「オーラの泉」飯島直子の回「長い道」こうの史代

2005年10月21日

「熟年離婚」第二回

 さて、離婚話をカミングアウトした後、洋子(松坂慶子)は
「新居が見つかるまでは家庭内別居ということで・・」と宣言する。
幸太郎(渡哲也)には、離婚したい理由がさっぱりわからない。

 いや〜すごい堅い決心ですね〜
次の日から食事も作らなきゃいっさいの面倒もみない、単なる同居人扱い。
すごいっすねぇ・・・よっぽど恨んでいるのでしょうか。
なかなか、ここまで思い切ることはできないと思うのですが・・・

 台所で、初めて食事の用意をする幸太郎だが、うまくいく訳もない。
ゴミ出しをしても、分別が出来ていないと近所の爺様に指導されてしまう。
 今まで仕事一筋で、会社じゃいい位置にいたのに、主夫界ではまったくの素人、
一から教えていただきますというぐらい腹をくくらなければ無理でしょ。

 幸太郎の退職金を狙っている長女の夫善三(西村雅彦)は、離婚されたら割り当て分が減るとばかりに、フォローに来て、料理の仕方や掃除の仕方を指導し始める。

 いや〜なんかこのこずるい夫役の西村雅彦さん・・・何だか嫌な役で、見ていると悲しくなってしまいます。もちろん、達者な方なのですが・・・

 洋子は部屋探しや仕事のことで帰りが遅いのに、夕食の準備をして待っている幸太郎。今までとまるっきり逆の生活になってしまう。
手には「定年後の居場所を作る」という本が・・・。(うう・・・)
 しかし、帰って来た洋子には「余計な事しないでください」とピシャリ。
離婚の理由を聞くが、「長い時間をかけて少しずつ重なっていったの・・。(自分の)両親が来た時も、ほったらかしだった」と過去の一例をあげるが、
幸太郎は「仕事が忙しかった」と過去を振り返る気などまるでなし。
「私はあなたの部下じゃないんですから、自由にさせて下さい!」と言われてしまう。

 うーーむ。
やはりね、急に話し合おうとしてもだめなんですよ。
話し合い方の歩調みたいのが合うのにも時間がかかるんですから。
あくまでも過去にあったことを言いつのる洋子に対して、
過去よりも未来のことを考えようという幸太郎では、まるで正反対。
まあ、幸太郎もちょっと都合がよすぎるじゃござんせんか・・・とは思いますが。
 娘(片瀬那奈)からも反省したほうがいいよと言われるしまつ。

 頭の中が、会社中心仕様でずっと来てるからねー、
ほら男性の脳と女性の脳は違うらしいから、そんなに簡単に切り替えられないんじゃないですかねー。

 さて、主夫となり、掃除に励んでいた幸太郎は娘の部屋で彼氏との熱愛写真を発見してカーーーーッ!しかし、思い立って日曜に昔のようにバーベキューパーティを
企画するが誰も参加しない・・・。(寂しい、寂しすぎる)
 そこで、長女の家に行って見たら、
自分以外のメンバーが揃って長男(徳重聡)の恋人紹介パーティが開かれていた。
ガーーーン!!
 怒りにまかせて、連れ子が成長すれば実の親子じゃないんだからうまくいくわけない!と暴言を。そこでまた洋子が昔の話を持ち出してモメモメに。

 いやー桜井幸子さんも、この一族の一員になるのがためらわれる修羅場。
しかし、幸太郎の先へ先へと回って(幸太郎の言う)失敗を避けさせようという
やり方、いかがなものでしょう。
 そんなもん、やってみなきゃわからないじゃん!と見ながら思わず感情的になっていきます。

 ところで、このドラマの間に渡さんが出演しているCMが次々と流れ、
深刻でサビシー場面なのに、日本酒飲んで盛り上がっていて、
オイオイ気楽に酒なんか飲んでいていいんかい?!と憤ったり
「予想のつかない世の中だから!」と保険の宣伝をしている渡さんを見て、
確かに急に離婚話されるんだから、そうだよなーと思ったり、
これって、どうなんでしょうかね・・・何かまぎらわしくないかい?

