「熟年離婚」最終回陽だまりの猫

2005年12月11日

「今夜ひとりのベッドで」第八回

 さすがの明之(本木雅弘)も父親が危篤と聞いて熊本へ。
病院の前で了(要潤)と合流。競争するように病室へ行ってみるとベッドは空。
「うそだろ・・」了
「間に合わなかったみたいだな・・」明之
そこにのこのこと現われる父親(岸部一徳)ともに三人で食堂へ。
 了が明之の近況をチクると
「若い女に走って女房を捨てたんだ・・それはいけないな〜」
その言葉に一斉に攻撃を始める二人に対して、過去を語りだす父親。
 実はもともと了の母親と付き合っていた父親は、明之の母親に走って子供ができた
ため結婚したのだった。で、結婚中に了の母親とも会っていて・・・
「俺は愛人の子かよ!」
「おふくろと結婚したのに、なに愛人とも付き合ってんだよ!」

 あれまあ・・・
了の母親のことを父を奪った女と認識していたのに、実は自分の母親の方が略奪愛
だったとは・・ガーーーン!
それに、ただの女好き(まあそうだけど)と思っていた父親はいちおう
筋は通していたってわけで・・・。
 何か明之の憎しみほ焦点がボケてきちゃいますね〜ガラガラガラ〜

 しかし、岸部一徳さん、いいですね〜ぴったり。
死の棘」や「その男凶暴につき」いろんな場面で拝見していますが
この人の乾いて軽い感じがすごく好きです。
一見軟弱そうで、流れて生きている感じなのに実はすごく強いものをもっている、
ずるくて優しい男をやらせたら最高。

 一方友(瀬戸朝香)は弁天様の帰りに明之に電話をしてると、
また梓(奥菜恵)に会ってしまう。
「昨日、うちに傘忘れていったよ。お父さんとケンカしないようにね」(明之のお父さんのことにちゃんと私は関わってるのよ)
「ふーーーん」(そっち行ったんだ・・・)
強引に明之の忘れていった傘をもらっていくと言う梓に
「取ってしまったら、今度は取られるのがコワイの?」
「友永さんを取り返すってことですか?」
「大事なものを守るためにはそれなりの覚悟と強さが必要よ。
そうじゃないと私と同じ目に合うわ。気をつけてね」

 冷静に着実にジャブを決めていく友。コワイ相手です。
梓はジャブを避けるので精一杯。去勢をはってもバレバレです。
女のプライドは攻めによって守られるのでしょうか。
敗れたら・・・立ち直れません・・・。

 お父さんの昔話は続く。
「愛、どっちにもあったしね・・」
『それは、わかる。って、わかってどうする』
家では了のお母さんが献身的に尽くしていた。はでなところなどなく
地味で暖かそうな家庭の様子に又しても拍子抜けする明之。
 さらに、明之の母親の入院中に父が見舞いに行ったら自分を許してくれたと。
「そばに恋人がいたからかな〜」びっくりの連続。

 今まで自分が描いていた両方の母親像、父親像がぶちこわされる明之。
でも、こんな時を待っていたはず。
しかし、お母さんの付き合っていた男性が久住兄弟の父親って・・・
 これ、必ず登場人物とどっかでかぶってなきゃダメっていう設定なの?
しかも、妹もいて父親はガラス作家でその子もガラスやってるって・・・
名前も梓って・・・これはやりすぎでしょ〜!!
むりやりすぎるよ〜

 さて、薬屋で妊娠検査薬を買っている場に偶然居合わせた梓。
「友永さんの子供ですか?」
「他に誰がいる?」
「父親が必要だったら言ってくださいね。いつでもお返しします」
「お心づかいありがとうございます。でもね、明ちゃんはものじゃないのよ」
結局、明之の傘を取りに強引に友の家へ押しかけていく梓。

 こわいわ〜、つーか、憎らしいわ〜
まあ、スズメがピーチクうるさいわ・・
ぐらいにしか友には見えないのかもしれないけど・・・
ここまで友が冷静さを崩さないと、梓の子供っぽさが引き立っちゃいますね〜
そこが作戦なんだろうけど。
 つーか、また偶然かい?!

