「くりぃむナントカ ナントカ早メイク女王、クイズ1and1」「今夜ひとりのベッドで」第六回

2005年11月24日

「あいのうた」第七回

 病院から出てきた優二(玉置浩二)を見た洋子(菅野美穂)は不安。
追いかけていって「どこか悪いの」と問いただすがごまかす優二。
 しかし、家に帰ると家族の表札に「あいちゃん」の名前が増えているし、
子供たちが協力して部屋を作ってくれていた。

 本当に家族って感じですね。
しかも、やっとベッドでゆっくり寝られるとおもいきや、またみるくちゃんが・・・

 片岡家に戻ってきた洋子に感謝を強要する房子(和久井映見)。
「今度サシで飲むか〜?!(小キレ)」洋子
「全然気持ちが違うでしょ?うそをつかなくていい生活って・・。
で、どうなの?片岡さんとは・・」
「自分の居場所があるだけでいいの」

 房子は洋子にとって自分の気持ちをクリアーにしてくれる不思議な存在。
房子と話すことによって自分自身の気持ちを確認し、改めて考えさせてくれる。
房子への洋子の言葉は偽らざる気持ちなのでしょう。
それとも、多くを望んでは幸せが壊れてしまいそうで怖いのでしょうか。

 働いている洋子を窓から見つめる柳沼(成宮寛貴)
その様子を同僚のももこに見つかり橋の上で2人でなぐさめ合う2人。
微妙に気持ちはすれ違っていますが・・・
「こんなに振り向いてもらえないのは初めてだなあ」(そんなにモテ男なのか?)
「ふられたんだけど、その人が幸せならいいかって・・・」
「愛ですね・・・。それは」ももこ
「君は?片思いの人」

 今までは柳沼の一方的な話ばかりだったのに、
初めてももこの相手に対して質問したりして、やっとちょっと前進という感じ?
相変わらずももこの思いには気づいていないようですが・・・
 
 飯塚(小日向史世)と屋上で話していた片岡は薬を落としていく。
いつもの居酒屋でその薬をみせると店主が「死んだおやじが飲んでいた」と。
片岡が重い病気にかかっていることに気づく飯塚。
 一方、失恋した大を一生懸命なぐさめる洋子。
その様子を扉の外で聞きながらうれしそうな優二。

 ちょっと薬の場面はムリがあるような感じでしたが・・・
(薬をチラ見しただけではわからないでしょ。薬の名前を言わないと)
いつになく敏感な飯塚、やはり親友のことが心配なんでしょう。

 子供たちの寝顔を見つめている優二のところへ行く洋子。
「好きだね・・・寝顔見るの」
「一番幸せな時かな・・・」
子供たち三人の将来を想像して楽しむ二人。
「何か、いいなぁ・・・」
「今日、「うちの大」って言ってたよね。嬉しかった。ありがとう」
素直に微笑む洋子。
一人、部屋で妻の写真を見ながら「大きくなったあいつら見たいよう・・」
こらえきれずに泣き続ける優二。

 今が幸せであればあるほど、その場面に存在し続けられない自分への
悔しさと悲しさで押しつぶされそうな優二。
 始めて聞いた優二の心の叫びでした。

 休日に5人と一匹で楽しくすごす片岡家。
幸せを感じることが怖かった洋子も、いまでは、心から幸せを味わうことができる。
「いつも一人で(幸せそうな他の家族を)見てた。
あっちの世界にはいけないんだと思ってた。
私には幸せは似合わないんだと思った。でも、今、こうしてる・・・
幸せだなあ・・・片岡さんのおかげです」
 
 幸せが似合わなかったのは過去の話、今は違うとはっきり認識できるようになったんですね。

 しかし、また痛みが襲ってきて、苦しそうな優二を初めて見る洋子。
痛みに耐えながらがっちりと洋子の手を握る優二。
「愛ちゃんには聞いといてもらおうかな・・・
何か一人で抱えてんのしんどくなってきた・・・。
もうさ、あんまり、長く生きられないみたいなんだ・・・」

 一方、房子と柳沼に召集をかけて片岡のことを話す飯塚。
「だからなんだ・・・・だから警務課に異動したんだ・・・」
何で言ってくれなかったんだと憤る柳沼に
「だめだよ。あいつは誰にも言わないどこうって決めたんだ。
それを壊しちゃだめだよ・・・みんな、明るくしなきゃだめだよ」

 飯塚さん・・やっと本来のステキな部分が出てきましたね。
優二の気持ちを汲みとって、気づかなかったふりをしようと2人に伝える。
本当は強くて大きな人だったんですね。

