猫の休日旭山動物園

2005年10月08日

「赤い運命」最終夜

 吉野の祖父のお葬式に現われた直子(綾瀬はるか)をめざとく見つけたいづみ(佐藤千亜紀)は、さっそくいちゃもんをつける。
そこに島崎(船越栄一郎)も現われて直子にビンタを張るは、それを見て大竹のおばさまも慌てるわ・・でえらいことに。
「おじいちゃんの葬式をめちゃめちゃにしないで!!」いづみ

 でも、元はと言えばアンタが騒ぐから・・・。
榎木孝明、ビンタを張られた直子を見たとたん「いづみを渡すわけにはいかない!」
って、アンタがもたもたしてるからさーー。
 暴力を目の当たりにして目が覚めたのかしら・・・。

 控訴審までに着々と河野惣一郎復讐計画を進めていく船越。
直子と俊介(玉木宏)も島崎の過去を調べ始める。
そして島崎の殺人はシベリアで抑留されていた時、死んでしまった仲間のための
復讐からだったとわかる。

 いや〜もうぜんぜん憶えていなかったわ。
そんな社会的な理由で殺人を行っていたとは・・・
個人的な怨恨とかの方が説得力ありそうだけど。
もちっと、背景をきちんと描いてほしかったわ。



 葬式の時に殴られた恨みを新聞に投書してはらした島崎。
吉野は責任をとって検事の職を辞める。俊介はまたしても直子に抗議に来る。

 いや〜、この俊介、謝ってきたり責めに来たりコロコロ心境が変って信用できないわ〜
何なのかしら・・・若いんだか老けてるんだかよく分からないし・・・。
土下座して島崎のことをわびる直子・・・ここまで行けばもう天上界に行ってますよ。

 その様子を見ていた船越。最初はすねていたが、
「俺は直子がいないとだめなんだ〜」とすがり、2人でこの地を去ることに。

 うーん、優しすぎても相手をダメにしちゃうんじゃないでしょうかねー
ガンジー戦法よりもむしろ突き放したほうがいいんじゃ・・・

 さて、直子のあまりの扱われ方に耐えられなくなった実の母、
由美子(紺野美沙子)は吉野(榎木孝明)に抗議にやってくる。
それをじっと見ていた渡辺いっけいは
「いづみにばらしてやる!そうすればみんな幸せになれるんだ!!」と言って、
急に離婚届を叩きつける。そして自動車で自爆。

 事故とともに取り付いていたルサンチマンも霧散してしまったのでしょうか?
最後はいい人になって吉野と幸せになるように言って亡くなっていきました。
 でも、由美子と吉野の人生はもはや別々のものになっていたのです。

 紺野美沙子さん・・・唯一きちんと存在していたような。
この人は女優さんですねー。

 あれ、最終回なのに渡辺いっけいどうしたのかな・・と思っていたら、
急に現われて、言動が一致しないままにあっという間に消えてしまった。
いいキャラだったのに・・・今回のMVPですよ。
昔って、誰がこの役やったんだろう?

 平和にくらしていたいづみの元へ実の母親が「全部調べたんだよ」と現われて
全てがばれてしまう。
ショックを受けたいづみは近所の団地から飛び降り自殺を決行しようとするが、吉野が手をつかんで救う。
かわりに足を持っていた俊介が落ちちゃった・・あらら。

 しかし、いづみ、ちょっと立ち聞きしただけなのに全て理解したのでしょうか?
じっくり聞かないとなぜ自分が直子かなんてわかんないと思うけど・・
まあ、時間も押し迫ってきてるからね。
 団地の人たちが一生懸命布団を敷いているのがちょっとおかしかった。
どうせ、俊介が落ちるんならいづみを落としといた方がよかったんじゃ・・・
でも、俊介、無事そうだったのに最後に松葉杖ついてたからけっこう怪我したのね。

 しかし、これでいづみも急にいい人化。
実の母親は自分が腕を怪我して店を開けられないという理由でいづみを連れて行って手伝わせる。

 この母親・・・引き取りに来たのは労働力が欲しかったからかい?

 心を入れ替えて働くいづみの元に直子が現われて2人は和解する。
「これが私たちの運命だったのよ」と自分の気持ちを伝える直子。

 たとえ、演技力はなくても一生懸命さというのは人の心を打つものです。
ちゃんと伝わりましたよ、綾瀬さん。

 さて、控訴審の前日、河野惣一郎の講演会に紛れ込んで刺そうとした刃を
直子が受けることに・・・
「お父さん・・・良かった。これでお父さんが誰も傷つけずにすんで・・・」

 うう・・・この鬼のようなドラマクレイマーの私の目にも涙が浮かびましたよ。
直子の捨て身の行動によって、つきものが落ちた船越は、自分の罪を告白して
ムショ入りを・・・。

 裁判中に訴える吉野。
「国家とはなぜ個人に対してかくも過酷な運命を課すのでしょうか」
何か、そんなに島崎の人生について考えているようにも見えなかったけど・・
川村の所へも急に思いついて行ったみたいだし・・・。
帳尻合わせ的な印象がぬぐえません。

 そういえば、入院中の直子のもとへ現われた俊介、
またしても「僕には君しかいない・・」と訴えるも、
「いづみとゼロから愛を育てて・・」と言われてしまう。

 そりゃそーでしょう。
もう、いいかげんにせーよ!という感じです。言葉に説得力がありません。
 それにしても、直子けなげすぎます。ここまで、自分を捨てなくても・・・
マザー・テレサもびっくりですよ。
前回の脚本もこんな感じだったのでしょうか?

