清水ミチコの「歌のアルバム」「大奥’83」第21話「赤ちゃん騒動記」

2005年03月25日

益田ミリの「ピンクレディー世代の女のコたちへ」

 益田ミリ本は、「女の妄想人生」というのがおもしろかったので
何冊か読んだが、まじめな恋愛本とか川柳本はつまらなかった。
この「ピンクレディー世代の女のコたちへ」は
漫画とそれに解説風のエッセイがついていて笑えるし
一番おもしろいと思う。
 
 娘も好きなんで、図書館から
何度も借りてきて読んでいる。
「小学校編」「中学校編」「高校生編」にわかれていて、それぞれの
時代に流行ったものとか、あるあるーー!!というできごとが
綴られている。
「小学校編」が一番おもしろい。
友達ずきあいとか、先生のこととか、お誕生会、運動会に遠足、
兄弟や家族のこと、そしてもちろんピンクレディーのこと。
 
 「口さけ女」のことも出ている。
これは、日本全国的な流行だったんですかね。
私も小学生の時、クラスで「口さけ女」の事でもちきりだったことがあった。
学校の近くの高架下のトンネルのところに出たとか、
学校のグラウンドに現れたとか、
「口さけ女」はべっこうあめが好物だから
それを与えると助けてくれるとか・・・・
 
 でも、私が「口さけ女」よりもすごく怖かったのは
「かしまさん」の話だ。
詳しい話は忘れたのだが、「かしまさん」は不慮の事故で死んだ人で
(男か女かも覚えていない・・・)
「かしまさん」の話を聞いたものの所に夜現れて、
「わたしのことをしっているかい?」とか尋ねて、
「はい」とか答えると連れて行かれるとか・・・・
 
 「かしまさん」の話を聞いたものは、
必ず10人に伝えなければならず、
ある日のクラスでは、その話を伝えようとする者たちであふれかえっており
「かしまさんって知ってる?」「知ってるよ」
「かしまさんて知ってる?」「知ってるって」
「うあーーー!!」
その話を知らない者を求めてパニックになっている子が
何人もいて、よそのクラスにまで走っていた。
気の毒だが、みんな自分の身を守るため必死なのだ。
私は、この「かしまさん」が夢に現れるのではないか・・・と
かなり本気で毎晩怯えていた。
いちおう10人には言ったけれど、「かしまさん」が気ずかないで
家にやってくるかもしれない・・・
寝る前に、二段ベッドの上のカーテンの陰で
「どうかかしまさんが来ませんように・・」と祈る日々が続いたはずだ。
あっという間にブームは去って忘れちゃったんだけどね。 

ピンク・レディー世代の女のコたちへ

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清水ミチコの「歌のアルバム」「大奥’83」第21話「赤ちゃん騒動記」