 優二の病状をすぐには受け止められない洋子。
「やだ!絶対ヤダ!私は認めない、やだからね!
私、生まれて初めてなんだもの、こんなに人を好きになったの!」
 ひょっこりひょうたん島の歌を歌いながら・・・
「笑ってるとさ、力が出るんだよ、人間ってさ。
だから、笑っていようって決めたんだ。
そしたら、俺、思い出す時笑ってる顔思い出してくれるだろ?」
「愛ちゃんもやってごらん・・・頼むよ・・・俺に笑顔を見せて・・」
泣きながら優二のもとから逃げ出す洋子。

 この時の洋子は、大切な宝物を亡くしてしまいそうで悲しくて、
自分のために泣いている洋子でした。
 でも、泣きつかれて目を閉じて、そしてまた目を開けた時には
自分の意志をきちんと持った大人の女性になっていました。

 「愛ちゃんとケンカしたの?」と言われながら寂しく子供たちの手をひいて
帰ろうとした優二の目の前に
「帰ろう・・」笑顔の洋子がいました。
『私はこの時決めたんだ。
愛されることばかり求めないで、これからは愛を与えられる、
そう、人を愛する人になろうと・・・』
 洋子の笑顔に今度は優二が救われる番なのです。

 洋子の成長にマジで心が熱くなりました。
優二に救われ優二のおかげで本当のこころを取り戻せた洋子は、
今度は優二を守りたい支えたいと思えるほどに成長したのです。
 最後のセリフがうそに聞こえない、
菅野美穂さんは稀有な女優さんだなとあらためて思いました。

 房子も柳沼も飯塚もそれぞれが、自分にできる形で片岡の思いに応えようと
一生懸命事実を受け入れようとしていました。
私がこのドラマに惹かれるのは、それぞれのキャラクターの心の成長が丁寧に描かれているから。そして、それぞれが強い意志を持とうと努力しているから。

 洋子はどこへいくのか・・・片岡は・・・
ラストまで見届けますよ〜

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matakita821 at 23:39│Comments(9)TrackBack(13)「あいのうた」 

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1. 俺に笑顔を見せて・・・。『あいのうた』#7  [ 私的空間.com ]   2005年11月25日 00:20
第七話   「嫌だ・・・彼を失いたくない!」 愛ちゃん!もう、、、感動したよ!! こんな日が来るんじゃないかと思っていたし、心配もしてた。 なのに、、、優二さんを好きになって、成長したんだね! ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!...
2. ●あいのうた#7  [ ルーのTVビバ★ライフ(漫画イラスト発信中) ]   2005年11月25日 00:29
-前半から中盤までは、いかに今が幸せであるかの演出の数々でした。なので、ややスローペース。 洋子が感じる??今まで得た事のない幸せを丹念に描いていました。これが片岡の告白によって、幸せは続かない事へと変化していく。 片岡の病気が実は、違うんだ??奇跡が起こって...
3. あいのうた 第7話  [ どらま・のーと ]   2005年11月25日 01:37
『嫌だ…彼を失いたくない!』 優二(玉置浩二)が病院から出てきたところを見かけた洋子(菅野美穂)。 心配して駆け寄ると、優二は洋子に「ちょっと胃の調子が、」と笑い 元気な素振りを見せた。 片岡家に戻った洋子は表札を見て驚く。 4人の名前+ミルクの下に『愛ちゃ....
4. あいのうた 第7話 「笑ってるとさ、力出んだよ、愛ちゃん。 人間ってさ」  [ 文才がなくても描けるドラマ脚本術 ]   2005年11月25日 13:40
アロハ♪GOです! ドンピシャだ! なにが? 洋子の、このセリフです! 洋子「何かさー、自分の居場所みたいなもの? そういうのがさ、あるだけでいいの」 それが? 『1リットル』のレビュー で、『居場所』について話しました。 そのとき、「あ...
5. あいのうた 第7話 『嫌だ…彼を失いたくない!』  [ あいのうたウェブログ ]   2005年11月25日 18:56
(部分的にちーずさんのドラマノートを全面的に引用させていただいております) ...
6. あいのうた 第7話:嫌だ…彼を失いたくない!  [ あるがまま・・・ ]   2005年11月26日 11:48
とうとう、あいちゃんに・・・・・・ 。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!! そりゃ泣くさ、号泣さ! 生まれて初めてだったのに、こんなに人を好きになったのは・・・ 初めてだったのに・・・・・・ 笑える訳ないじゃん!!!{/hiyo_cry1/} 〈苦しい事もあるだろ...
7. 『あいのうた』第7話「嫌だ・・・彼を失いたくない!」の感想。  [ まぜこぜてみよ〜う。by青いパン ]   2005年11月26日 15:11
5 ♪TBさせていただきます♪ドラマ『あいのうた』第7話、「嫌だ・・・彼を失いたくない!」の感想ですっ。 ・・うええーん、 ・・うわーん(涙)! 2人のために、時間よ止まれっ!
8. 【テレビ】あいのうた(第7話)  [ まぁ、お茶でも ]   2005年11月27日 06:03
片岡家に戻った洋子(菅野美穂)は温かく迎えられ、子供たちが用意してくれた”愛ちゃんの部屋”で暮らし始める
9. あいのうた・第7話  [ あずスタ ]   2005年11月27日 21:57
前回は洋子が改めて片岡家に入り、初のタイトルバックも登場しました。そしてストーリーの方は、洋子の過去と現在の対比に加え、片岡の病気と周りの人の支援が描かれ始めそうです。いろんな意味で、前回が“折り返し
10. あいのうた 第7話  [ 自己満族 ]   2005年11月27日 22:22
あー、こりゃ今後は1リットルの涙と同じ種類の涙を流すことになりそうです。 今までのストーリーが死へ自ら向かおうとするものを引き止める「生」への物語としたら、今後は病気と闘う「死」への物語になるんでしょうか。 でも、どちらの物語になろうとも、このドラマの...
11. 日本テレビ「あいのうた」第7話:嫌だ… 彼を失いたくない!  [ 伊達でございます! ]   2005年11月28日 04:05
「愛」として新たな人生をスタートした洋子に、片岡が病気のことを告白するという話でした。物語が洋子サイドから片岡サイドに移行しての、新章突入という感じの展開です。
12. 「あいのうた」第7話感想  [ Dreamy-Forest ]   2005年11月29日 08:13
「あいのうた」第7話『嫌だ…彼を失いたくない!』感想 片岡が亡き妻の写真の前で咽び泣くところから最後まで号泣でした。 あんな小さい子供を残して死ぬのはどれほど無念なことで
13. すっごぃアクセス上がったよ!!  [ 上原ココア ]   2006年04月20日 17:43
SpeedBlogランキングってのに登録したらすっごいアクセス上がりまくりだよ!しかもマヂ爆笑できる面白いブログがいっぱぃあって、こんな面白いブログがいっぱぃあるんだぁってなんか不思議な感じだった!!

