2005年02月28日
写真集「犬と親父」増田浩之
「犬と親父」(増田浩之著、新風舎)
この写真集は、
書店でつい
一目ぼれして買ったもの。
表側には、
なーんか気難しそうな親父。
裏には邪気のなさそうな犬一匹。
中身は、親父がこの犬と
散歩する日常をただ写してるだけ。
この親父の息子が撮影しているらしい。
「犬 : ラブラドル・レトリーバー、雄、二歳
しつけがいきとどかなかったため、
落ち着きがなく、つねに興奮気味」
「親父 : 55歳。自営業。
もともとは動物嫌いだが、二年前突然犬を飼い始める」
と紹介されている。
「ある雨の日親父は犬に引っ張られ転倒。右手首を逆について骨折。
全治三ヶ月と診断される」
とだけ書かれている。
親父は、ギブスをはめたままでたんたんと散歩をする。
犬のことは好きみたいだが、適度な距離を保ってる様子がわかる。
一ヵ月後にギブスが取れたようだ。
犬と親父はいろんなところへ行く。
腕の包帯部分がだんだん小さくなってきた。
犬を風呂に入れている親父は楽しそうだ。
三ヵ月後、どうやら包帯がはずれて治ったらしい。
親父の日常は変わりなく続くのだ。
撮られてる方も、撮ってるほうも何の思い入れもないような
距離感がいい。
よく、毎日見かける人なんだけど名前も住んでる場所も知らないし、
知ろうとも思わない相手っていますよね。
挨拶も交わさないんだけど、頭の中であ、あのひとだって言うような。
まあ、通りすがりの人なんだけど、見ないと、あれ、今日どうしたのかな?
って思うような相手。
そんな感じの撮り方なんですよ。
そして、この写真を見ていると、なぜかこの親父のことがちょっと知りたくなってくるんですよ。

犬と親父