 幸太郎は、元同僚に「妻の復讐だな。今まで通り、外で働いて家では何もしないで給料だけはこんでりゃいいんだよ」と言われるが納得できない。
 家に帰ると、娘の鞄の中から避妊具を発見、またカーーーッ!!
具合が悪くて横になっている娘に説教を。

 まーーー、これは、日本人のこの年代のお父さんだったらこういう反応でしょうよ。
二十歳すぎた娘を問い詰めるっつーのもアレだけど・・・
 
 昔、ブルック・シールズの主演していた映画で「エンドレス・ラブ」というのが
あったんですが、その中で主人公のブルックと男の子が始めて自分の家(親が家に居る状況でそうなるってのがまず理解できんが・・・)で愛し合う場面があるんですが、
そこに彼女の両親が通りかかって「あら・・・」って感じになるんですが、
夫婦で微笑みあってその場から去っていくのです。
 その場面を見た時、『ひぇーー!!やっぱ外人は違うな〜』とびっくりしたもんです。まあ、それは置いといて・・・

 そこに帰って来た洋子にまた「お前の育て方が云々・・」とやってしまったものだ
から、またしても戦いが・・・
この2人、どんな事も自分達の話にしちゃって娘や息子のこと、真剣に考えとんのか?という気も・・・。
 幸太郎の口から思わず「俺の35年間はいったい何だったんだ・・・」
「明日にでも離婚届を持って来い!いつでも判子を押してやる!」と。

 あ〜あ〜言っちゃったよ。洋子の思う壺だったりして・・・
渡さん、仕事一途で生きてきた不器用なお父さんを好演しています。
何か頑固さがすごいリアルで、見てたらたまにぶっ飛ばしたくなりますが
いいんじゃないですかー。
 松坂慶子さん・・・というよりも、この洋子という女性の生き方には
まるっきり同調できませんが、こういう人多いのかもなーと思わせます。
 高島礼子さん、夫をうまく操縦してがんばっている普通の女房役、いい感じです。
どんな役をやってもこの人の強い意志が感じられます。

 見ていると悲しい気持ちになりますが、来週も見ます。
 

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matakita821 at 16:25│Comments(2)TrackBack(2)「熟年離婚」 

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1. 熟年離婚第二話  [ LOVELY TELLY*TVな毎日 ]   2005年10月26日 06:14
大奥はかなり上げて来たけど、単純な数字は熟年離婚の勝ち。って数字だけがどうだとはワテクシは思わない。だからその事自体は見る、見ないに関係ないのだが、「熟年離婚」というキーワードがいかに世間で注目を浴びている言葉なのかということを感じさせる。せっかくなら大...
2. すっごぃアクセス上がったよ!!  [ 上原ココア ]   2006年04月20日 17:44
SpeedBlogランキングってのに登録したらすっごいアクセス上がりまくりだよ!しかもマヂ爆笑できる面白いブログがいっぱぃあって、こんな面白いブログがいっぱぃあるんだぁってなんか不思議な感じだった!!

この記事へのコメント

1. Posted by lovelytelly   2005年10月26日 06:18
おはようございまーす。猫饅頭の真ん中に入りたいです。先日の「にゃんこ先生」には特に名前はなくて「ねこきち」だの「にゃんすけ」だのみな勝手に呼んでます(笑)。

洋子さんの主張、これからもずっと続くんですかねぇ…。初回は「ああ、怖いわ」で済んだのだけど、なんだかもうウザくて「ハンコ持って来い!」と言いたくなる気持ちがわかるー。これ、夫婦で見たら辛そうですね。うちの実家見てたらやだなー。
2. Posted by きこり   2005年10月26日 12:37
lovelytellyさん、
ブログとか読むとけっこう自分の父親そっくりと言ってる方多いですよね〜。見てたら身につまされるんじゃ・・・(^.^ ;
夫婦で見る気にはなれないですよね〜

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