 そして、ラスト・・・まとめちゃいましたねー。
みんなで満州旅行。「一期一会」って何か違うような気がするんですけど・・
しかも、直子といづみが一緒の日に死んだっていうんならわかるけど、
なんで吉野と島崎が同じ日に死ぬんだ?
 
 今回、すんごーい駆け足のドラマだったっていう感じです。
見ているこちらも息切れがしてしまいました。

 次は「赤い衝撃」かー。深キョンやらかしてくれるかなー。
 「赤い運命」第一夜

 「赤い疑惑」第一夜
 「赤い疑惑」第二夜
 「赤い疑惑」最終回
 「赤い奇跡」第一夜
 「赤い奇跡」第二夜
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1. 【テレビ】赤い運命 第3話  [ まぁ、お茶でも ]   2005年10月09日 02:24
剛造の告別式。直子は美矢子に付き添われて焼香に来た。それを見たいづみは、「あんたなんかに来て欲しくない!」とにじり寄った。後ろから駆けつけた島崎が、直子の頬を打った。刑事に連れ出された島崎。船越さん、本当に凄みがあります
2. 赤い運命 最終話  [ 読んでるあなたはだーれ? ]   2005年10月09日 04:43
微妙、微妙、微妙。。。。 最後は、特にわけわからんかったxxxなんで、吉野信人と島崎栄次の死んだ日が同じなの???聞き逃したのかと思って、ラストを3回リピートしてみたけど、何にも語られていなかったxxx「二人は、ほんかいをとげた。」ほんかいをとげた?!ど....
3. 赤い運命 3rd Story  [ あるがまま・・・ ]   2005年10月09日 10:46
終わった…_| ̄|○ ガクッ 本日平成17年10月6日が、二人の父の一周忌。という具合に現代に繋げた訳やねぇ。 んがっ、奇しくも最期の言葉が『一期一会』というのは良しとして、 偶然にも同日にお亡くなりになるなんて うそぉ〜(笑) ←笑っちゃいけないけど{/ase/} で、ど...
4. 赤い運命  [ Simple*Life ]   2005年10月09日 13:29
を見た。 最初から最後まで大泣き。なんで直子ばかりがあんなにつらい目に 会わなくちゃいけないの?って・・・ しかも実のお父さんも自分の子供だということがわかっていても 島崎の子供として接して公判にまでだしたり・・・ 本当に可哀想で可哀想で、なぜ直子も何も言...
5. 赤い運命・第3話(最終話)  [ あずスタ ]   2005年10月10日 00:08
「TBSテレビ放送50周年ドラマ特別企画」である、「赤い運命」の第3話を見ました。
6. 特別ドラマ『赤い運命』の視聴率一覧!  [ 萌えきすとらBLOG ]   2005年10月12日 22:17
話題のスペシャルドラマ『赤い運命』(TBS系列にて2005年10月4日から6日まで三夜連続21時より放映)の視聴率が発表されました。それでは、見ていきましょう。第1夜(4日):11.5パーセント 第2夜(5日):9.6パーセント 第3夜(6日):11.7...
7. すっごぃアクセス上がったよ!!  [ 上原ココア ]   2006年04月20日 17:03
SpeedBlogランキングってのに登録したらすっごいアクセス上がりまくりだよ!しかもマヂ爆笑できる面白いブログがいっぱぃあって、こんな面白いブログがいっぱぃあるんだぁってなんか不思議な感じだった!!

この記事へのコメント

1. Posted by オフィーリア   2005年10月09日 04:50
TBありがとうございました。
次は『赤い衝撃』ですね!
スプリンターが悲劇に遭うお話です。
楽しみですね♪
2. Posted by きこり   2005年10月09日 06:27
オフィーリアさん、
「赤い衝撃」になると、もうほとんど憶えていません。
深キョン、スプリンターなんてできるんでしょうか?
3. Posted by まこ   2005年10月09日 10:46
いっけいさんの役は、前田吟さんだったようです。
連ドラの短縮はありがたいかな〜と当初は思ってたんですが、さすがに話が急展開過ぎて感情移入が出来にくいもんですね〜(笑)。
特に最終話!期待満々で視聴したのに、あらららら〜Σ( ̄□ ̄;)!!
でもレトロなムードを楽しみつつ、戦争についても考えさせられるというとても有意義な3夜でした♪
4. Posted by ads(あず)   2005年10月10日 00:15
きこりさん、こんにちは!
あのラストがオリジナルらしいんですけど、
やっぱり駆け足という感じでしたね。
私はあれで良かったと思っているだけど、
結構批判派が多いみたいで・・・。 (^_^;)
5. Posted by きこり   2005年10月10日 19:39
まこさん、
そっかー前田吟さんなら、突拍子もないことやらかさないですよね。昔は、けっこうドラマ作りものんびりとやっていたからこっちも徐々に気持ち作っていけましたけどねー。
今回はあれよあれよという間に進んでいった感じが・・・
まあ。それもまたよしって感じでしょうか。

あずさん、
昔もあんなラストだったんですかー、満州行ってみんなで納得って感じだったんですかねー。いやー、全然覚えていないわー。あんなに長い話を3話にまとめちゃうんですもんねー。まあ、批判しながらも楽しいドラマライフですよ。

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