生還した恋人や親友に・・・・』 10年前に別れた恋人を想像する黛ヤス子(小林聡美)。 でも、10年という時間の長さに、今の彼を想像することが出来ない。 積乱雲の中で強い揺れにあう飛行機。 突然、まばゆい光に包まれ、そのまま跡形も無く消えてしまった。 ...
3. 【テレビ】神はサイコロを振らない??the 1st day??  [ まぁ、お茶でも ]   2006年01月20日 00:33
「時空を超えて」10年は、飛行機に閉じ込められた彼らには29分余り。 現実に飛行機は戻ってきた。ドアを開けるところで、私まで固唾を呑んでいた。 黛ヤス子、38歳。彼女が
1996年8月19日 東洋航空402便は、定刻どおり離陸。 客室乗務員の竹林亜紀(ともさかりえ)は、お客様に飲み物を配っていた。 コーヒーのカップが揺れていることに気づいた瞬間、402便は大きく揺れた。 機長が、連絡を取ろうしても応答がない。 機内は、大きな光に包まれる・....
5. 神はサイコロを振らない 1  [ 思い立ったが吉日 ]   2006年01月20日 14:06
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ヤッチったら、帰ってんじゃねえよゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ 10年ぶりに再会したのに、何であんなクールな態度を? 哲也にも会わないで帰るだなんてっ!!!{/hiyo_oro/} あ〜、でも面白かったぁ〜{/good/} 今クール一番楽しみにしてたこの作品!何故か今回は期待してた作品には ...
7. 神はサイコロを振らない 1話  [ アンナdiary ]   2006年01月20日 21:41
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8. 「神はサイコロを振らない」(the1st day)  [ くつろぎ日記 ]   2006年01月21日 00:44
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9. すっごぃアクセス上がったよ!!  [ 上原ココア ]   2006年04月20日 17:40
SpeedBlogランキングってのに登録したらすっごいアクセス上がりまくりだよ!しかもマヂ爆笑できる面白いブログがいっぱぃあって、こんな面白いブログがいっぱぃあるんだぁってなんか不思議な感じだった!!

この記事へのコメント

1. Posted by みんなのプロフィール    2006年01月19日 20:42
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2. Posted by lavish   2006年01月20日 14:23
こんにちは。
TB有難うございました!
SF的な設定をもとに、訴えたいことはヒューマンドラマのようで楽しめました。
>女性の10年はでかいよ。若い時の十年とそうじゃない時の十年は確かに違うわ〜。
うんうん、その通りですね〜!
ヤス子と亜紀の会話を聞いていて、しみじみ感じてしまいました。
それでも、遺族(?)の人たちに応えて仕事をしているヤス子の姿を見ると、彼女がこの10年でなくした大切なものを取り戻してもらいたいなぁと思いました。
小林聡美さん、いいですよね〜!私も大好きな女優さんです♪
3. Posted by きこり→lavishさん   2006年01月20日 18:41
付き合ってた頃は28歳だったのに、
急に自分は38歳、恋人は30歳って・・キツイわ〜
でも、402便のお客さんをてきぱきと誘導している
ヤス子はいいぞ〜!と思ったんだけど。
複雑ですよね〜
親友との関係も・・・一日一話っていうのがアレだけど、
あと9話楽しませてもらいましょう。
4. Posted by まこ   2006年01月20日 23:27
あらすじをざっと読み、これは重い展開になるのではと
心配しておりましたが、そこはほれっ!小林さんがヒロインなので、きっと大丈夫と確信めいたものが・・・(笑)
見始めたと同時に、思わずガッツポーズ!暗い過去を引きずりながら、今を投げやり(?)に生きてるヤスコというキャラに好感を持ててしまうのも、小林さんが演じてるからこそでは無いかと…
ともさかさんとのコンビもバッチリ!!!
期待以上の面白さでした♪
5. Posted by ヨーコ   2006年01月21日 07:56
私も小林聡美だから見なくちゃ!って思って見たんだよね〜(笑。
去年だったか、一昨年だったか「すいか」って小林聡美主演でキョンキョンとかも出てたドラマは見た?
あの時と出演者やセットが被ってるんだよね〜。
小林聡美が住んでる家に行く途中の小川に掛かってる1本橋とか、住んでる家も!
それが気になっちゃって、気になっちゃって(笑。
6. Posted by きこり→まこさん   2006年01月21日 12:10
そうなんですよね〜
なげやりキャラも小林さんが演じると
好感が持てるっていうか・・
元恋人との関係とか、いまだに若いままの親友との距離とか
おもしろくなる予感ですよね〜
楽しみ〜
7. Posted by きこり→ヨーコさん   2006年01月21日 12:12
見てた、見てた!
あのドラマもすごい地味だったけど好きだったなあ〜
そうなんだ〜
どっかで見たような家だよな〜と思ったけど
全然思い出せなかったよ〜
あの近辺もそうなんだ。
今度注意して見て見るね。

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