2005年05月07日
辛酸なめこ 「お悩みカテドラル」
辛酸なめ子嬢の本は新刊で出ると即、買い!です。
この本は、minaという雑誌(お若い方の雑誌でしょうか?)
を中心に連載していた、かる〜い人生相談に答える形のエッセイです。
ほとんどがマンガで構成されており、それに何点か注釈をつけています。
でも、真剣に人生について悩んでいる人が読んだら
さらに深い悩みの谷底につきおとされることでしょう。
たとえば・・・
「何でもないことでも、ついウソをついてしまいます」
というお悩みには、
「どうせなら、うそらしいうそをついて自分の心のSOSをわかって
もらいましょう。本気で怒ってくれる人がいたらその人が親友かも・・・」
なるほど・・・・中途半端なうそでは本当と思われてしまって、
いつまでも病んだあなたの心に気づいてくれる人は
あらわれません。挙動不審な態度をとるなどして、さらに
うそを演出すれば、気にしてくれる人もいるかも・・・・
「みんなが私の悪口を言っていると思うと気が気ではありません!」
というお悩みには、
「ホメ殺しのほうが怖いです。くやしさをバネにできる悪口のほうが
結果的に自分にとってプラスになりますよね」
そうそう、ほめられていい気になって嫉妬の渦に巻き込まれるより、
怒りのエネルギーの方が逆にパワーになるかもしれません。
「どうしても約束の時間が守れません!」
「人の多い場所で待ち合わせをするか、友達のために
探し物をしていたと言い訳を!」
これは、かなり有効かも・・・
お祭り会場のように人がたくさんいる所で
待ち合わせをして、かなり前からいたのに会えなかった事にする。
友達に貸す約束をしたCDなどをずっと捜していたため
遅れたことにするなどです。
自分のために遅れたとなれば、そんなに怒れないでしょう。
「彼に手料理を作りたいのに、ジャイアンなみに料理がへたです」
「料理の味どころではないシチュエーションを作って
煙にまいて味をわからなくしましょう」
これは、料理を食べる前に「ちょっと大事な話があるんだけど・・・」
などと振っておいて、食事どころじゃない状況にしたりする。
さらに、照明を消して五感のうちのひとつを遮断して、
味覚をにぶらせたりするものです。
よく、バラエティとかでも、鼻をつまんで目隠しをして
「これな〜んだ?」と食べさせるものがありますが、それと同じです。
このように、真剣に生きている人を萎えさせる回答が満載です。
さらに、なめ子推薦の美少女映画紹介コーナーもあります。
読んでみると、人を見る目が若干変わることうけあいです。

お悩みカテドラル
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1. ふむ [ ドイケンブログ 妄 ] 2005年06月11日 05:26
FC2のアクセスランキングでこのブログが12位とかいう不名誉な事になってた。名前が出ると不必要な人間が来るから困る。アクセス解析はずそう。和光大学がいつも一番だし。こっそり出版社の採用試験を受けてきた。20名分の席が用意されていたが、7人しか来ていない。人気ないコメントありがとうございました。きこりさん>「だまれ、ハンサムバカ!」「なんだよ、アフロバカ!」とか、ちょっとした台詞がちゃんとはまってる。あそこ僕も大好きです!どん太との、楽しくて可笑しい掛け合いでしたね〜。「ハンサムバカ」ってほめてんのかけなしてんのか・・・