この記事へのコメント

1. Posted by ちーず   2005年11月25日 01:36
きこりさん、こんばんは。
おっしゃるとおり、このドラマ、登場人物の心の変化が
とても丁寧に描かれていて、
また、演じる側の人たちもとても丁寧に演じているのが
伝わってきます。
次週、立場が変わる洋子と優二から目が離せません。
2. Posted by mari   2005年11月25日 03:15
折角通じたと思ったら、儚いですね。
なんてこった!
それでも皆が心配して、そーっとしておいてくれる
なんて、見ているだけで、ジンわりしてきます。
毎回泣かされていますが来週はもっとのようですね。
3. Posted by きこり→ちーずさん   2005年11月25日 06:27
キャラクターも一人一人はまってるし、
芸達者ぞろい・・・。
今度は洋子が優二を守って支えていくようですが
どんどん変っていく様子からホント目が離せないです。
飯塚さんも、いいとこ出てきたから
今回言っていたように意外な人物とふっついたりして?
4. Posted by きこり→mariさん   2005年11月25日 06:30
そうですよね、しあわせって一瞬のものなのかも・・・
でも、一瞬でも大きな幸せを感じることができて
ホント良かったです。
今回ラスト、
最初はあんなに性格も悪くてなげやりオーラだった洋子が
ホント光輝いていました。
あの場面が一番泣けちゃいましたよ〜うう。
5. Posted by ヵヮィィ☆ブログランキング   2005年11月25日 08:41
5 突然のコメント失礼します。
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6. Posted by まこ   2005年11月26日 12:09
片岡さんの独白から、泣けて泣けて!
最後の洋子の精一杯の笑顔は、
視界が悪くて見えないほどでした・・・
何だか息を詰めてツバをごっくんしながら
じーっと見守った感のある今回でしたσ( ̄∇ ̄;)
7. Posted by きこり→まこさん   2005年11月26日 13:18
私は、今回はラスト3分ぐらいまで、
今日はそんなんでもないな〜と思っていたんですが、
ラストの菅野ちゃんの笑顔を見たら、
ドーーーーー(;ロ;)でした。
いつもいつも、も〜!
玉置さんの歌も最近じゃ別の場所で聞いても
自動的に泣ける状態に・・・
8. Posted by どりーみー   2005年11月30日 04:34
おはようございます。
ほんとに魅惑的なドラマですね、このドラマに出会えてほんとに良かったです。
あらすじの中に感想を織り込んだ読み易い構成で、何度も頷きながら読ませていただきました。
9. Posted by きこり→どりーみーさん   2005年12月01日 05:41
いらっしゃい!
ありそうでなかったようなドラマですよね。
出演している女優さんや俳優さんの魅力にも気づかされますし、見るのがほんと楽しみです。
洋子が一人の女性として成長していく姿から目が離せないです。

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