2005年04月05日
益田ミリの「お母さんという女」
これは昨日偶然本屋さんで見つけた。
文庫書書き下ろしとなっているから単行本は出てないのかな?
いつもの、漫画とエッセイの組み合わせなんだけどけっこうおもしろかった。
娘も夫も読んで笑っていた。
益田ミリのお母さんの日常を綴っているのだが、
このお母さん普通ののんきな大阪のおばさんなんだけど何か笑えるのだ。
ごはんのおかずの残りや小豆を炊いた時のゆで汁までもったいないと言って飲んでいるのに、
「見てたらおいしそうやったから」とドーナッツをどっちゃり買ってくる。
お母さんと近所のおばちゃんとの立ち話や、おかずの分けっこ、
TVで見た節約を自分流に解釈してびんぼうくさくなったり、
記憶スケッチやらせたら変な絵をかいたり、かなりかまいがいのあるお母さんのようだ。
お母さんからの小学生の作文のようなメールのやりとりも紹介されている。
このお母さん、もらい上手で娘やお父さんが何かプレゼントするとどんなものでも「あらぁ、嬉しいわぁ、ありがとう。お母さんこういうのほしかってん!」と大喜びする。
で、また、みんな次々とプレゼントしてあげたくなるらしい。
『考えようによっては小悪魔のような女である』と書いているが
この人、オカンのこと大好きなんだなあと伝わってくる。
このエッセイを読んでいて、親戚のおばちゃんを思い出した。
小さい頃姉としょっちゅう行っていたおばちゃんの家。
そこには三人兄弟がいたのだが、一番上はわたしらとは年の離れた
お兄ちゃんだったから関係ないし、その下の高校生ぐらいのお姉さんは
ガキなんて相手にしてられっかという感じ。
その下の妹は姉と年も近かったので仲良し、で私はあぶれていた。
おばちゃんは、そんな私を気ずかっていつも「よく来たなぁ」と一番に手を握ってくれた。
おおざっぱだけどのんきで明るいおばちゃんに会うたびに
『こんな人がお母さんだったらなあ・・・』と思ったもんだ。
母も、親戚の中ではこのおばさんが仲のいいほうだったので、よく家に行っていたが
帰ってくる度に「あの家は汚い、だらしない!」を連発していた。
まあ、確かにきれいずきな家とはお世辞にも言えなかったけど
そんな事は重要じゃないよ。
何も要求されないで受け入れてもらえるうれしさを私はおばちゃんの家で感じることできた。
益田ミリは『叱られる事もたくさんあったけど、基本的には子供に甘すぎるオカンだった。
だけど甘やかされたその思い出はいつも私の心の中にあって、
私の心の芯の部分を暖かくしてくれる。
わたし、大丈夫かも。
それはなぜか根拠のない自信を私に授けてくれるのである』
と書いている。よくわかる。
文庫書書き下ろしとなっているから単行本は出てないのかな?
いつもの、漫画とエッセイの組み合わせなんだけどけっこうおもしろかった。
娘も夫も読んで笑っていた。
益田ミリのお母さんの日常を綴っているのだが、
このお母さん普通ののんきな大阪のおばさんなんだけど何か笑えるのだ。
ごはんのおかずの残りや小豆を炊いた時のゆで汁までもったいないと言って飲んでいるのに、
「見てたらおいしそうやったから」とドーナッツをどっちゃり買ってくる。
お母さんと近所のおばちゃんとの立ち話や、おかずの分けっこ、
TVで見た節約を自分流に解釈してびんぼうくさくなったり、
記憶スケッチやらせたら変な絵をかいたり、かなりかまいがいのあるお母さんのようだ。
お母さんからの小学生の作文のようなメールのやりとりも紹介されている。
このお母さん、もらい上手で娘やお父さんが何かプレゼントするとどんなものでも「あらぁ、嬉しいわぁ、ありがとう。お母さんこういうのほしかってん!」と大喜びする。
で、また、みんな次々とプレゼントしてあげたくなるらしい。
『考えようによっては小悪魔のような女である』と書いているが
この人、オカンのこと大好きなんだなあと伝わってくる。
このエッセイを読んでいて、親戚のおばちゃんを思い出した。
小さい頃姉としょっちゅう行っていたおばちゃんの家。
そこには三人兄弟がいたのだが、一番上はわたしらとは年の離れた
お兄ちゃんだったから関係ないし、その下の高校生ぐらいのお姉さんは
ガキなんて相手にしてられっかという感じ。
その下の妹は姉と年も近かったので仲良し、で私はあぶれていた。
おばちゃんは、そんな私を気ずかっていつも「よく来たなぁ」と一番に手を握ってくれた。
おおざっぱだけどのんきで明るいおばちゃんに会うたびに
『こんな人がお母さんだったらなあ・・・』と思ったもんだ。
母も、親戚の中ではこのおばさんが仲のいいほうだったので、よく家に行っていたが
帰ってくる度に「あの家は汚い、だらしない!」を連発していた。
まあ、確かにきれいずきな家とはお世辞にも言えなかったけど
そんな事は重要じゃないよ。
何も要求されないで受け入れてもらえるうれしさを私はおばちゃんの家で感じることできた。
益田ミリは『叱られる事もたくさんあったけど、基本的には子供に甘すぎるオカンだった。
だけど甘やかされたその思い出はいつも私の心の中にあって、
私の心の芯の部分を暖かくしてくれる。
わたし、大丈夫かも。
それはなぜか根拠のない自信を私に授けてくれるのである』
と書いている。よくわかる。