 そこへやってくる明之、続いて俊介(佐々木蔵之介)・・・
も〜どうしていつもフルメンバー揃っちゃうの?
「みんなで飯でも食いに行かない?」俊介(このメンバーで?)
『コイツ絶対、友と飯食いたいだけだ・・』明之(確かに・・)
「じゃあ、三人で行ってきて」友(疲れるだけだわ・・)
「じゃあ、みんな帰りましょ」梓(友と明之を同席なんてさせないわよ)
一瞬でどすぐろいムードに・・・
『何かコワイ・・・みんなの微笑がコワイ』明之

 そうでしょうとも・・・

 結局、梓の家へ行く明之。
「結婚してたことがそんなにエライ?勝ること?」
「そんなことないでしょ。そりゃお互い知っている・・」
「でも怖いの・・友さんが友永さんのお母さんみたいに裸足で追いかけてきたら
戻っちゃいそうで・・」

 確かにコワイわ・・
でも、そんなことをしない友だから友であって、
明之の心のなかに居続けてるのでは?

 また2人で飲んでいる久住兄弟。
ついに明之への思いを白状する玲子(羽田美智子)
「あんたはまだいいわよ。友ちゃんはフリーだし可能性もあるじゃない。
アンタは幸せになりなさい。でも、アンタは優しすぎる。
でもずるいよ。姑息だよ。いい人と思われたい人から、嫌われたくないからでしょ」

 「いい人」という仮面は一度はりついてしまうと、
よっぽどの事がないとはずせませんよね〜俊介の人生の分かれ道さね〜

 さて、ベッドの中でしくしく泣いている梓。
明之さんは今回もダメだったようです。
 装丁にガラスを提供したことで注目をあび、あちこちから取材を受ける梓。
「装丁か友永明之との出会いが私を変えた」とか喋ったので、
その影響はいろいろなところに・・・
 友は「夫を取られたかわいそうな人」になり、
明之は何かジェラシー。
『これってもしかして嫉妬してる?こういうのがめんどくさいんだ・・
ものを創るものどうしって・・』

 ものを創る人から嫉妬の感情を取り除いたら、これまたちょっと寂しいことになりますもんね。梓と付き合う上では、しょうがないでしょ・・
それとも、そんなめんどくさい感情を抑えてまで梓と付き合いたくない?
つーか、体が拒否してるんじゃ・・

 友を呼び出した了。そこに偶然俊介と明之もやってくる。
そして玲子も・・・・も〜イヤ!
みんな職業も忙しさも違うのに何で同じ時間にやって来るの〜!!
 
 みんな友を待ってる雰囲気に耐えられずに帰った玲子のことを
「色気ない」だの「女って感じじゃない」と言い始めた友永兄弟についキレる俊介。
「黙れよ!この無神経兄弟!
お前らってホントかわいそうな奴らだな。子供の頃愛されなかったから
人にやさしくできないんだ!」

 そんな思いを引きずって梓の家に行った明之。
わざと梓が怒るようなことを言う。
『本当は一人になりたかった。
そうです、俺は寂しい人間です。
肉親とも7年連れ添った妻にも、誰かと分かり合う優しさを持ちあわせていないのです』

 寂しい人間だって自覚できただけでも良かったじゃないですか。
ついに本音を行っちゃった俊介。怒りがパワーを呼んで行動に出られるかな〜

 さて、仕事で明之の事務所にやってきた俊介。
そこに梓もやってきて・・了も父親から頼まれた干し大根を持ってくる・・・
で、当然友も来ますわね〜

 ちょっと、ちょっと、この脚本、視聴者に求める許容量でかすぎないかい?
ドラマだけれどもさ〜偶然も重なりすぎると腹立つぞ〜

 で、こんな気まずい仲間達なのに一緒にコーヒーとか飲むんだ・・
友の髪をカットした了は何を勘違いしたのか
「友の髪を一生切る約束したんだ・・・一緒にあたたかい家庭を作っていくよ」
「友ちゃん、俺、わかんないよ」俊介(動転?)
「だって、俊介さんは髪の毛切ることできないでしょ。
了君は髪の毛は切れても安心させてはくれない。
明ちゃんは・・・」
「友に、俺は何もしてあげられないし、その権利もない」
「明ちゃんは、私に本当のことを教えてくれたから・・・
誰かが自分の全てになることなんて、自分が誰かの全てになることなんてないって
教えてくれたから、それだけで十分」
「皮肉だね、離婚して初めて同じことを思ったのかもしれない」明之
「じゃあ、結局妊娠してなかったってこと?」梓(だからアンタが言うなって)
「赤ちゃんはいるわ。
このお腹にいる子供は間違いなく私の全てです。
この子は私が一人で育てます」
『母となる人の決意の前に俺の存在が宙に浮いた。
いや、ピンボールのようにこっけいな音をたてて消えた。
でも、友、本当にそれでいいの?
いや、明之、本当にこれでいいのか?』

 梓のように自分の考えを相手にぶつけることによって自分自身を確認するタイプと違って、あくまで一人で決めて凛として生きている友の姿には
孤独を知っている強い女の姿が・・
実は明之の求めているものを持っていたのは友だったのかもしれません。

 明之に変化は起こるのでしょうか〜来週も楽しみです。

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{/hiyob_hat/}ばったり会うシーン、多過ぎ!{/hiyob_hat/} 神社の階段で明之と{/handyph_pink/}で会話中にばったり会う友と梓。 妊娠検査薬を買うとこを梓に偶然目撃される友。 そしてそのまま{/rain_sim/}を取りに友の自宅へ向かう梓と、 熊本から帰って来た明之。それを追...
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5. すっごぃアクセス上がったよ!!  [ 上原ココア ]   2006年04月20日 17:44
SpeedBlogランキングってのに登録したらすっごいアクセス上がりまくりだよ!しかもマヂ爆笑できる面白いブログがいっぱぃあって、こんな面白いブログがいっぱぃあるんだぁってなんか不思議な感じだった!!

この記事へのコメント

1. Posted by まこ   2005年12月11日 20:13
あまりにも不自然な全員集合!(笑)
急速に関係し合うようにはなったけど、
決して仲が良い訳じゃないのに
何であんなに自然に会話出来るんでしょ?
みんな大人なのかな?ではなく・・・
やっぱドラマだから?(笑)
2. Posted by mari   2005年12月11日 21:02
このごろのドラマは「行きつけ」の店が流行らしいです。常連が集まって、ドラマが動くようです。少し安直です。
3. Posted by きこり→まこさん   2005年12月11日 21:08
いや〜今回は全員集合多すぎた・・
無理な状況でも会話成立。
ホント、みなさん大人でらっしゃる。
何か、ドラマ見てるよな〜って久々に実感するドラマ
でした・・・。
4. Posted by きこり→mariさん   2005年12月11日 21:11
ホント、偶然会う度に気まずい思いしてんのに
何で店変えないの?
別の店行きゃーいいじゃん!
もうこの脚本書いてる人開き直ってるのでしょうか?
5. Posted by じゃすみん   2005年12月12日 14:34
こんにちわ!
今回うっかり録画も忘れて見られなかったのですが、その間にこんな恐ろしい展開に(^^;;;) 妹??
突然60年代の少女漫画の風が吹いてきましたよー(昼に「デザイナー」とかやってた影響でしょうか)

いきつけの店 ってドラマでは欠かせないけど気になる要素ですよね(^^;;;) 別の店に行け!って。
中盤までの、出版パーティに別口で呼ばれてた様な偶然をもう思いつけなくなってしまったのでしょうか。

来週が楽しみなような怖いようなー。
6. Posted by きこり→じゃすみんさん   2005年12月12日 21:22
そう、先週はけっこうやりたり放題だったんですよ〜
そう言われれば60年代70年代のドラマふう展開だったかも・・・昔はそんなんでも、ありがたく見ていたものだが・・・来週はどんな偶然があるのかな〜

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